大晦日2010 [雑感]
昼前に子供と一緒に浅草寺を散歩。今日も結構混んでいたが、明日からは桁違いの混雑で本堂には近寄れないだろうから(何時間も並ぶ気力がない)、今のうちに本堂に行ってみた。松飾りの露払いをうけて凛々しい姿だ。
除夜の鐘の会場ともなる弁天山にも行ってみたが、準備万端のよう。もっとも、鐘が衝かれる頃は私は熟睡しているだろうけど。
露店の飾り物もだいぶ捌けたのか、もう数もわずかになっていた。無事に年を越せそうか? (夜の部に続く)
(夜の部) 夜の五時半ごろに年越しそばを受け取りに「蕎麦上人」へ。仲見世から蔵前方向に進む。(写真をいろいろ撮ったのだが、何故かどれもぶれていたので、ほとんどカット)。
例年のように「並木藪」の前は長蛇の列だった。それよりは遥かに控えめだったが行列が出来ていた「蕎麦上人」でせいろ6枚を受け取る。店内にはかかりつけのお医者さんがいたので丁重に挨拶をする。そうだよな、地元の人間は「並木藪」は避けるよな。「蕎麦上人」の女将には私に代わって、子供に「良いお年を」と挨拶をさせたが、しっかりした挨拶だったので店内の歓心を買っていた。
家に帰ってお節の先取りと蕎麦とこの日のために注文した大吟醸の「風の森」ですっかりいい気分になった。これを書いた後ほどなくして眠るだろう。
お節の材料を求めて2010 [雑感]
お節の材料を求めて上野に行く。去年も同じようなことを書いたなと調べてみたら、去年の買い出しは28日だった。http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2009-12-28
今年は2日に何もかも放り出してペニンシュラに引きこもる予定なので、お節は少なめで良い。鴨やローストビーフなどはやめにして、子持ち昆布と生筋子の購入を最優先の課題にする。
アメ横で買うつもりはないのだが、つい足が向いてしまう。昼前だったが既に激混み状態。警察の通行規制が入っている。
100メートルにも満たないセンタービルのところが最難関。通り抜けるのに10分以上かかった。冷やかしで入り込んだことを後悔した。
例年そうだが、カニが目立つ。買う人が多いのだろうか? 以前ならともかく、今では年中見かけるものだから、食指が動かないな。
値札には「本マグロ中トロ16000円」と書かれているが、「全部1000円でいいよ」と掛け声の連呼。これで気持ちを動かされてはいけない。たぶん全部メバチかキハダマグロの赤身だろう。
アメ横を通り抜けて、その先にある吉池に。去年は生の筋子がなくて難渋したが、今年はお目当てのものはすぐに見つかった。
子持ち昆布。これは私の大好物。塩抜きをして出汁に漬け込む。これを食べないと正月が来た気分にならない。クリスマスの前に家の近くのデパートで売り出されていたので、我慢しきれずに一度買ってしまった。100グラム850円のものを3000円ほど買う。
生の筋子。「いくら」は既製のものより、生の筋子をほぐして出汁に漬け込む方が数段美味いので、これも欠かせない。子持ち昆布と同様に3000円程度のものを買う。
普段でもそうだが、魚のオンパレードは見ていて飽きない。
2~3年前から顕著になったことだが、マグロの良いものがこういう店に出回らなくなってしまったのは残念なことだ。かつては、この売り場でも脂ののった大トロがよく売られていたのだが、もう稀になってしまった。その中でもまずまずに見えたインドマグロの大トロと、妻の好物の平目のエンガワを買って帰路についた。
猛吹雪で混乱するアメリカ東海岸 [海外のニュース記事]
この前まではヨーロッパ各地が雪で大混乱だったのが、今度は寒波がアメリカを襲撃し東海岸が猛吹雪で混乱状態。
3枚目の写真の女性が一体何をしているか、写真を見ただけではほとんど誰にも判らないだろう。暖かい陽気が続く東京から見ると信じられない光景のように見える。
イギリス『ガーディアン』紙より。
http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2010/dec/27/usa
「 猛吹雪で混乱するアメリカ東海岸
・ ニューヨーク、マンハッタンのイースト・ビレッジで雪に埋もれる自転車。

・ ニューヨークの72番街をやっとの思いで進む歩行者。

・ ニュージャージー州ニューアークで自分の車を掘り出そうとしている女性。

・ ニュージャージー州アトランティック・シティーの通りの雪かきをする除雪車。

・ ニューヨークのアッパー・イースト・サイドの通りを歩く男性。

・ マサチューセッツ州、ボストンのコモンウェルズ・アベニューで犬を散歩させる女性。

・ ニューヨーク、タイムズ・スクエアと交差するブロードウェイ通りを進む車。

・ ニュージャージ-州の州間ハイウェイ95で悪化する渋滞。

・ ノース・カロライナ州のローリーで雪に覆われた道路と折り合いをつけながら慎重に走る車。

」
3枚目の写真の女性が一体何をしているか、写真を見ただけではほとんど誰にも判らないだろう。暖かい陽気が続く東京から見ると信じられない光景のように見える。
イギリス『ガーディアン』紙より。
http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2010/dec/27/usa
「 猛吹雪で混乱するアメリカ東海岸
・ ニューヨーク、マンハッタンのイースト・ビレッジで雪に埋もれる自転車。

