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兵どもが夢の跡・・・今年の三社祭 [雑感]

 本来であれば、今週末は三社祭が行われるはずだったが、広く報道されたように、大震災の被災者に配慮して、祭の華である神輿(みこし)の渡御(とぎょ)は中止。例年であれば人込みでごった返す有様からは一変して、浅草の街はどこもいたって静かだった。
 夕食後の7時ごろに浅草神社に出向いてみる。浅草寺境内は露店も開いておらず閑散としていた。森閑とした闇に没しようとする浅草神社。
 静かな境内を歩いていると、例年ならばいたる所で聞こえるあの威勢の良い掛け声が、あたりの森閑さのゆえにかえって、脳裏によみがえってきた。荒れ放題の夏草に兵どもの夢の跡を見て取った芭蕉のような気分にしばし浸った。



 神社脇に神輿が鎮座している一角だけが明かりで照らされていた。


 全くの偶然から私が浅草に住みついて10年以上が経過した。浅草とも東京下町とも本来無関係の私にとって、よく語られる下町の人情とか浅草の人間の心意気などというものはまったく事実とは無関係のものに思えたし、まったくの虚構にしか思えなかった。私は今でもかなりの程度そう思っている。
 しかし、今年の神輿渡御の中止の決定には、浅草の人間の紛れもない心意気を私は感じた。心意気とは、威勢の良い祭りを誇示することだけではない。ぐっとこらえて中止の断を下すのも立派な心意気だ。私は、住み始めて初めて、浅草の人間に対して敬意の念を感じた。経済的には大きな損失かもしれないが、そんな目先の損得勘定にこだわるような人間とは訳が違うんだという啖呵(たんか)がそこに響いているように思われた。
 (それとは別に、赤坂プリンスホテルに暫定的に避難している福島の被災者を大量に受け入れる計画が進んでいるという新聞記事(http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110521dde041040012000c.html )を朝読んだとき、これまた浅草の人間の心意気だなと思い、ついホロッと来てしまった。うちの子供が通っている小学校にも福島の子供たちがいっぱい来てくれたらいいなと思う。)


「がんばれ東北 がんばろう日本」の横断幕の架かる仲見世を通って帰路についた。

 



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