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イチロー:史上最高のシングル・ヒッターか? [海外メディア記事]

 イチローの日米の通算ヒット数がローズの記録に追いつくのは、まだしばらく先(順調にいって多分来年の夏)だが、もうそれは既定の事実であるという見方がアメリカのマスコミにも広がっているようだ。

 たぶん、ボンズやクレメンスと同様に、ローズに好意的になれない人が少なからずいるからなのだろう(理由は違うが)。イチローよ、早くあの記録を破ってもかまわないぞと言わんばかりの記事を“Baseball News Source”のサイトより。



Ichiro Suzuki: Greatest Singles Hitter of All Time?

Posted by: Vince Mercandetti Posted date: February 02, 2013 In: MLB News, New York Yankees News

http://baseballnewssource.com/mlb/ichiro-suzuki-greatest-singles-hitter-of-all-time/16414/





 イチロー:史上最高のシングル・ヒッターか?


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 ピート・ローズは、かりにシングル・ヒットしか打たなかったとしても、トップの得票数で殿堂入りできる数字を残していた。MLB史上最大のヒット数を放ったローズはシングルヒットを3215本も打ったが、それ位のヒットを打てば、クレイグ・ビジオが不運にも殿堂入りを逃すまでは、殿堂入りは約束されたも同然だった。ローズの塁間90フィートを抜く強烈なヒットは、彼の打撃力がどれほど豊かだったかの好例である。彼は二塁打以上のヒットを1041本も放った。


 ローズの記録をすべてにわたって追い抜こうとするのは並み大抵のことではない。最も現実的な可能性をもっているのはデレク・ジーターだろうが、それでも彼は2012年の数字を39歳から43歳にかけて5回繰り返す必要があり、その上で152本のヒットを打たなければならない。昨年10月に痛めた足首が回復したとしても、ジーターは史上二番目の記録で終わりそうだと言っておくのが無難な所だだろう。それが彼の背番号からして妥当な数字だろう。


 だからローズのシングル・ヒットの記録を話題にするのは面白いのだ。「チャーリー・ハッスル(Charlie Hustle:ピート・ローズのニックネーム)」はわずか160本しか本塁打を打たなかったし、ヒットの中でもっとも価値のないシングル・ヒットで生計を立てていたと言ってもいいくらいだ。このローズに挑戦することができる者がいるだろうか? 

 多分いるのだ。



 しかし、3つの点で比較してみることが必要だろう



 イチロー・スズキは、ここ20年間で野球観戦を始めた人が見た中で最高のバット・コントロールのもち主だ。彼はすでに史上最高のシーズン最多安打記録をもっているし、27歳のときに日本からやって来た時からオールスターの常連となる実績をあげてきた。

 本題に入る前に、当然もち上がる問題に触れておこう。それは、多くの人が、日本の野球界はMLBに比べると劣っているのは既定の事実なのだから、イチローが日本にいたときの数字を含めるのは不公平だと感じていることだ。劣っているのは明らかだが、そのことがこの(ローズとイチローの記録にかかわる)状況にも当てはまるとは私は思わないのである。

 
 実は、イチローはアメリカでの方が優れた数字を残しているのである。彼のキャリアの最初の9年間は見劣りのするピッチャ―と対戦していたかもしれないが、イチローはアメリカで多くの不利な条件に直面してきた。一つには、これまでのアメリカでのキャリアのほとんどはセーフコ・フィールドでのプレーだったが、この球場がピッチャー向きの球場であることはよく知られている。ピッチャーに有利な球場にいてマリナーズが長い間低迷していた結果として、イチローはしばしば打撃陣の中で孤立無援の状態だった。ローズがMLB史上最高のチームでプレーしていたことを考えると、ローズが似たことで不平を言うなどということはありえなかっただろう。


 最後に、スズキは日本では1シーズン130試合しかプレーしなかったのだが、これはローズが毎年得られた機会に比べて32試合も少ないのだ。だからあえて言えば、こうした不利な条件と、イチローが日本で劣ったピッチャーと対戦したという有利な条件を比べれば差し引きゼロとなるのだ。


