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最下層に沈むアメリカ [海外メディア記事]

 今日紹介するのは『ニューヨーク・タイムズ』のチャールズ・M.ブロウ氏(Charles M. Blow)のコラムだが、それよりも重要なのは、そのコラムで紹介されているベルテルスマン財団の報告書の方である。その報告書に基づいた判りやすい一覧表を、コラムの下に掲げておくが、この表は、アメリカが社会正義や貧困率という点で最下層(ワースト5のグループ)に位置していることをハッキリ示しているのである。

 ちなみに、日本も「全般的な貧困」、「幼児教育の公的支出」、「世代間の正義」という点で最下層に位置しており、総じてアメリカに肉薄していることが分かる。アメリカほど富裕層が露骨に突出していないので、「我々は99パーセントだ」のような運動は盛り上がらないが、しかし、日本も決して問題がないどころではない現状が、やはりここにハッキリ示されているのである。



America’s Exploding Pipe Dream
By CHARLES M. BLOW
Published: October 28, 2011

http://www.nytimes.com/2011/10/29/opinion/blow-americas-exploding-pipe-dream.html


「  アメリカは夢物語を破裂させつつある

 
 私たちは、ゆっくりと ――そして苦痛を覚えながら――もう私たちが想像力のなかのアメリカではないことを理解せざるを得ない状態に追い込まれつつある。私たちの偉大さは神棚に祀られたものではなかった。世界のリーダーであることは運命というよりも決意の問題なのだが、まさにその点で私たちは行き詰まっているのである。



 誰もが金持ちになれるし誰も傷つくことはないという夢物語を、私たち自身が売り払ってしまった――この夢物語(pipe dream)は、すでに大金持ちだった者たちがあらゆる富を独占しようとつかみ取ろうとしたときに、パイプ爆弾(pipe bomb)のように破裂してしまったのだ。金持ち連中が巨費を投じて政府に影響を及ぼし優遇と保護を得ようとしたときに、そしてそれ以外の人々が、小銭が落ちていないかと期待して足元を探るような状態に放置されたときに、その夢物語は破裂してしまったのだ。



 私たちは最底辺の国民のことを気づかってこなかった。私たちは、所得格差が不快なレベルにまで達するのを許容してきた。私たちは、何百万という国民が貧困に陥いるのを傍観しただけだった。私たちは子供にまずい教育をしてしまい、かつてのアメリカ人の自我が消え去った抜け殻にすぎないような国家を子供たちに残そうとしている。私たちは恥じるべきなのだ。

 まずい政策とまずい選択がきわめてまずい結果を生み出してしまったのだが、これは自業自得と言うべきものだ。


 この点は、ドイツのベルテルスマン財団(Bertelsmann Stiftung)が木曜日に発表した「OECD加盟国における社会正義――加盟各国の比較(Social Justice in the OECD — How Do the Member States Compare?)と題された報告書で強調された点であった。この報告書は、OECD(経済協力開発機構)の加盟国間の基本的な公正と平等の数的な指標を分析したものだが、それによればアメリカは最底辺の国の一つにランクされるのである。

 わが国の悲惨な状態についてはここで私がいやになるほど書くことはできるが(実際書いてきたのだが)、しかし読者が自分の目で見た方が効果的だろう。ここに、報告書からの悲しいデータのいくつかを示してみよう。


( 以下はベルテルスマン財団の報告書を要約した一覧表(http://www.nytimes.com/imagepages/2011/10/29/opinion/29blow-ch.html?ref=opinion

 「全般的な社会正義」、「全般的な貧困予防」、「全般的な貧困」、「子供の貧困」、「収入格差」のレイティングでアメリカが最下層に位置していることが示されている。)

 

29blow-ch-popup-v2.gif


」(おわり)






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