・ ニューヨークの72番街をやっとの思いで進む歩行者。

・ ニュージャージー州ニューアークで自分の車を掘り出そうとしている女性。

・ ニュージャージー州アトランティック・シティーの通りの雪かきをする除雪車。

・ ニューヨークのアッパー・イースト・サイドの通りを歩く男性。

・ マサチューセッツ州、ボストンのコモンウェルズ・アベニューで犬を散歩させる女性。

・ ニューヨーク、タイムズ・スクエアと交差するブロードウェイ通りを進む車。

・ ニュージャージ-州の州間ハイウェイ95で悪化する渋滞。

・ ノース・カロライナ州のローリーで雪に覆われた道路と折り合いをつけながら慎重に走る車。

」
世界各地のクリスマス [海外のニュース記事]
タイトル通りの内容。あえて欧米ではない所のミサの様子を重点的に紹介しよう。このセレモニーがいかに世界中に浸透しているかがよく判ると思う。イギリス『ガーディアン』紙のスライド・ショーより。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/gallery/2010/dec/25/christmas-day-around-the-world#/?picture=370059552&index=1
「
・ 洗礼を受けるケニアのキクユ族の少女。

・ コロンボでのクリスマス・ミサの間にキリストの誕生を描く降誕のセットに見入るスリ・ランカのクリスチャンたち。

・ ジューバの聖テレサ聖堂のクリスマス・ミサで祈る南スーダンの女性たち。

・ パキスタンのラホーレの聖アントニー教会のクリスマス・ミサでヘナ(henna:消すことのできるタトゥー)を描きこんだ手を合わせて祈る少女。

・ インドのニューデリーで子供たちにお菓子を配るサンタ・クロース。

・ ジャカルタの聖堂で子供のためのクリスマス・ミサに出席するインドネシアのクリスチャン。

・ ベトナムのニンビンのファット・ジェム聖堂のクリスマス・イブのミサに先立って、サンタ・クロースの像のもとで遊ぶ子供たち。

・ ヨルダン川西岸のジェニン市に近いザバブデ村の聖母訪問カトリック教会(Latin Church of Visitation)でのクリスマスの朝のミサの折に、降誕のセットにロウソクを灯すパレスチナ人の修道女。

・ インドのジャムの教会でクリスマスの朝の礼拝の間、サンタに扮装する子供。

・ ブルガリアのソフィアのアレクサンドル・ネフスキー聖堂の金堂における伝統的なクリスマス・ミサ。

」
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/gallery/2010/dec/25/christmas-day-around-the-world#/?picture=370059552&index=1
「
・ 洗礼を受けるケニアのキクユ族の少女。

・ コロンボでのクリスマス・ミサの間にキリストの誕生を描く降誕のセットに見入るスリ・ランカのクリスチャンたち。

・ ジューバの聖テレサ聖堂のクリスマス・ミサで祈る南スーダンの女性たち。

・ パキスタンのラホーレの聖アントニー教会のクリスマス・ミサでヘナ(henna:消すことのできるタトゥー)を描きこんだ手を合わせて祈る少女。

・ インドのニューデリーで子供たちにお菓子を配るサンタ・クロース。

・ ジャカルタの聖堂で子供のためのクリスマス・ミサに出席するインドネシアのクリスチャン。

・ ベトナムのニンビンのファット・ジェム聖堂のクリスマス・イブのミサに先立って、サンタ・クロースの像のもとで遊ぶ子供たち。

・ ヨルダン川西岸のジェニン市に近いザバブデ村の聖母訪問カトリック教会(Latin Church of Visitation)でのクリスマスの朝のミサの折に、降誕のセットにロウソクを灯すパレスチナ人の修道女。

・ インドのジャムの教会でクリスマスの朝の礼拝の間、サンタに扮装する子供。

・ ブルガリアのソフィアのアレクサンドル・ネフスキー聖堂の金堂における伝統的なクリスマス・ミサ。

」
無事終了した今年のクリスマス [子供とともに(更新ほぼ停止中)]
クリスマス・イブの日に所用で家を出て少し仲見世を散策。やはりもう正月気分で、クリスマスの雰囲気はなかった。浅草の街にはクリスマスという概念が存在しないみたいだ。すでに門松を立てている店や家が多いのには改めて驚いた。
何となく仲見世から見る空が清々しく感じられたので撮ってみた↓