 ローズは24年間にわたり14,053打席で0.303の生涯打率を残して、シングル・ヒット数で頂点に立った。

 イチローは日本で3,116打席、アメリカで8,085打席、合計で11,201回の打席についている。

 それでもイチローの方がとてつもなく有利な状況にいたと主張したい人はいるだろうが、結局のところ、この日本のヒーローのキャリア平均打率は0.322で、22シーズンプレーした現在、ローズよりも2,800以上も少ない打席数でシングル・ヒットはわずか185本足りないだけなのである。


 
 さて、物語の続きを見てみよう

 ピート・ローズは3,215本のシングル・ヒット(すべてのヒット数は4,256本)という記録を残してキャリアを終えた。

 イチローはアメリカでは2,114本、日本では916本のシングル・ヒットを放った(シングル・ヒットだけで3,030本、合計で3,884本のヒット)。

 
 で、彼がローズを追い抜く可能性はどれくらいだろうか?


 スズキの成績は過去4年間で下降しており、この4月2日で40歳になる。彼の打率は低下し続けており、ここ4年のシングル・ヒット数は179、175、154、135となっている。もはやシアトルではないし、打順は1番に復帰するだろうから(彼がある期間シアトルで3番にいたのはやむを得ない事情のためだったし、ジーターがたぶん2番に入り左のカノーが3番を打つだろう)、イチローは、2012年のシアトルの数字(405打席で105本のヒット)よりも、ヤンキースでの数字(227打席で54本のシングル・ヒット)に近づくだろうが、それは、ニューヨークの球場が狭いことやイチローのシングル以上のヒットの能力を発揮する機会が増えることを考えると、あまり大きな違いとはならないだろう。


 仮にそういうことにして、イチローがシアトルとニューヨークで過ごした最悪のシーズン(2012年)を基準にして、球場が変わったためにシングル以上のヒット数が増え全体のヒット数も増えたとして、なおかつシングル・ヒットは135本に終わるとしてみても、イチローは、2014年にヤンキースとの契約が終了するときには、ピート・ローズのシングル・ヒットの記録を85本上回ることになるのである。

 
 おそらくこのバットの魔術師に不利に働く要因があるとすれば、それは年齢と機会だけだ。しかしながら、イチローが2013年のニューヨーク・ヤンキースの右翼手として先発することは既定のことだし、もし彼がコンスタントにヒットを打っていれば、カーティス・グランダーソンが今シーズン終了時点で契約が切れるので、2014年もイチローは定位置を確保できるだろう。ニューヨーク・ヤンキースが彼と2年契約を結んだ理由は、彼に試合後半にだけ出てくれればいいロール・プレーヤーになってもらうことではなかったからだ。


 つまり、この契約結果を狂わすものがあるとすれば、健康の問題だけなのだ。スズキはこれまでのキャリアでケガをすることなく、その労働倫理は語り草となっており体脂肪は6パーセントだ。医師たちは、彼の身体が20代半ばの身体であると語っているが、それはつまり、イチローは40歳でありながらまだ肉体的には全盛期のままなのだ。昨シーズン、スズキは162試合すべてに出場し、アメリカでのキャリアを通して、1シーズンで出場試合が146に満たなかったことは一度もなかった。


 いつかは、スズキも引退するだろう。スピードは衰え、ケガが発生し、十分なバット・スピードを失い、シングル・ヒットを生み出せるだけのボール・コンタクトが出来なくなるだろう。しかしながら、新しいスタジアムで、頼りになるラインナップの中で、DHに回ることもあり、特別なまでの肉体的健康に恵まれ、もうすでに記録に近づいているのだから――イチローが契約終了後に引退しようと、あるいは彼がリッキー・ヘンダーソンのように40代になっても立派なプレーしようとも、ピート・ローズは困った立場になりそうなのである。


 イチローはニューヨーク・ヤンキースの一員として2014年の夏にはプロ野球史上最多のシングル・ヒットの記録を得ることになるだろう。





」(おわり)



















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