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プラカードに見るペギーダの主張 [海外メディア記事]

  ドイツでも反イスラムの動きが活発化して注目を集めている。 ドイツ人と反民族的主張が合体するとどうなるか・・・・多くの人が過敏にならざるを得ないので、まだそれほど大きな問題になっていないうちから、各国のメディアで報道されているのは当然であろう。


 その反イスラムの動きの中心にいるのが「ペギーダ(PEGIDA)」。Patriotische Europäer gegen die Islamisierung des Abendlandesの頭文字をとってPEGIDA。 そのドイツ語は、英語に直すと、 Patriotic Europeans against the Islamisation of the west。 「西洋のイスラム化に反対するヨーロッパ愛国者」くらいの意味だが、ドイツ語の' Abendland'には独特の古い意味合いがあって(「日の没する国」が元来の意味)、言葉の選択自体に保守性を感じさせる。



 先日行われたデモの一こま http://www.mdr.de/sachsen/pegida-demonstration-dresden100_zc-f1f179a7_zs-9f2fcd56.html


pegida-dresden102_v-webl_zc-26113564.jpg


 横断幕の文字の部分は、「ドイツの国土で行われている宗教戦争に対して、非暴力で連帯して戦おう! 」という意味。イスラム勢力が勢力を伸ばしている現状に対して、立ち上がろうと呼びかけている。




 それと目立つのは、人が何かをゴミ箱に捨てているロゴ。 http://www.ouest-france.fr/allemagne-le-pays-divise-face-pegida-nebuleuse-raciste-3098217


AqQ4zgA.jpg



 捨てられているのは、下から順に、ナチズム、共産主義、反ファシズム運動、イスラム国のシンボルであるようだ。つまり、右でも左でもないことを言いたいようだが、「反ファシズム」であることはファシズムとの親和性を暗示している。(「ペギーダをわれわれは支持する!  過激思想のゴミはすべて捨ててしまおう!」)。





  もう一つ目立つのは、'Wir sind das Volk'というフレーズ(下の写真にはそのフレーズとともに、「われわれはもう騙されない」という文句も)。 http://rt.com/news/216859-germany-anti-islam-protest-dresden/


pegida-2.jpg


  'Wir sind das Volk'という文句は、「われわれは(一つの)国民だ」という意味。元来は、ベルリンの壁崩壊の際に民主的な自決権を讃えるために歌われた一節だったようだが、それがいまや民族差別のために使われようとしているのである(http://www.theguardian.com/commentisfree/2015/jan/18/germany-xenophobic-anti-islamic-pegida-france)。
  

 imago-st-1209-12270011-63336901.jpg
 

  「宗教的狂信主義に反対する」というプラカードも見られる。http://www.n-tv.de/politik/Union-will-Pegida-nicht-der-AfD-ueberlassen-article14143291.html 反イスラムの風潮はドイツでも昔からあったが、このペギーダのデモ行進は、昨年の10月から始まったとされる。やはりあのイスラム国の残忍なビデオが一つのきっかけになったことは容易に推測できる。



 しかし、幸いながら、反イスラムの動きに反対する人々が、ドイツでもまだ大半を占めているようだ。「(民族的)単一性ではなく、多様性を」というプラカードを掲げる女性のデモ参加者。
http://www.zeit.de/gesellschaft/zeitgeschehen/2015-01/pegida-internationale-presse


koegida-pegida-540x304.jpg

 

  最近何かと注目されている風刺画の一つを紹介しよう。「イスラム化」に過敏になっている人々を嗤っている。「あああー!。西欧のイスラム化が始まったぞ!」(三日月と星はイスラム の象徴)。
http://de.toonpool.com/cartoons/Pegida%20Demos%20Rassismus%20Islam_236103

 pegida_demos_rassismus_islam_2361035.jpg




 ドイツはまだ経済が好調だから、反イスラムの動きに同調する失業の若者が吸い寄せられることも少ないだろうが、ギリシャの政治・経済の不安が本格化してヨーロッパが不況に突入ということにでもなれば、何が起きるかわからないということも感じさせる一連の動きである。






 

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