そもそも外出したのは、アイス・クリームの店に予約を入れていたアイスケーキをとりに行くためだった。去年まではケーキを買ったり作ったりしていたのだが、子供がそんなにケーキが好きではないことが、遅ればせながら判明。私も好きではないし妻も少食だから、ケーキが余って大量に捨てていたらしい。それに懲りて今年はアイスのケーキに。これなら保存が利くからもったいない思いをする必要がない、ということらしい。(もっとも、ロウソクを立てなければいけないという理由で別にロールケーキを買ったようだ。そこまでして、クリスマスのセレモニーにこだわる理由が私には判らないのだが・・・)。去年と同じように、飼育農家直送の丸どりや三越で買ったエスカルゴやら何やらを食卓に並べて、歌ありクラッカーを鳴らしたりしてセレモニーは無事終わった。ここら辺は妻の自己満足の部分がかなりある。クリスマス・イブの夜は大体去年と同じに過ぎていった(もうほとんど忘れていたのだが、去年の記事を読んで記憶を蘇らせた次第だ。http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2009-12-24-1 )。



さて、子供の楽しみは翌朝目が覚めたときで、そこにあったのはベイ・ブレードの改造セット二個、図鑑二冊、トランプと手品の本。それに遅れて届くものとしてヘラクレス・オオカブトの飼育セットも。
これらは、事前に子供から希望を聞いて、「じゃあ、サンタさんに伝えておくよ」と言っておいたもの。わが家は、妻の方針でゲーム類は厳禁。ベイブレードが許容範囲ぎりぎりなのだが、もう一年以上にわたって関心が続いているので、数十個のベイブレードが積みあがっている状態なのに一向に飽きる気配が見えないのは結構すごいと言うか何というか…。まあ、タカラ・トミーの戦略も上手いのだろう。

図鑑類はほぼ揃ってしまったなあ。一番地味そうな「昆虫」と「植物」が最後に残った格好だ。もう買うべき図鑑が残っていないことに一抹の寂しさを感じる。来年、子供は三年生だが、成長は加速度的だ。まだ、「今年のサンタさんは…」と言ってくれるだろうか? 子供であることにじれったい思いを募らせていないだろうか? 変に大人じみて「サンタなんて本当はいないんだよ」などと言って我々を当惑させることはないだろうか? もちろん、そうなったらそうなったで、それに相応しい対応をすればいいだけなのだが、自分の子供に子供として接することができる時間が、それほど多くないかもしれないというかすかな予感も漂う12月25日の朝だった。
何となく仲見世から見る空が清々しく感じられたので撮ってみた↓
そもそも外出したのは、アイス・クリームの店に予約を入れていたアイスケーキをとりに行くためだった。去年まではケーキを買ったり作ったりしていたのだが、子供がそんなにケーキが好きではないことが、遅ればせながら判明。私も好きではないし妻も少食だから、ケーキが余って大量に捨てていたらしい。それに懲りて今年はアイスのケーキに。これなら保存が利くからもったいない思いをする必要がない、ということらしい。(もっとも、ロウソクを立てなければいけないという理由で別にロールケーキを買ったようだ。そこまでして、クリスマスのセレモニーにこだわる理由が私には判らないのだが・・・)。去年と同じように、飼育農家直送の丸どりや三越で買ったエスカルゴやら何やらを食卓に並べて、歌ありクラッカーを鳴らしたりしてセレモニーは無事終わった。ここら辺は妻の自己満足の部分がかなりある。クリスマス・イブの夜は大体去年と同じに過ぎていった(もうほとんど忘れていたのだが、去年の記事を読んで記憶を蘇らせた次第だ。http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2009-12-24-1 )。
さて、子供の楽しみは翌朝目が覚めたときで、そこにあったのはベイ・ブレードの改造セット二個、図鑑二冊、トランプと手品の本。それに遅れて届くものとしてヘラクレス・オオカブトの飼育セットも。
これらは、事前に子供から希望を聞いて、「じゃあ、サンタさんに伝えておくよ」と言っておいたもの。わが家は、妻の方針でゲーム類は厳禁。ベイブレードが許容範囲ぎりぎりなのだが、もう一年以上にわたって関心が続いているので、数十個のベイブレードが積みあがっている状態なのに一向に飽きる気配が見えないのは結構すごいと言うか何というか…。まあ、タカラ・トミーの戦略も上手いのだろう。
図鑑類はほぼ揃ってしまったなあ。一番地味そうな「昆虫」と「植物」が最後に残った格好だ。もう買うべき図鑑が残っていないことに一抹の寂しさを感じる。来年、子供は三年生だが、成長は加速度的だ。まだ、「今年のサンタさんは…」と言ってくれるだろうか? 子供であることにじれったい思いを募らせていないだろうか? 変に大人じみて「サンタなんて本当はいないんだよ」などと言って我々を当惑させることはないだろうか? もちろん、そうなったらそうなったで、それに相応しい対応をすればいいだけなのだが、自分の子供に子供として接することができる時間が、それほど多くないかもしれないというかすかな予感も漂う12月25日の朝だった。
人類の未知の親類――デニソワ人 [海外のニュース記事]
人類の未知の親戚が発見された――この知らせはすでに今年の3月に報じられていて、このブログでも取り上げている(「人類の新たな祖先の発見か」http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2010-03-26 )。
今回の報道は、より詳細な遺伝情報の解読にもとづいて、デニソワ人とパプアニューギニアの原住民との交雑があったことが証明されたということが目新しい点であるようだ。いずれにせよ、人類の起源をめぐるロマンにあふれた発見である。
ドイツ『シュピーゲル』誌のスライド・ショーより。
http://www.spiegel.de/fotostrecke/fotostrecke-62934.html
「 デニソワ人:人類の知られざる親類
1.デニソワ洞窟への入り口: 南シベリアで研究者たちは、わずか5万年前にここで暮らしていた原人の遺跡を発見した。春に彼らはこの刺激的な発見について報告をしていたが、その時彼らはすでにこの初期の親類の遺伝情報を解読していた。

