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ローマ滞在の雑感1 [雑感]

 8月末の数日間をローマで過ごした。
 
 短い期間だったので、日本に帰ってみて振り返ると、何か束の間美しい夢を見ていたかのように感じられる。そんな魅惑的な体験をいくつか味わうことができた。

 トランジットを含めて、宿に落ち着くまで長い時間を我慢しなければいけない。やはり、ヨーロッパは遠いなぁと改めて感じる。フィウミチーノ空港に着いて、所定の手続きを済ませて、特急に乗り換えてテルミニ駅へ。ここまでは、何の問題もなかった。しかし、テルミニ駅から地下鉄2駅でホテルのはずなのだが、地下鉄でつまづいた。乗り場がないのである。東京の大きな地下鉄駅と違って、駅は単純なつくりである。しばらうろついているうちに学生の一人が地元民に聞いて初めて判ったのだが、テルミニ駅からホテルのあるマンゾーニ駅に向かう方の路線が9月初旬まで不通なのだという。道理で、乗り場につながる通路が閉鎖されていた訳だ。逆方向は問題なく動いていた。まったく、どうなっているのか、あきれ返るしかない。というわけで、初っ端から不条理なカウンター・パンチを食らったような格好になったわけだが、旅行のすべてを通して、これが唯一の誤算でありトラブルだった。そういう意味で、私たちは健全な旅ができたと言えるだろう。

 テルミニ駅からバスでホテルに行くこともできるのだが、バスのチケットをどこで買うのかもわからないし、路線が多すぎてにわかにはどこで待てばいいのかも分からない。そこで、地下鉄二駅分なので歩いていくことにした。こうして、ようやく、ホテルにたどり着いたとき、結構消耗していた(少なくとも、私は)ので、その日に予定していたことはすべて止めて、休息することを優先した。

 泊まったホテルはBest Western Hotel President。名前からして、アメリカ資本に買い取られたのだろう。朝食のバイキングがそれなりに有名だが、それ以外は、日本のビジネスホテルといったところ。私は一人部屋をあてがわれたが、結構狭かった。ひょっとしたら、もともと広かった部屋を二つに分けたのではないかと推測したくなる狭さ。バスタブがなく、代わりにシャワー室があるのみだったのも残念だった。バスタブで足を延ばしてお湯につかりたかった。ホテルの評価は☆4つなのだが、少しそれには抗議したい気分になった。それおt、すぐに判ったのだが、アメニティーに歯ブラシがなかったことにも驚いた。こんなところをケチる神経がよく判らない。



 ……それはともかく、翌朝、早く起きてホテル周辺を散歩しながら撮影をする。そのうちの一枚を下に掲げておこう。ホテルがあるエマヌエーレ・フィリベルト通りをラテラノ大聖堂の方にしばらく歩いたところから撮った一枚である。


012.早朝のホテル(遠方から).JPG
 



 
  すでに書いたが、私は二〇数年前にローマに短期間滞在したことがある。ローマはその時に得た印象そのままの街だった。パッと見た感じは、荒んだ街である。いたるところに落書きがあるし、ごみ処理は時代遅れだし、壊れた外壁がそのまま放置されているところが多かったし、ポイ捨てされた吸い殻は多いし、路駐の車の多さは相変わらずどうにもならない感じだし、それらに加えて、ホテル周辺には移民が多いことが空気を少し重くしているように感じられた。
 

  確かにその通りなのだが、それらは、パッと見たときに目に飛び込んでくる表面的な印象にすぎない。少し時間をかければ、その荒んだ表面の背後から、ローマでしか得られないもの、おそらく語彙の貧困から「ローマならではの美」としか名づけられないものが表われてくるのである。そんな経験のいくつかを、追々、紹介することにしよう。







(つづく)

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