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三つ星レストランの数で日本がフランスを追い抜く [海外メディア記事]

 ミシュランの三つ星の数で日本がフランスを追い抜いたのだという。

 まあ、こういうのはお遊びであるとしても、喜ばしいニュースには違いない。でも、私の関心はちょっと違うところにあった。
 
 今朝たまたま読んだ記事に、日本がこの10年と同じ経済成長のペースでいけば、国民一人当たりのGDP(購買力平価ベースで)は、2020年にはシンガポールや台湾や韓国にも追い抜かれ、下手をするとマレーシアにも抜かれるだろうという予測が載っていた。だから、TPPへの参加は不可避だというのが結論であった(http://mainichi.jp/select/opinion/ushioda/news/20111019ddm003070090000c.html)。


 この結論の当否はともかく、私の脳裏には、10年後について次のようなイメージが浮かんだのである。

 ・ 経済的な実力では、日本はアジアでも中位のレベルに沈む。
 ・ しかし、ミシュランの三つ星に関しては、たぶん100軒は越すほどの勢いで、世界にもはや敵なしの美食大国に上りつめる…


 日本はフランスのような成熟した文化以外に見るべきものがない国になっている公算が高いのではないだろうか?  もはや馬車馬のように働くような大きなインセンティヴは存在しない。また、そんなヴァイタリティーも尽きた感じだ。もっとも、フランスにはヨーロッパを先導する政治力があるが、日本にそんなものは期待できないから、フランスになぞらえるのは必ずしも適切ではないかもしれない。TPPに加入せず鎖国的な状態を続けるにせよ、TPPに加入して国際資本と国際政治に翻弄されるにせよ、それとは別に、美食のような享楽的な趣味性こそが日本人に残されたわずかな得意分野になっていくのだろうと、今朝の新聞記事とこのミシュランの記事を見ながらチラと思ったのであった。結局は、江戸の町人文化の享楽的な趣味性が日本人の身の丈に合っているのではないかと。 


 そんなことはともあれ、ミシュランに話を戻すと、ミシュランの星がインフレ気味に乱発されることには多分色んなメリットがあるのだろうと推測されるが、個人的にはミシュランの星を獲得した店に行って良い気分を味わったことは、残念ながらとても少ない。内容空疎な店や料理人を輩出することに拍車をかけたという意味で、デメリットのほうが多いような気がするのだが。


 いずれにせよ『ウォールストリート・ジャーナル』の記事を以下に紹介しよう。

Japan Tops France for 3-Star Michelin Restaurants
OCTOBER 19, 2011, 12:11 AM JST
By Yoree Koh


http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/10/19/japan-tops-france-for-3-star-michelin-restaurants/?mod=google_news_blog
  
 「
 ミシュランの三つ星レストランの数で日本がフランスを追い抜く


 フランスよ、お前が耳にするのは何か? 日本が世界の新たな料理大国に躍り出た音ではないのか?  少なくとも、みんな毛嫌いするほど大好きなミシュランガイドは、目下のところそうだと言っているのだ。


1.jpg

 日本の関西地方に焦点を合わせた2012年版がもうすぐ出版されるが、それによると、定評のあるミシュラン社から憧れの三つ星の格付けを受けたレストランの数で日本がフランスを上回ったらしいのだ。このガイドブックは、英語版と日本語版ともに、金曜日に出版される予定。

 新しいガイドブックの出版とともに、日本は、昨年フランスと同数で並んだ競り合いから一歩抜け出したことになる。ミシュラン社が火曜日に出した声明によると、日本には、現在、三つ星を獲得した料理店が29店舗あることになるが、これはフランスよりも4店舗多い数字なのだという。

 三つ星の格付けは、京都、大阪、神戸、それから今年新たに加えられた奈良の15店に与えられたが、これは2011年版よりも一店多い数字である。二つ星を与えられたのが59店で、222の店が一つ星に輝きレッド・ブックのページに掲載された。

 今年になって三つ星のラインアップに加えられた三つのレストランは、奈良の和食店「和やまむら」と二つの星から昇格した大阪の2つのレストランの「弧柳」と「フジヤ1935」。

 2008年に初めて日本に進出して以来、ミシュランの星のシステムは日本を明るく照らしてきた。三つ星を獲得した店舗が当時たった三店しかなかったことにニューヨーク市が憤慨していた頃、東京は8店舗で三つ星を獲得し一躍ミシュラン・ガイドのファミリーに加わったのである。東京はパリにある10店の三ッ星レストランにあと一歩というところであったし、現在ではニューヨークの9店舗を余裕で凌駕している。

 ミシュランガイド関西の最新版には韓国のレストランというカテゴリが新設され、その中から一店が一つ星を獲得した。全体的に見ると、蕎麦、ヤキトリ、懐石、寿司、焼肉という幅広い範囲におよぶ和食がやはり強く、掲載店のほぼ90パーセントを占めている。京都を拠点とする料亭がランキングを支配した。トップランクと二つ星のレストランの約半数は古都京都に店舗を構える店である。

 新しいガイドでは、関西の美食都市は、三つ星を獲得した店舗が14だった東京を凌駕したことになる。ミシュランガイド東京の2012年版は、隣接する横浜と鎌倉を含む形で、12月12日に出版される予定だ。

 その後に、避けがたいことだが、ミシュランガイドが本国フランスについて新たにどのような判断を下すかが明らかになる。ミシュランガイド・フランスの2012年版は来年の3月に出版される予定だ。

」(おわり)





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