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暗いロマン主義 [海外メディア記事]

 そろそろ秋も深まり芸術の季節の到来というわけで、やはり芸術ネタが目につく。その中でも異彩を放っているのがフランクフルトのシュテーデル美術館による『暗いロマン主義: ゴヤからマックス・エルンストまで』展。死や悪夢を描いた作品ばかりを集めた展示会である。それを紹介したドイツ『ツァイト』紙のスライドショーより。(ただし、ムルナウやマグリットなどカットしたものあり)。


 中でもポール・イッポリト・ドラローシュの「死の床にある画家の妻ルイーズ・ヴェルネ」には息をのんだ。パンフレットの表紙を飾っているくらいだから、この展示会を代表する作品のようだ。たしかに、一度見たら忘れられなくなるが、しかしあまり凝視したくない作品でもある。また、一見何の変哲もない写実的な作品に見えるベックリンやカスパー・ダーヴィト・フリードリヒの作品にも、執拗に画面からわき上がる何かを私は感じる。エーメの作品も印象深い。





http://www.zeit.de/kultur/kunst/2012-10/fs-schwarze-romantik-2





  どの壁にも魔術的作品ばかり 


 フランクフルトのシュテーデル美術館は美しいロマン主義の神話とは手を切ったのだ。2013年の1月まで開催の『暗いロマン主義: ゴヤからマックス・エルンストまで』展(http://www.staedelmuseum.de/sm/index.php?StoryID=1463)がテーマとするものは底知れぬほど恐ろしいものだ。暗黒のものに対する関心はすでに18世紀のヨーロッパの画家たちを作品へと駆り立てたが、サルヴァドール・ダリやパウル・クレーといった20世紀の画家たちにもそうした関心は見いだせる。ここに示された作品は、悪夢や原不安ばかりではなくテロや戦争といった現実の脅威をもテーマにしている。カタログはHatje Cantz社(http://www.hatjecantz.de/)の制作。



1. フランシスコ・デ・ゴヤ(1746–1828):「魔女の飛翔(1797/98)」

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2. エドワルド・ムンク(1863–1944): 「吸血鬼(1916–1918)」

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3. ヨハン・ハインリヒ・フュースリ(1741–1825):「悪夢(1790/91)」

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4. アルノルト・ベックリン(1827–1901):「海辺の別荘(1871–1874頃)」

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5. ポール・イッポリト・ドラローシュ(1797–1856):「死の床にある画家の妻ルイーズ・ヴェルネ(1845/46)」

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6 . マックス・エルンスト(1891–1976): 「夜のポルト=サン=ドニの光景により触発されたヴィジョン(1927)」

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7. ガブリエル・フォン・マックス(1840~1915): 「白い女性(1900頃)」

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8. カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(1774–1840): 「キューゲルゲンの墓(1821/22)」

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9. エルンスト・フェルディナント・エーメ(1797–1855): 「霧の中の行列(1828年)」

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10. フランツ・フォン・シュトゥック (1863–1928): 「罪(1893)」

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11. サルバドール・ダリ(1904–1989): 「ドクロとしてのバレリーナ(1932)」

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12. ジュリアン・アドルフ・デュヴォセル(1873–1961): 「目の飛び出したドクロ(1904)」

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(おわり)




















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