2.南シベリアのアルタイ山脈の眺め:現在のホモ・サピエンスでもなくネアンデルタール人でもなく、発見された場所にちなんでそう命名されたデニソワ人は、初期人類の独特な形質を持っている。遺伝子の比較がそのことを証明した。

3.デニソワ洞窟から出土した数万年前の奥歯。12万年以上も前から、この一帯には、ホモ・エレクトスやホモ・ハイデルベルゲンシスの祖先たちが暮らしていた。その頃、ネアンデルタール人たちもシベリアにいた。

4.発掘作業:この洞窟で発見された指の骨から、ライプツィッヒのマックス・プランク進化人類学研究所の遺伝学者はデニソワ人の少女のゲノムを特定した。

5.注目すべき乳歯:デニソワ人の歯は、これまで知られているどんな人種の歯とも明瞭に異なっている…

6.とりわけ、歯の並外れた大きさが研究者たちを驚かせた。

7.石器: 研究者たちは、ロシアや中国の収集品のうちに、デニソワ人のものと推定できるさらなる化石がないか見つけ出そうとしている。

8. 南シベリアの洞窟の眺め: おそらく30万年前にデニソワ人とネアンデルタール人の祖先のたどる道が分かれたのだろう。後者は西側に広がったのに対して、デニソワ人は東に向かった。

9.マイケル・シュンコウ: 洞窟の構造を説明する発掘のリーダー。既に28万年前には初期の人類がこの地を利用していたのだ。

10.発掘現場: 貴重なDNAを提供した骨は、3万年から5万年前と推定される地層で発見された。

11.アルタイ山脈: ゲノムを比較する際に、研究者たちは、いま生きている人類のDNAにデニソワ人との類縁性を示す痕跡が見つけられるかどうかという問題も追及した。

12.彼らは、唯一パプアニューギニアの住民のうちに、デニソワ人との交雑をはっきり示す痕跡を発見した。このことは、デニソワ人と初期の現生人類は東南アジアで交雑したということを推測させる。

13.ライプツィッヒの研究者:マックス・プランク進化人類学研究所(MPI)のスヴァンテ・ペーボと彼のチームは専門誌『ネイチャー』に新たな知見を発表する。

14.MPIでの作業:ゲノムの分析において、汚染、たとえば実験者自身のDNAによる汚染が生じるのを防ぐために、研究者は特別な処置を受けなければならない。

15.分析のために特注した作業服: サンプルを保護するために、科学者は手袋、防護服やマスクを着用する。

」
今回の報道は、より詳細な遺伝情報の解読にもとづいて、デニソワ人とパプアニューギニアの原住民との交雑があったことが証明されたということが目新しい点であるようだ。いずれにせよ、人類の起源をめぐるロマンにあふれた発見である。
ドイツ『シュピーゲル』誌のスライド・ショーより。
http://www.spiegel.de/fotostrecke/fotostrecke-62934.html
「 デニソワ人:人類の知られざる親類
1.デニソワ洞窟への入り口: 南シベリアで研究者たちは、わずか5万年前にここで暮らしていた原人の遺跡を発見した。春に彼らはこの刺激的な発見について報告をしていたが、その時彼らはすでにこの初期の親類の遺伝情報を解読していた。

2.南シベリアのアルタイ山脈の眺め:現在のホモ・サピエンスでもなくネアンデルタール人でもなく、発見された場所にちなんでそう命名されたデニソワ人は、初期人類の独特な形質を持っている。遺伝子の比較がそのことを証明した。

3.デニソワ洞窟から出土した数万年前の奥歯。12万年以上も前から、この一帯には、ホモ・エレクトスやホモ・ハイデルベルゲンシスの祖先たちが暮らしていた。その頃、ネアンデルタール人たちもシベリアにいた。

