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暗い将来像を描くローマ・クラブのレポート [海外メディア記事]

 「ローマ・クラブ」といえば、何といっても1972年のリポート『成長の限界』が有名であるが、あれから40年たった本年に発表されたレポートについて報じるドイツ『シュピーゲル』誌の記事を紹介する。


 恐らく『成長の限界』の警告は何一つ解決されないまま、ついに40年たってしまったというのが真実だろう。 

 もちろん、新たな側面もある。温暖化や金融資本主義の怪物的な肥大化という要因が付け加わったことが、この40年間の「進展」だろうか?

 このレポートに寄稿している一人が、若い世代による「革命」を予言しているのが興味をそそる。

 見渡せば、負の遺産ばかりだ。環境の問題だけではない。ヨーロッパでは、国家の巨大な借金がほとんどの国の若者の将来を暗いものにしている。以下でも触れられているように、「西側は没落していく」だろう。その予言は日本に無関係ではない。それどころか、没落の先陣を切っているのは、おそらく日本なのかもしれないのである。




08.05.2012

Club-of-Rome-Bericht
Forscher zeichnen düsteres Bild der Zukunft



http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/klimawandel-club-of-rome-gibt-prognose-fuers-jahr-2052-ab-a-831905.html




 ローマ・クラブのレポート

 研究者は暗い将来像を描く


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 『2052年』刊行の発表の席におけるヨルゲン・ランダース。一致団結すれば、より良い世界を創造できる

 
 今後40年で世界はどのようになるか? ローマ・クラブのために、研究者が見通しをまとめた。彼らが真っ先に警告するのは気候変動の影響――金融資本主義の破壊的な影響である。


ベルリン/ロッテルダム――干ばつや洪水や極端な天候が増加するだろう。今世紀の後半には気候変動が劇的に強まり多くの被害を引き起こすだろう。こうした結果に科学者たちが至ったのは、ローマ・クラブが委託したレポート『2052年:今後40年間のグローバル予測』においてである。「負の影響が明白になるだろう」と警告を発したのは、この報告書の著者で、ノルウェーの経済の専門家で未来学者でもあるヨルゲン・ランダース(Jørgen Randers)。



 「人類は地球の資源を使い果たしてしまい、場合によっては2052年のずっと前に局所的な崩壊を体験することになるかもしれない」と、ランダースはロッテルダムで結果を公表した際にそう語った。「私たちは、森林や海が吸収することができる量の二倍もの温室効果ガスを毎年排出しているのです」。

 
 このレポートは、ローマ・クラブが委託したあの最初の大きな報告書の40年後に刊行されたものだが、一流の科学者や経済学者や様々な専門領域の未来学者の論文を含んでいる。すでに1972年に、研究グループは成長の限界と環境汚染を警告していたのである。



 西側の没落



 「海面は0.5メートル高くなり、極地の氷は夏には消え去り、新たな気象が農民や観光客に影響を及ぼすだろう」とランダースは述べた。温室効果ガスの排出は2030年にようやくそのピークに達することになるという。しかしその時を待っていては、地球全体での気温上昇を2度に抑える――この2度という値は、現時点でぎりぎり受け入れられる数値なのだが――には手遅れだという。2080年までに気温は2.8度上昇するだろう――そうなると、ますます深刻化する気候変動を誘発することになるだろうというのである。


 ランダースによれば、絶えず成長を追い求める経済が、気候や天然資源を害しているのだという。それに研究者によれば、成長を遂げても――環境破壊という代償を考慮に入れれば――何の利益にならないこともあるという。ローマ・クラブの事務局長のイアン·ジョンソン(Ian Johnson)は次のように述べた。「自分の孫たちが未来の公正な地球で暮らすことを私たちが望むならば、「従来通りのビジネス」は選択肢にはならない」。迅速な行動が必要だという。


 2052年までには、発展途上国の貧困は減っているだろうが、先進国の貧困と不平等は増えているだろうし、いたる所で環境破壊は増えているだろう、とアルゼンチンの投資マネージャーのカルロス・ジョリー(Carlos Joly)は『2052年』のレポートに寄せた見通しの中で記している。西側の没落の原因を一言で言えば、それは「金融資本主義の勝利」なのだという。


 経済の専門家であるランダースは、世界の国内総生産(GDP)は予想以上にゆっくりと上昇するだろうという結論に達した。彼によれば、2050年ごろ、世界のGDPは今日よりもわずか2.2倍に増えるにとどまるだろう。それは、人口や生産性の増加率も低下するから、というのがランダースの説明である。



 2020年代における若い世代の革命


 多くの国の経済がその発展のポテンシャルを使い果たしてしまうだろうし、ますます多くの人間が都会に暮らしそのことが子供の数を規定することになるので、子供の出生数も低下するだろう。ランダースの計算によると、世界の人口は2040年の直後に81億人と天井に達しその後は減少に転ずるという。


 尋常でない見通しを与えたのは、オーストリア人のローマ・クラブのメンバーであるカール・ワーグナー(Karl Wagner)。彼は、2020年代に革命がおこると予測するのだ。古い世代が残した環境の負荷にもはや耐えきれず、若い世代の堪忍袋の緒が切れる――封建的なシステムに対して立ち上がった1848年の革命にも匹敵するような革命がおこるというのだ。したがって、消費中心の文化は、もっと持続可能な経済に方向転換することになるだろう、とワーグナーは言う。


 それに対して、ランダースはもはやタイムリーな改善がおこるとは考えてはいない。人類が十分素早く変わることはないだろう、と彼は考える。民主主義の複雑で時間のかかる意思決定のプロセスもその妨げになるだろう。しかし、絶望しても何の足しにもならない。ランダース自身も希望を捨てていないことは、彼の結論が示していることだ。「私の予測が間違いになるように、協力して下さい。一致団結すれば、私たちは、ずっと良い世界を創造することができるのです」。


」(おわり)





 




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