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伊良部、福留、日本人選手はもういいよ・・・ [海外メディア記事]

 伊良部の死亡と福留のトレードのニュースをきっかけとして、MLBを見続けてきた専門家の一人が「日本人選手の将来」を語った記事を紹介する。

 …と言っても、この“Baseball Nation”という新聞は初めて見た(笑)。でも、まあ、グーグルのニュースでピック・アップされていたのを見つけたものなので、アメリカでは真っ当なメディアとして通っているのは間違いないと思う。

 この記事を書いたのは、“Baseball Nation”の編集者のAl Yellon。自分で紹介しているように、熱烈なカブス・ファンのようだ。なので、福留には誰よりも深く失望した一人なのだろう。

 しかし、その福留よりもあの井川よりも松坂を失敗の最たる選手として挙げているのは少し意外に思われる。まあ、コスト・パフォーマンスの悪さという点では群を抜いているのだろうが、日本人としては松坂にはまだまだ先があると、つい甘く見てしまうのに対して、アメリカ人にとって松坂はもう終わった選手と見えるのだろう。 


 このAl Yellonによれば、イチローと松井の二人を除けば、他のすべての選手は失敗した選手(failures)だった、ということになる。日本人プレイヤーはもういいよ、こりごりだ、ダルビッシュは気になるけどね、という(おそらく多くのアメリカのMLBファンが抱いている)気持ちがよく出ていると思われたので、ここに紹介する。



Hideki Irabu, Kosuke Fukudome And The Future Of Japanese Players In MLB

By Al Yellon - Editor

http://mlb.sbnation.com/2011/7/29/2303422/hideki-irabu-kosuke-fukudome-future-japanese-players-mlb





 伊良部秀輝と福留孝介とMLBにおける日本人選手の将来



 2011年7月29日・・・伊良部秀輝が水曜日に亡くなった――自殺であるのは明らかなようだ――が、これは、彼が1997年にMLBの一員になったとき、どれほど高いレベルでの獲得合戦があったかを悲しい気持ちで思い出させるニュースだった。


 野茂英雄が1995年ドジャースでデビューし新人王を獲得して脚光を浴びたとき、彼は1960年代以降メジャーリーグで登板した初の生粋の日本人選手となった。それをきっかけとして、アメリカのスカウトが大挙して日本に押し寄せ、何チームもが日本の選手やチームと交渉しようと必死の努力をくり広げた。伊良部が在籍したNPBのチームである千葉ロッテ・マーリンズは、協定を結んでいたサンディエゴ・パドレスとの契約を進めていた。その契約によれば、伊良部がパドレスの選手になる代わりに、マーリンズの選手がメジャーリーグの春季キャンプを見学できたり、低レベルのマイナー選手数人をトレードで獲得できる、というものであった。



 伊良部はパドレスに行くことを拒否した。彼は、ヤンキース以外ではプレーしないと言ったのだ。これで交渉はご破算になった。最終的に、ヤンキースは、有望な若手外野手ルーベン・リベラ(これまた、大失敗だったが)、マイナー・リーグのラファエル・メディナ、そして現金300万ドルをパドレスに支払って、伊良部との交渉権を獲得した。首をかしげたくなるような交渉がさらに続いた。伊良部は最終的に850万ドルの契約金と、4年で1250万ドルの契約を結んだが、そのうち1250万ドルは現金だった。

 しかも伊良部はハズレだった。春季キャンプの試合で伊良部が一塁のベースカバーを怠ったとき、ジョージ・スタインブレナーが伊良部を「太ったヒキガエル(fat pussy toad)」と呼んだのは有名な話だ。彼はヤンキースと険悪になり、最終的には野球界のシベリアともいうべきモントリオール・エクスポズに追放された。2004年にテキサス・レンジャーズで投げたのがメジャーでの最後で、2009年に独立リーグであるゴールデン・リーグのロング・ビーチ・アーマダーで短期間投手をしていた。