4.発掘作業:この洞窟で発見された指の骨から、ライプツィッヒのマックス・プランク進化人類学研究所の遺伝学者はデニソワ人の少女のゲノムを特定した。

5.注目すべき乳歯:デニソワ人の歯は、これまで知られているどんな人種の歯とも明瞭に異なっている…

6.とりわけ、歯の並外れた大きさが研究者たちを驚かせた。

7.石器: 研究者たちは、ロシアや中国の収集品のうちに、デニソワ人のものと推定できるさらなる化石がないか見つけ出そうとしている。

8. 南シベリアの洞窟の眺め: おそらく30万年前にデニソワ人とネアンデルタール人の祖先のたどる道が分かれたのだろう。後者は西側に広がったのに対して、デニソワ人は東に向かった。

9.マイケル・シュンコウ: 洞窟の構造を説明する発掘のリーダー。既に28万年前には初期の人類がこの地を利用していたのだ。

10.発掘現場: 貴重なDNAを提供した骨は、3万年から5万年前と推定される地層で発見された。

11.アルタイ山脈: ゲノムを比較する際に、研究者たちは、いま生きている人類のDNAにデニソワ人との類縁性を示す痕跡が見つけられるかどうかという問題も追及した。

12.彼らは、唯一パプアニューギニアの住民のうちに、デニソワ人との交雑をはっきり示す痕跡を発見した。このことは、デニソワ人と初期の現生人類は東南アジアで交雑したということを推測させる。

13.ライプツィッヒの研究者:マックス・プランク進化人類学研究所(MPI)のスヴァンテ・ペーボと彼のチームは専門誌『ネイチャー』に新たな知見を発表する。

14.MPIでの作業:ゲノムの分析において、汚染、たとえば実験者自身のDNAによる汚染が生じるのを防ぐために、研究者は特別な処置を受けなければならない。

15.分析のために特注した作業服: サンプルを保護するために、科学者は手袋、防護服やマスクを着用する。

」
山の上ホテルで天ぷらを食す [雑感]
先週末に、故あって駿河台の山の上ホテルで天ぷらを食した。ここにこの前来たのは10年以上も前。たしか、鶴八で寿司を食べた後にここのバーに寄ったことがあった。もちろん天ぷらは初めて。明大の関係者でもなければ、この近辺に来ることはないよな。私などは、お茶の水の駅から神田に向かう道の両側に楽器店がひしめいているのが異様に見えた。確かに昔から楽器店は神田一帯にあったが、以前は靖国通り沿いにかたまっていたような気がする。かつては古本を求めよく来たものだが、いまは古本もネットで注文する時代。久しぶりに見たお茶の水界隈はすっかり変貌を遂げていた。
言うまでもなく山の上ホテルは多くの文人に愛された宿で、ここの天ぷらの店は、近藤をはじめ多くの名職人を輩出してきた名店と言っていいのだろう。ただし、味の方は? 「季節のおまかせコース」を頼む。
しかし、この日は、こちらがあまり評価に適した陣容ではなかった。つまり、子連れであったのだが、子供を敷居の高い寿司屋やてんぷら屋のカウンターに座らせようと思うほど作法知らずな訳ではない。だからテーブル席を予約しておいたのだが、やはり、揚げたてをカウンター越しに置いてもらってサクッと頂くのがお決まりの所作だから、揚げたものをテーブル席まで持ってきてもらうのは、なにか間延びして気勢が上がらないような気がして妙だ。











出てきた以上のもののうち、エビとホタテはほとんどが子供の口に入ってしまったので評価できず。彼が美味いと言うのだから美味かったのだろう。(しかし外食の度に子供にこんなものばかり食べさせていては良くないな。彼の味覚を満足させるには、本当は吉野家で十分なんだ)。アナゴやキスはほくほくカリカリしていたが、手堅く揚げたという感じ。野菜類は特に印象に残らず。妻は白子を頼んだが、なにかぼってりしてあまり美味くなかったらしい。天茶は言うことなし。総じて洗練された味と言うのとは少し違う。個人が営んでいる天ぷら屋には何か一本筋が通っているとか「ここならでは」と感じさせてくれるものがあるが、ここでは手堅いという印象を受けるのみであった。たぶんそれこそここが原則として自らに課していることなのかもしれない。
上の写真は、私たちがテーブル席について早々の頃のもの。まだ客はまばらで仕込みに余念がない職人。小一時間もたたずに満員となり店内は雑然とした雰囲気になったが、若い職人たちは、依然として禁欲的に黙々と素材だけを見て作業していた。きっと、この生真面目さがこの店の本当の売りなのだろう。
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ユニセフのPhoto of the Year 2010 [海外のニュース記事]
小見出しには「今年の「ユニセフ・フォト・オブ・ジ・イヤー」コンテストの受賞者がベルリンで発表された。この賞は、子供の人格や生活状態を見事に捉えた傑出した写真に与えられるものである」とある。
最初の写真からは、戦慄が静かに伝わってくるような思いがする。ロヒンギャの写真も、直接的ではないが、過酷な現実を思わず想像せずにはいられないような写真だ。
イギリス『ガーディアン』紙のスライ・ドショーより。
http://www.guardian.co.uk/global-development/gallery/2010/dec/20/unicef-photography-winners#/?picture=369924782&index=0
「
1.ヴェトナム:戦争の遺産
ヴェトナム戦争は1975年に終結した。アメリカは軍隊を引き揚げ、南北ヴェトナムは再統一された。しかしヴェトナム人にとってアメリカとの戦争の遺産は続いている。米軍は、北ベトナムの人々が身を隠すために利用した木の茂みを破壊するために枯葉剤(Agent Orange)という除草剤を使った。枯葉剤は、ガンを引き起こし遺伝子に損傷を与えることが知られているダイオキシンを含んでいる。有害物質の影響は、ガンや免疫障害や重度の奇形といった形で、今日でもヴェトナムの人々の間に見ることができる。公式の数字によると、写真に写っている9歳のニグイェン・ティ・リのような、身体に障害のある子供が120万人もいる。

