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さらに貧困になる貧困層 [海外メディア記事]

  株価だけ見ると経済は好調のように見えるが、それは企業レベルでの事であって、そのおこぼれが社会の下層までに達するには至っていない。下層の貧困層はじりじりとさらに深刻なレベルに沈みつつある――先ごろ発表されたアメリカ国勢調査局の人口動態調査からは、そんなイメージを引き出せるようだ。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の記事より。



 
U.S. Poverty Rate Stabilizes――For Some

Oct. 11, 2013 10:41 a.m. ET
By NEIL SHAH CONNECT

http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304500404579127603306039292







 米国の貧困率は横ばい  -- 一部の州にとっては

 

 アメリカの貧困率は、前回の不況時とその直後に上昇した後、横ばいに転じた――しかし、貧困層の大部分は、この数年でさらに貧困になった。


 アメリカの貧困層の44%は「深刻な貧困(deep poverty)」状態にあると考えられている――「深刻な貧困」とは、政府の公式な貧困ラインを50%あるいはそれ以上下回っている所得層として定義される。アメリカ国勢調査局の人口動態調査(Census Bureau's Current Population Survey)によると、深刻な貧困状態にあるアメリカ人の割合は不況前の42%を上回り、データが1975年に利用できるようになって以降の最高レベルに近づいている。


 昨年、深刻な貧困状態にあると分類されたアメリカ人は6.6%(つまり2040万人)だったが、経済が強かった2000年の4.5%を上回った。深刻な貧困状態にあるアメリカ人の割合は過去40年間で上昇し続け、1975年の3.7%からほぼ倍増した。

 全体を見渡してみると、貧困ライン――4人家族で年収23,492ドルとして定義される――を下回るアメリカ人は約15%である。



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(上の線グラフは「貧困ラインを50%あるいはそれ以上下回っている所得層」の推移を示している。下の棒グラフは、貧困層の総体と年齢別の総数と、公的支援の要素を含めたり除外した場合の貧困層の総数を示す。)







 多くのエコノミストは、1960年代に始まった政府の貧困対策には欠陥があると言っているが、それは、その政策が、とりわけある種の公的支援を考慮に入れていないからである。雇用保険の支払いは含まれているが、給付付き勤労所得税額控除やフード・スタンプは含まれていない。フード・スタンプが所得とみなされるならば、400万人が貧困ラインを上回ることになる。政府の数字はまた、わが国で生活する様々なコストを考慮に入れていない。



 エコノミストは深刻な貧困層が拡大している理由をいくつか挙げているが、その中には、1990年代の福祉予算の総点検以降子供のいる低所得家庭に対する現金補助が削減されたことや、2007年から09年の不況以降のアメリカの景気回復が低調なことや失業率が依然として高いことが含まれている。


 「深刻な貧困層の人々は求人市場ではもっとも競争力のない人々であることが多く、どんな就職口にも多くの求職者がいる場合、彼らが割って入りこむのは難しいのです」と、ミシガン大学ソーシャル・ワーク・スクールのルーク・シーファー(Luke Shaefer)助教授は語る。

  ニューヨークの研究センターであるラッセル・セージ財団のシェルドン・ダンジガー(Sheldon Danziger)は、貧困率を下げるために米国は力強い経済成長を一定期間維持する必要があると述べた。


 景気が徐々に回復し、仕事を得られる貧困層のアメリカ人が増えたとしても、得られるポジションは小売業などのセクターの低賃金のものであることが多く、そこで労働者は十分な勤務時間を得るのが難しい。「無職であるよりはマシですが、それで貧困から抜け出せることはないでしょうね」とダンジガー氏は述べた。



 別の国勢調査によると、深刻な貧困率は、2000年から2012年にかけて、50州すべてとコロンビア特別区で上昇した。ミシシッピやインディアナのような南部と中西部の諸州は、貧困率の増加率が最大級だった。ジョージア州の深刻な貧困率は2000年の5.3%から8.8%に跳ね上がった。アラバマ州は6.1%から8.5%に上昇した。



 経済的に好調な地域であっても、基準を変えてみると、最大級の上昇を見たところもあった。ノース・ダコタ州の石油・ガスのブームで、州の失業率は下がったが、深刻な貧困率は5.2%で、2000年よりも高くなった。同じことは、テキサス州、ニューヨーク州、バーモント州にも当てはまる。コロンビア特別区では、典型的な家計の収入は、2000年から2012年にかけて23%以上も上昇し、インフレ調整値で66,583ドルだった。しかし、同区の深刻な貧困率は10.4%で、ミシシッピ州の10.2%を上回り、アメリカでトップだった。

 確かに、貧困は、広い範囲に貧困が及んでいるわけではない地域で増加しているようだ。昨年、公式の数字では最低の貧困率だったアメリカの――ミネソタ州のカーバー郡からバージニア州のフェアファックス郡に至るまでの――35の郡の内、20の郡が、不況が終わった2009年の数字を上回る貧困率を記録した。






」(おわり)






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