 伊良部の一件で、日本人の多くの選手がメジャーを目指す流れが止まったわけではなく、合計で40名以上もの日本人が名乗りをあげ、その多くは高い評価で喧伝されていた。長谷川滋利、城島健司、高津臣吾、松井稼頭男、新庄剛志、石井一久、4600万ドルの井川慶(もう一人の大失敗だったヤンキースの選手だが、彼はまだファームで投げている)、そしておそらく、すべての日本人選手のうちでもっとも有名な松坂大輔。

 松坂は、伊良部の騒動の直接の結果として生まれた「ポスティング・システム」によってメジャーと契約を交わした最初の日本人選手ではないが(最初はイチローだ)、松坂はダントツで金のかかる選手だった。フリー・エージェントではない(NPBでフリー・エージェントになるには9年かかるのだ)日本人選手は、所属チームが「入札可能であることを告知する(post)」することができる。MLBのチームは、非公開の入札を提出することができる。最高入札額を提示したMLBのチームだけがその選手と交渉する権利を獲得するのだ。当時日本球界で最高の投手であると考えられていた松坂がレッド・ソックスに移籍するのに、総額で1億ドル以上かかったのだ。

 金持ち球団のレッド・ソックスでさえこの契約を後悔しているにちがいない。そしてカブスも、トレードされたばかりの福留孝介に費やされた4800万ドルを後悔しているに違いないのだが、福留は、2007年12月の契約時には日本の最高の打者であると報じられていたのだ。福留のパワー・ナンバー(power numbers:ホームラン数・打点・長打率の数値)がそのままメジャー・リーグでの数字になることはなかったし、彼の出塁率(通算0.369)と守備はメジャー・リーグ級であるとしても、結局彼は金のかかる控え選手として終わりそうだったので、今週数名の若手有望選手と引き換えにインディアンズにトレードされた。

 

 イチローと松井秀喜を除けば、MLBで(2~3年以上にわたって)成功と言える成績を維持できた日本人のポジション・プレーヤーはいなかった。これはどうしてなのか? 理由の一つは異文化への適応の難しさがあげられるだろう。彼らは、故郷や家族から遠く離れ、通訳が近くにいないとチーム・メイトと気軽な会話さえすることが出来ないのだ。もう一つの理由はMLBの球場の広さと投手力の違いをあげることが出来るだろう。タフィー・ローズやマット・マートンのような選手がメジャー・リーグではパッとしなかったのに日本に渡るとオール・スターに選出されるほどの活躍をしたという事実が、雄弁に多くを物語っているのだ。

 別の、おそらくもっと重要な要因は、日本からやって来て失敗した選手のほとんどが30才をすぎてから契約した選手だったことかもしれない。彼らの全盛期はすでに日本にいたときだったのであり、その時に残した成績にMLBのチームは金を払っているのだ。これほど失敗例が多く、福留やダイスケのような選手に巨額のドルが支払われたことを考えると、近い将来MLBに渡る日本人選手が減るという事態もあるだろう。ただし、ダルビッシュ・有のような選手は例外である。ダルビッシュは今シーズン終了後ポスティングにかけられるだろう。ダルビッシュは、日本人の母とイラン人の父親の間に生まれた子供なので、たいていの日本人よりも肉体的に大きいし、来月になるまで25才にもなっていないのである。

 だから、過去15年間で日本人選手が洪水のように押し寄せたが、その勢いは衰えて滴(しずく)がしたたり落ちるような勢いになるかもしれない。そうなると一流の中の一流しかMLBに来なくなり、たちの悪い契約選手が太平洋を越えてくる数も減るだろう。それは別の影響を及ぼすかもしれない―――日本のスター・プレイヤーのほとんどを日本に留めて、MLBに選手が流出することに頭を悩ませてきた日本の二つのリーグには追い風になる、という影響である。


」(おわり)









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