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借金棒引き運動のローリング・ジュビリーが成果を生み出す [海外メディア記事]

 久しぶりに「ウォール街を占拠せよ(Occupy Wall Street )」を新聞の見出しに見つけたので紹介する。見かけたときは、『ガーディアン』紙の「もっとも閲覧されている記事ベスト10」の一位にあり、コメント数も群を抜いていた。


 記事中にも紹介があるが、「ローリング・ジュビリー(Rolling Jubilee)」とは、簡単に言えば借金棒引き運動で、昨年11月「占拠せよ」の1グループである「ストライク・デット(Strike Debt)」(「借金をぶっ飛ばせ」)が始めた。クレジット業界の仕組みに精通した大学教授のアンドリュー・ロスが理論的支柱のようだ。チャリティー・コンサートなどで得た資金をもとに、この一年で1500万ドルの債権を安く買い取って棒引きにしたという。派手なパフォーマンスが陰をひそめてずいぶん経つが、こういう地味だが持続的な方法で既存の経済システムに風穴をあけようとしているとは素晴らしい。日本でも出来ないだろうか、支援したくなる運動だ。


 ちなみに、ジュビリー(Jubilee)とはヘブライ語の「ヨベル」に由来する。「ヨベルの年」は50年に一度やって来て、負債のために売り渡した土地が無償で戻される年だった。





Occupy Wall Street activists buy $15m of Americans' personal debt
 
Adam Gabbatt in New York
theguardian.com, Tuesday 12 November 2013 15.34 GMT

 
http://www.theguardian.com/world/2013/nov/12/occupy-wall-street-activists-15m-personal-debt








 「ウォール街を占拠せよ」の活動家がアメリカ人の1500万ドルにおよぶ個人的負債を買い取った

 ローリング・ジュビリーは40万ドル費やして負債を銀行から安く購入することで、その負債を「帳消し」にして借金の支払いから個人を解放した。


Occupy-Wall-Street-010.jpg
「私たちの主な目的は、二次的な債権市場の仕組みについての情報を広めることだった」と​​アンドリュー・ロスは語った。





 多額の借金の支払いの手助けをする「ローリング・ジュビリー」プロジェクト(http://rollingjubilee.org/)の一環として、「ウォール街を占拠せよ」の活動家のあるグループが、昨年一年間で、約1500万ドルにおよぶアメリカ人の個人的な負債を買い取ったことが判った。


 2011年に世界を席巻した街頭の抗議活動の後に「占拠せよ」の「ストライク・デット」グループによって設立された「ローリング・ジュビリー」は、2012年11月15日に活動を開始した。そのグループは、個人的な負債を銀行から安く買い取って帳消しにし、借金の支払いから個人を解放することに取りかかったのだ。

 破格の値段で債権を買い取ることで、グループは、わずか40万ドルを費やすだけで、 14734569.87ドルにも及ぶ個人的な負債(主として医療上の負債)を棒引きにすることができた。


 「(負債と買い取り額の)比率比は20対1くらいだろうとわれわれは考えていました」。そう語るのは、「ストライク・デット」のメンバーでニューヨーク大学の社会・文化分析の教授であるアンドリュー・ロス(Andrew Ross)。彼によると、チームは最初5万ドル調達しようと思い描いていたが、それだけあれば100万ドルの債権を買い取ることができるだろうと考えていた。


 「実は、それよりずっと安く債権を購入することができました」。


 グループがとても安く債権を買い取ることができたのは、「二次的な債権市場」の性質のおかげだった。もし個人が、クレジットカードやローンや医療保険の支払いを一貫してできない場合、その資金を出した銀行や貸し手は、最終的にその債権を第三者に売却することで、損失を減らそうとする。その売却は、負債の真の値の何分の一という価格で成立するのだが――1ドルあたり5セントという価格が普通だ―― 、債権を買った企業は、その後、個人の債務者から負債を回収して、利益を上げようとするわけである。


 「ローリング・ジュビリー」プロジェクトは主に「公教育プロジェクト」として構想されました、とロスは述べた。


 「われわれは、1500万ドルが二次的な債権市場にあってほんのわずかな水滴にすぎないことについて幻想はしていません。債権の総体の中では取るに足らないものです」。


 「この活動の目的は、ある種の人々を助けることは別として――借金が帳消しになったことに感謝している人はとても、とてもたくさんいますよ――私たちの主たる目的は、この二次的な債権市場の仕組みについての情報を広めることでした」。


 グループは医療上の債権の買い取りに焦点を当てており、別々に行なった三回の買い取りで、1470万ドルの債権を取得し、もっとも最近では、45の州とプエルトリコの2693人の医療上の債権に1350万ドルを当てたと、「ローリング・ジュビリー」はプレス・リリースで述べた。


 「誰も、病気になったからという理由で借金まみれになったり破産しなければならないことはありません」とグループの主催者のローラ・ハンナは語った。ハンナによれば、個人破産の62%が、医療上の負債が一因となっているのだという。


 債権市場の性質上、グループは、買い取った債権が誰のものかを特定することはできないし、債務者個人の身元を特定する以前に債務を引き受けなければならない。「ローリング・ジュビリー」が債権を買い取ったとき、彼らは債務者に連絡をして、「債務関係から解放されたことを告げるのです」とロスは述べた。


 ロスの本『クレジット支配と借金不払いの言い分(Creditocracy and the case for debt refusal )』(http://www.orbooks.com/catalog/creditocracy/)はクレジット業界の問題点を指摘しクレジットに抵抗する「債務者の運動」を呼びかけたものだが、そのロスによれば、グループには、借金が帳消しになった人々からのお礼の手紙が舞い込んでいるという。しかし、本当の勝利はクレジット業界の本性についての知識を広めることにある、と彼は言った。


 「自分の負債がコレクターによっていかに安く購入されてきたかを知っている人はとても少ないのです。そのことを知れば、債務者の心理も変わってくるのです」。


 「だから、債権コレクターから電話があって、あなたの負債を全額支払うように求められたとき、今では判っているのです。債権コレクターがとても、とても安くあなたの債権を買いとったことを。われわれが買い取った程度の安さで買ったことをね。そうした知識があれば、債権コレクターと違った会話をする気持ちの余裕がもてるでしょう」。




」(おわり)








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