2.アフガニスタン:内戦の破滅的な結果
約400万もの難民がパキスタンやイランからアフガニスタンに戻り、故国で再び定住生活をしようと試みている。写真にある8歳のアクラムの家族もそうした難民一家だった。彼の家族はパキスタンの都市ペシャワールで収容施設を探し、アクラムも街のごみ捨て場でスクラップを集めてお金を稼ごうとしていた。彼は、ゴミをかき分けている最中に、たまたま絶縁されていないケーブルに触れ、そのためにひどい火傷を負ってしまった。指も腕も切断しなければならなかった。両親は今ではカブールに戻り、アクラムも国際赤十字の援助により義手を得た。

3.世界最古の職業が少女たちの人生を破壊する
バングラデシュを拠点に活動している写真家GMB・アカシュは、バングラッシュの少女売春婦(その中にはごく幼い者もいる)の苦境を写している。ファリドプール地区の売春宿にいる少女たちは、太るために毎日ステロイドを服用しなければならず、そのために大人っぽく魅力的に見えるのだ。それは家畜を太らせるのに使われるのと同じ薬だ。元来は、関節炎や喘息やアレルギーに苦しむ人用に意図された薬だ。ヤスミン(20)はステロイドのためにはれぼったい顔をしている。彼女は子供の時からこの売春宿で暮らしてきた―――30年間売春婦として働いた母親とまったく同じように。

・ 思春期:新たな自我の探求
不安、自信、疑い、そして模索。少年や少女はそうした気配をすべて隠そうとするが、彼らの表情や化粧や部屋の様子がこうした少女の内面をよく表わしている、とレバノン生まれの写真家ラーニア・マータルは語る。

・ バングラデシュ:ミャンマーからの難民
ハビエル・アルセニジャースは、ロヒンギャ(Rohingya)、つまり、イスラム教を信仰する少数民族で、ミャンマーの軍事政権の迫害と抑圧のために、ミャンマー(ビルマ)からバングラデシュに逃げてきた集団の画像を撮った。軍事政権はこの集団のメンバーをミャンマーの市民と見なしておらず、彼らの運命はほとんど知られていない。

・ ソマリア:武装する子供たち
禁止されているにもかかわらず、少年兵の利用は世界中で今でも普通に行われている。少年は、大人よりも、徴兵が容易だからだ。部隊に加わるように暴力で脅かされることもしばしばある。ソマリアでは、様々な民兵組織が約7万人もの兵士を抱えている。こうした兵士の中で子供の数が増加している。ユニセフによれば、わずか9歳の子供を徴兵した民兵組織もあったという。
・ タンザニア:水汲み用の素晴らしい容器
安全な水源が手近にほとんどない地域では、多くの子供たちが家族のために燃料ボトルに水をいっぱいにするために長い距離を歩かなければならない。写真家のクリストフ・ゲダンは、タンザニアで、ある朝早くカゲラ川で水を汲んでいた子供たちの集団がヘトヘトになっている様子を目撃した。川に行く途中では、彼らは全く陽気に見えたが、容器に水をいっぱい入れた後では、その容器が彼らに重くのしかかった。清潔な飲料水に恵まれない人は世界で8億8400万もいる。そのうち1億2500万人が5歳以下の子供である。

」
最初の写真からは、戦慄が静かに伝わってくるような思いがする。ロヒンギャの写真も、直接的ではないが、過酷な現実を思わず想像せずにはいられないような写真だ。
イギリス『ガーディアン』紙のスライ・ドショーより。
http://www.guardian.co.uk/global-development/gallery/2010/dec/20/unicef-photography-winners#/?picture=369924782&index=0
「
Unicef Photo of the Year 2010
1.ヴェトナム:戦争の遺産
ヴェトナム戦争は1975年に終結した。アメリカは軍隊を引き揚げ、南北ヴェトナムは再統一された。しかしヴェトナム人にとってアメリカとの戦争の遺産は続いている。米軍は、北ベトナムの人々が身を隠すために利用した木の茂みを破壊するために枯葉剤(Agent Orange)という除草剤を使った。枯葉剤は、ガンを引き起こし遺伝子に損傷を与えることが知られているダイオキシンを含んでいる。有害物質の影響は、ガンや免疫障害や重度の奇形といった形で、今日でもヴェトナムの人々の間に見ることができる。公式の数字によると、写真に写っている9歳のニグイェン・ティ・リのような、身体に障害のある子供が120万人もいる。

