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闘いとしての愛  ――  マーティン・ルーサー・キングJrの言葉 [探求]

   
  キング牧師が述べたという“Do to us what you will and we will still love you”の出処(でどころ)を探す必要が生じたので、探してみた。それは簡単に見つかったのだが、このクリスマス講話の内容が素晴らしいので、しばらく繰り返しなぞって読んでいた。
  
  憎しみが世界中に蔓延(まんえん)していることに、多くの人が、心底からうんざりしているはずなのだが、ただうんざりしているだけでは何も動かない。せめて、この一連の言葉を心の中で反芻することにしてくれればなあ、と思う。かつてこの言葉を実行しようとした人々がいたことに希望を感じながら。

  キリスト教の「愛」は、憎しみにあふれる世界とは無縁の人々から発せられることがほとんどであるため、上層の人間の奢侈品のようなもの、たとえば、高級な香水のような印象しか与えない言葉だが、元来イエス(やその近くにいた人間)が用いたときの意味合いはそんなものからかけ離れていたことを、このキング牧師の言葉は感じさせてくれる。これを読むと、愛というものが、憎悪の対極にあるものであると同時に、抵抗や闘いの原理になりうるということが判る。敵を愛せという言葉は、本体、このような闘争の文脈で理解されべきもの、不屈の抵抗の意志を表現するものなのである。

 

 http://www.ecoflourish.com/Primers/education/Christmas_Sermon.html

 






 苦痛を与えるあなた方の能力に対して、われわれは、苦痛を耐え忍ぶ能力によって立ち向かうことにしよう。あなた方の物理的な力に、われわれは、魂の力で応じることにしよう。われわれを好きなようにするがよい、それでも、われわれはあなた方を愛するだろう。悪への非-協力は、善への協力と同じくらい道徳的な義務なのだから、われわれは、十分に良心的でいながら、あなた方の不当な法律に従うことも不当な体制に従うこともできない。だから、われわれを投獄するがよい、それでも、われわれはあなた方を愛するだろう。われわれの家を爆破しわれわれの子供たちを脅迫するがよい、それでも、これは難しいことではあるが、われわれはあなた方を愛するだろう。真夜中にフードをかぶった暴力的な犯罪者をわれわれのコミュニティーに送り込み、われわれを殴りながら脇道に引きずりこんで半殺しのまま放置するがよい、それでも、われわれはあなた方を愛するだろう。国中に宣伝工作員を送り込んで、われわれが、文化的およびその他の理由で、(白人との)統合教育に適していないように見せかけるがよい、それでも、われわれは、あなた方を愛するだろう。しかし、きっと、われわれの耐え忍ぶ能力によって、あなた方は疲れ切ってしまうだろうし、いつの日にか、われわれは自由を勝ち取るだろう。われわれは、自分自身のための自由を勝ち取るだけではない。われわれが訴えかけているのは、われわれのおかげであなた方が得るにいたった心と良心なのであるから、われわれの勝利は二重の勝利となるのである。
  


                                                  
        マーティン・ルーサー・キングJr.:1967年12月24日の平和のためのクリスマス講話





I've seen too much hate to want to hate, myself, and I've seen hate on the faces of too many sheriffs, too many white citizens' councilors, and too many Klansmen of the South to want to hate, myself; and every time I see it, I say to myself, hate is too great a burden to bear. Somehow we must be able to stand up before our most bitter opponents and say: "We shall match your capacity to inflict suffering by our capacity to endure suffering. We will meet your physical force with soul force. Do to us what you will and we will still love you. We cannot in all good conscience obey your unjust laws and abide by the unjust system, because non-cooperation with evil is as much a moral obligation as is cooperation with good, and so throw us in jail and we will still love you. Bomb our homes and threaten our children, and, as difficult as it is, we will still love you. Send your hooded perpetrators of violence into our communities at the midnight hour and drag us out on some wayside road and leave us half-dead as you beat us, and we will still love you. Send your propaganda agents around the country, and make it appear that we are not fit, culturally and otherwise, for integration, and we'll still love you. But be assured that we'll wear you down by our capacity to suffer, and one day we will win our freedom. We will not only win freedom for ourselves; we will so appeal to your heart and conscience that we will win you in the process, and our victory will be a double victory."

         Martin Luther King Jr. A Christmas Sermon for Peace on Dec 24,1967           


                                               」(おわり)







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