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異常気象に温暖化がはたす役割 [海外メディア記事]

 豪雨や竜巻による大きな被害が連日続いたが、こういう異常気象が起きると、誰もが温暖化のことを脳裏に浮かべるはず。何しろ、竜巻が日本で起きて大きな被害が出るなんて、かつては考えられもしなかった。だから、その原因は最近の動向に求めるしかないからだ。


 もちろん、素人の多くにとってこれは漠然とした関連性にすぎないのだが、専門家は、異常気象の現象に対してそれがどれほど人的な原因によって引き起こされたかを定量的に示すことができるようになったようなのだ。その動向を紹介する記事を『ニューヨーク・タイムズ』より。

   


 
Research Cites Role of Warming in Extremes

By KENNETH CHANG
Published: September 5, 2013



http://www.nytimes.com/2013/09/06/science/earth/research-cites-role-of-warming-in-extremes.html?hpw&_r=0




「 


極端な気象現象に温暖化がはたす役割が研究によって例証される



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テキサス州レイク・アローヘッド州立公園のウィチタ・フォールズ付近の乾いた湖床。中西部の深刻な干ばつは、木曜日に公表された気候変動に関する新たな報告書で分析されたいくつかの極端な気象現象の一つだった




 科学者たちは以前からずっと、地球温暖化がいっそう深刻な熱波や豪雨を招くだろうと予測してきた。世界のいくつかの地域で昨年起こったことが、まさにそれに当たる、と気候科学者たちは木曜日に公表された報告書で指摘している。




 気温が上昇すれば大気中のエネルギーは増大し、これによって一層広範囲で一層激しい気温と降雨の変動がもたらされ、これまで支配的だった風向きのパターンも変わってしまうだろうとコンピュータモデルは警告する。昨年おきた極端な気象現象を十数例調べることで、科学者たちは、人間の活動――とくに、化石燃料の燃焼による温室効果のある二酸化炭素の放出――が、そうした極端な現象の約半数において部分的な原因になっているという証拠を見出した。


 しかし、中西部をカラカラにした干ばつを含む別の極端な気象現象は、自然のパターンの一部にすぎないように思われると科学者たちは結論づけた。18のチームによる19の研究をまとめたこの調査は、米国気象学会紀要(Bulletin of the American Meteorological Society)の特別号に掲載された。


 地球温暖化によって極端な気象現象の頻度や深刻度が増大することは確からしく思えるのだが、気候科学者はこれまで、気候には自然のパターンがあるために、特定の熱波やハリケーンや干ばつを地球温暖化のせいだとするのを躊躇(ためら)ってきた。しかし、気候データのコンピュータ・モデルと分析技術が進歩したおかげで、彼らは今、人類の文明がどれくらい極端な気象現象に関与しているのかを明らかにすることができるようになった。


 「極端な気象現象は気候変動に関わりなく発生しただろう」。そう述べるのは、ノースカロライナ州アッシュビルにある国立気候データセンター(National Climatic Data Center)のセンター長であるトーマス・R .カール(Thomas R. Karl)。


 「しかし、気候変動がどんな極端な気象現象に対しても影響を及ぼしているか(または及ぼしていないか)ということを理解しようとすることに伴って、原因究明の研究の重要性が生ずる」と彼は付け加えた。



 この論文の編集者たちは、気候変動を、習慣的に制限速度をちょっと超えて運転する人にたとえている。スピードそのものが事故の直接的な原因になることはないとしても、スピードを出すことによって、何か別の原因――道路が濡れていたりメールが到着して気が散ったり――によって事故が発生する可能性は高まるし、その事故が、万一起きたときに、いっそう悲惨なものになる可能性も高くなるのである。


 地球温暖化が極端な気象現象に一役買っている時でも、「自然の変動が、やはり依然として、個々の極端な事象の第一の要因である場合もある」と編集者たちは書いている。


 1950年代以降では最も深刻だった昨年の中西部の干ばつの原因を調べるために、研究者は、次の2つの状況を比較するコンピューター・モデルを実行した。一つのモデルは、二酸化炭素や別の温室効果ガスの濃度が今日のレベルにあるモデル。もう一つは、温室効果ガスの濃度が現在よりもずっと低い産業革命以前のモデル。彼らは、中西部の干ばつの頻度という点でほとんど差がないことを発見した。


 しかし昨年7月にアメリカの多くの地域を覆った熱波に対して似たような比較を行った科学者は、こうした熱波の発生頻度は、温室効果ガスの排出の影響のおかげで、ほぼ4倍になったと推定した。


 「それは実にはっきりしていたし、実に赤裸々な事実だった」と気候センターの主任科学者であるトーマス・ピーターソン博士は言った。「事態は劇的に変わってしまった」。



 別のチームは、昨年の春のアメリカ東部でおきた熱波のデータを見直すことで、人間の活動の寄与分は6.6度の気温上昇の約3分の1に当たると推定した。

 
 ハリケーン・サンディの分析が注目したのは、ハリケーンの中心部分ではなく、どのくらいの頻度で洪水が昨年10月にあったような高さにまで到達したかという点だった。海面は上昇しつつあるので、サンディのような洪水がマンハッタンの南端の砲台を呑み込んでしまう確率は、1950年には2330年に一度という確率だったのが、今日では1570年に一度という確率に上昇した、と研究者たちは述べた。


 今後40年で海面上昇が低い(半フィート(約15センチ)程度である)場合は、洪水が起きる確率はわずかに上昇するだけだ。もし海面上昇が予測範囲の上限――2ヤード(約180センチ)――にあるならば、サンディーよりずっと小さいハリケーンでもサンディーと同じくらいの洪水を引きおこすだろうし、マンハッタン南端部は、2100年ごろには、数年おきに浸水という可能性もあるだろう、と研究者は述べた。



 「沿岸のコミュニティは、気候に関連した海面上昇のおかげで、迫り来る危機に直面している」と、アメリカ海洋大気庁の海洋学者でサンディー研究の著者の一人であるウィリアム・スウィート(William Sweet)は述べた。



 2012年には北極の氷量が記録的なまでの低レベルになったが、それは部分的には地球温暖化によって引き起こされたものだ、とも研究者たちは述べた。しかし、北ヨーロッパや中国や日本における豪雨はすべて、自然変動によって説明できるという。





」(おわり)












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