2.アフガニスタン:内戦の破滅的な結果
約400万もの難民がパキスタンやイランからアフガニスタンに戻り、故国で再び定住生活をしようと試みている。写真にある8歳のアクラムの家族もそうした難民一家だった。彼の家族はパキスタンの都市ペシャワールで収容施設を探し、アクラムも街のごみ捨て場でスクラップを集めてお金を稼ごうとしていた。彼は、ゴミをかき分けている最中に、たまたま絶縁されていないケーブルに触れ、そのためにひどい火傷を負ってしまった。指も腕も切断しなければならなかった。両親は今ではカブールに戻り、アクラムも国際赤十字の援助により義手を得た。

3.世界最古の職業が少女たちの人生を破壊する
バングラデシュを拠点に活動している写真家GMB・アカシュは、バングラッシュの少女売春婦(その中にはごく幼い者もいる)の苦境を写している。ファリドプール地区の売春宿にいる少女たちは、太るために毎日ステロイドを服用しなければならず、そのために大人っぽく魅力的に見えるのだ。それは家畜を太らせるのに使われるのと同じ薬だ。元来は、関節炎や喘息やアレルギーに苦しむ人用に意図された薬だ。ヤスミン(20)はステロイドのためにはれぼったい顔をしている。彼女は子供の時からこの売春宿で暮らしてきた―――30年間売春婦として働いた母親とまったく同じように。

・ 思春期:新たな自我の探求
不安、自信、疑い、そして模索。少年や少女はそうした気配をすべて隠そうとするが、彼らの表情や化粧や部屋の様子がこうした少女の内面をよく表わしている、とレバノン生まれの写真家ラーニア・マータルは語る。

・ バングラデシュ:ミャンマーからの難民
ハビエル・アルセニジャースは、ロヒンギャ(Rohingya)、つまり、イスラム教を信仰する少数民族で、ミャンマーの軍事政権の迫害と抑圧のために、ミャンマー(ビルマ)からバングラデシュに逃げてきた集団の画像を撮った。軍事政権はこの集団のメンバーをミャンマーの市民と見なしておらず、彼らの運命はほとんど知られていない。

・ ソマリア:武装する子供たち
禁止されているにもかかわらず、少年兵の利用は世界中で今でも普通に行われている。少年は、大人よりも、徴兵が容易だからだ。部隊に加わるように暴力で脅かされることもしばしばある。ソマリアでは、様々な民兵組織が約7万人もの兵士を抱えている。こうした兵士の中で子供の数が増加している。ユニセフによれば、わずか9歳の子供を徴兵した民兵組織もあったという。

・ タンザニア:水汲み用の素晴らしい容器
安全な水源が手近にほとんどない地域では、多くの子供たちが家族のために燃料ボトルに水をいっぱいにするために長い距離を歩かなければならない。写真家のクリストフ・ゲダンは、タンザニアで、ある朝早くカゲラ川で水を汲んでいた子供たちの集団がヘトヘトになっている様子を目撃した。川に行く途中では、彼らは全く陽気に見えたが、容器に水をいっぱい入れた後では、その容器が彼らに重くのしかかった。清潔な飲料水に恵まれない人は世界で8億8400万もいる。そのうち1億2500万人が5歳以下の子供である。

」
羽子板市の浅草寺 [雑感]
年末恒例の羽子板市が行われている浅草寺を午前中散歩。けっこうすごい人手だった。
二天門の方から入る。いまの浅草には、いたるところに人力車がいる。うるさい客引きが迷惑だったり暴力団の資金源になっているのではと囁かれているので、個人的には好きになれない。それはともかく、人力車の復活とともに「車夫」という言葉も使われ出すのかと思っていたが、今のところ使われる気配はない。「車夫・馬丁」に侮蔑的な意味があったためだろうか?

うっとうしい修繕工事も終わり(カバーがかけられていた頃の有様はhttp://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2010-03-02-1 )、浅草寺も晴れやかな姿で正月を迎えるだけのようだ。

肝心の羽子板だが、まあ、これはチラリと見るだけ。同じ縁起物でも「ほおずき」なら買ってもいいという気持ちになるが、こちらは結構値が張るしね・・・


・・・という人のためにミニの羽子板やだるまが売られていたりするのだが。それでもやはり見るだけ。だるまは、子供が中学受験するときになったら、買う気になるかもしれないが。



