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女性が引き起こした性の革命 [海外メディア記事]

  人類の歴史の最初期において、女性が決定的な役割を果たしていた(かもしれない)という研究結果が発表された。一部のマスコミが使いたがる言葉で言えば、女性が「イクメン」を選んだことが、人類の社会構造の変化をもたらした、とまとめられるだろうか。
  

  それを伝えるドイツ『シュピーゲル』誌の記事を紹介する。
 
  「性」に関連する言葉の検索で、このブログの記事にたどりつく人が結構いるが、お生憎(あいにく)さま、性的な好奇心をかき立てる要素はまったくないので悪しからず。


Frühzeit-Frauen lösten sexuelle Revolution aus

29.05.2012

http://www.spiegel.de/wissenschaft/mensch/partnerwahl-monogamie-wurde-durch-frauen-der-fruehzeit-gefoerdert-a-835635.html





 人類進化の初期の女性たちが性の革命を引き起こした


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  最初はハーレム原則が支配的だったが、後になって女性たちがペア関係を定着させた



 強い男性は、人類進化の初期の女性たちのもとではチャンスがなかっただろう。女性たちは子どもの世話をするような弱い男性の方を選んだからだ。それによって雑婚に終止符が打たれた、と研究者は考えている



 この戦略は、今日の人にも知られていないわけではない。人類進化の初期の女性たちがパートナーとして選んだのは、最強の男性ではなく、自分や子供のことに最も気をかけてくれる男性だった。そういう男性は、最後まで勝ち抜くことができないので、それ以外の方法で女性の歓心を得る必要のあった地位の低い男性たちだった。


 女性のこのパートナー選びが性の革命をもたらし、それが今日の人間を雑婚の類人猿から区別したのだと、ノックスビルにあるテネシー大学のセルゲイ・ガブリレッツ(Sergey Gavlirets )は確信している。


 学術誌『米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)』に寄稿した論文で、この数理生物学者は、われわれの祖先の社会構造の交代を最もよく説明できる生物学的にありうる行動パターンは何だったかを述べている。このアメリカの研究者は異なるモデルに基づいてこの点を検証したのだ。


 

 子孫の生存の確率が増す



 
 科学者は、初期の原人ではハーレム原理が支配的だったという想定から出発した。ハーレム原則とは、集団内の地位の高いオスは複数のメスと交尾し比較的多くの子孫を残すが、地位の低いオスはメスをめぐる戦いに敗れ、しばしばさびしく集団から離れた。しかし、いつ頃からかこうした事態に変化が生じ始めた。激しい競争とメスをめぐる争いが減っていき、そのかわり、メスとオスが多少なりとも忠実に寄り添って共通の子孫を育てる夫婦関係が確立していった――つまり、家族が成立したわけだ。いつ頃こうした変化が起こったのかについては、ガブリレッツは算定できなかった。しかし彼の想定では、これは系統が猿と人間に枝分かれした直後に起こったかもしれないという。



 「雑婚からペア形成へのこの移行は、ヒトという種が発展する上での決定的な一歩だった」とガブリレッツは言う。性の革命は、長期的にれば集団の弱体化をもたらすオス間の争いを減らした。おまけに、親の熱心な養育は子どもの生存確率を高め、種全体にとっても有利に働いた。古典的な家族への移行は、多くの心理的・社会的・物理的な変化を引き起こしただけでなく、肉体的変化も引き起こしたとガブリレッツは言う。



  仮想集団の行動パターンをシミュレートする


 われわれ祖先がペア形成に移行するのにどんな力が作用していたのかは、長い間不明だった。これを明らかにするために、ガブリレッツは、パートナーの選択においてメスとオスの様々な行動パターンのシミュレーションを研究の中で試みた。そのとき彼は、多くの霊長類の集団に見られる原始的で雑婚的な社会構造から出発した。


 例えば、子どもが誰からも等しく養育される場合、男性がライバルたちと激しく争った場合、またあるいは、男性が食糧とセックスを交換する場合のそれぞれで、出生率、子孫の生存率、そして男性と女性のエネルギー支出がいかに変化するかを、ガブリレッツは統計的に跡づけた。

 

 男性と女性が長期にわたって起居を共にするペア関係が定着するのは、研究者が架空の集団に次の二つの行動パターンを導入しただった。つまり、男性が(争いで相手を倒すというのとは違う)求婚戦術として女性の保護を訴え出て、女性が積極的にパートナー選びをするようになり、自分や子供たちに最高の生存確率を提供するような男性を好むようになるという二つの行動パターンがそれである。


  
 養育する男性が好まれる



 「女性が養育してくれる男性の方を好み始めると、地位の低い男性が、地位の向上を求めて争いに打って出るかわりに、代替策として養育にエネルギーを投入するという戦術が実を結んだのだ」とガブリレッツは説明する。女性は男性の保護から利益を得て、一度選んだパートナーと一緒にいる度合いが増し――地位の高い、成功に慣れた男性たちの出番はますます減っていった。


 この研究結果が示しているのは、パートナーの選択において女性の果たす役割が人類の進化にとって決定的な役割を果たしたということだ、と研究者は述べた。これまでの研究の多くはこのことを過小評価したのだというのである。




」(おわり)



 




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