子供も一緒だったので、彼のためにバナナチョコとたこ焼きを買う。

屋台のニューウエーブとして目に留まったのは、中国人観光客に照準を合わせたと思われる「中国おやき」と、イイダコが丸ごと一匹のったたこ焼き。売れるのかしら。


帰りに浅草神社の猿回しを見に寄り道。猿が竹馬に乗る芸を披露するところだった。人間よりうまいぞと万雷の拍手。という具合で、日曜の昼前はのどかに過ぎていった。


二天門の方から入る。いまの浅草には、いたるところに人力車がいる。うるさい客引きが迷惑だったり暴力団の資金源になっているのではと囁かれているので、個人的には好きになれない。それはともかく、人力車の復活とともに「車夫」という言葉も使われ出すのかと思っていたが、今のところ使われる気配はない。「車夫・馬丁」に侮蔑的な意味があったためだろうか?
うっとうしい修繕工事も終わり(カバーがかけられていた頃の有様はhttp://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2010-03-02-1 )、浅草寺も晴れやかな姿で正月を迎えるだけのようだ。
肝心の羽子板だが、まあ、これはチラリと見るだけ。同じ縁起物でも「ほおずき」なら買ってもいいという気持ちになるが、こちらは結構値が張るしね・・・
・・・という人のためにミニの羽子板やだるまが売られていたりするのだが。それでもやはり見るだけ。だるまは、子供が中学受験するときになったら、買う気になるかもしれないが。
子供も一緒だったので、彼のためにバナナチョコとたこ焼きを買う。
屋台のニューウエーブとして目に留まったのは、中国人観光客に照準を合わせたと思われる「中国おやき」と、イイダコが丸ごと一匹のったたこ焼き。売れるのかしら。
帰りに浅草神社の猿回しを見に寄り道。猿が竹馬に乗る芸を披露するところだった。人間よりうまいぞと万雷の拍手。という具合で、日曜の昼前はのどかに過ぎていった。
生誕教会のいま [海外のニュース記事]
ベツレヘムの生誕教会(the Church of the Nativity in Bethlehem)は、イエスが生まれたと広く信じられている洞窟の上に、ほぼ1700年前に建てられた聖堂。ローマ・カトリック(フランシスコ会)、ギリシア正教、アルメニア使徒教会が区分所有している。
(ベツレヘム ヨルダン川西岸: 処女マリアがイエス・キリストを産んだとキリスト教徒が信じる洞窟内で祈りをささげる僧侶と尼僧。
http://www.guardian.co.uk/news/gallery/2010/dec/15/24-hours-pictures#/?picture=369782494&index=5 )

ただし建物の老朽化がひどく、二年前にワールド・モニュメント財団(World Monuments Fund)によって危機に瀕する世界の史跡のリストに加えられた。特に屋根の材木の多くが、19世紀以降取り換えられてこなかったため、腐敗が進み雨漏りがひどいために、建物のみならず12世紀に造られたモザイク壁画や絵画類も損傷が進む状態だった。
しかし三つの宗派の区分所有のために修復の協議も容易に行われなかったのだが、二年前にパレスチナ自治政府が間に入って宗派間の合意を取り付け、修復委員会の発足にこぎつけたのだそうだ。
(生誕教会での日曜日のミサの間、キャンドルを掲げるパレスチナ人でキリスト教徒の少年)

パレスチナ自治政府のジアード・バンダーク修復委員会代表によると、「表面的な修復は何度か行われてきましたが、1700年前の教会の創設以降、包括的な修復事業はこれが初めてです」。
(修道会「カルカッタのマザー・テレサ」の尼僧が洞窟内で祈りをささげる)

以上は『ガーディアン』紙の記事より抜き出したもの(http://www.guardian.co.uk/extra/extra-blog/2010/dec/13/1)。
イエスの生誕の場所というと多くの人が「馬小屋」と言うのではないかと思うが(実際、聖書にそれを示唆するような文言があるわけだし)、洞窟を生誕の地と定めたのはローマ皇帝コンスタンテイヌスの母へレナ。それにしたがってコンスタンティヌス帝が325年に「生誕教会」を建てたようだ。
伝説によると、この洞窟でヘレナがイエスの十字架を発見したらしいのだが、こういう伝説は、既に広く流布していた別の神の別の伝説(たとえば、ディオニューソスが洞窟で誕生したといった伝説)の焼き直しにすぎないような気がするし、ここがイエスの出生地というのも史実ではないだろう。
また、ベツレヘムと言えば、ヨルダン川西岸に位置しており、イスラエルの入植活動がパレスティナの土地を侵食する前線でもある。2002年にはこの生誕教会を舞台にパレスチナ人とイスラエル軍の銃撃戦が繰り広げられた。写真で見る静謐な祈りの空間を一歩外側に出ると、激しい戦闘行為にいつ結びついてもおかしくないような対立や憎悪が至る所で渦巻いている。
しかし、この地域では、こうした対立や憎悪は今に始まることではなく、数千年前から日常茶飯の事だった。そうした救いのない状況が恒常的にあったからこそ、救いを求める祈りも先鋭化していったわけである。だからこの地域が、信仰の極端な形式としての一神教の発生地だったことは偶然ではない。そして比較的激しい内乱や外圧から無縁だった日本が比較的に無宗教的な風土を育んだのも偶然ではないだろう。






