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731部隊の人体実験に関連のある跡地の発掘が始まる [海外メディア記事]



 この記事がアップされた日は、シリアの緊張が高まったりニュージーランドの地震があったりとビック・ニュースが結構あったのに、『ガーディアン』紙の「最も読まれている記事」のトップだったのがこの記事であった。

 なぜ? たぶん、731部隊の活動がほとんど向こうでは知られていないからなのだろうか?

 若い人はほとんど知らないだろうが、この731部隊は戦時中のみならず、戦後の帝銀事件などにも関係する(かもしれない)、昭和史の暗部の一つである。こういうことは松本清張を読むとよく判る。

 しかし、1989年に大量の人骨が発見されてすぐに調査をすべきだったのに、今頃になってようやく調査に乗り出すとは呆れ返るほどの怠慢というか、意図的な不作為と言うしかない。保守的な政治家たちがあの戦争については徹頭徹尾「臭いものにふた」という姿勢をとり続けてきたことを、この件はよく示していると思う。

 なお、この記事は、元来は、ミドリ十字の幹部のことや、生体実験についてのもっと具体的な記述が含まれていたが、どこからか横やりが入ったと見え、その部分は削除されたようだ。下に紹介するのは、現在読むことのできる記事の方である。


Japan unearths site linked to human experiments
Justin McCurry in Tokyo
guardian.co.uk, Monday 21 February 2011 21.01 GMT

http://www.guardian.co.uk/world/2011/feb/21/japan-excavates-site-human-experiments


 731部隊の人体実験に関連のある跡地の発掘が始まる

 東京にかつてあった軍医学校の跡地は、細菌戦の研究で捕虜を使っていた帝国陸軍の731部隊に関連があるとされている。

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軍医学校の元看護婦だったイシイ・トヨは、2006年に、731部隊について60年間守ってきた沈黙を破った。

 
 日本の厚労省は、 戦時下における細菌戦の研究の犠牲者の遺体が眠っているかもしれない軍医学校の跡地を発掘し始めた。

 その学校は731部隊に関連がある。731部隊とは、大量破壊兵器を開発する取り組みの一環として、捕虜たちに致命的な実験を行った旧日本帝国陸軍の一部隊であった。

 かつて日本の政府はその部隊の存在は認めたものの、元メンバーの証言や文書による証拠の増大にもかかわらず、その部隊の活動について議論することは拒んできた。2002年、日本のとある裁判所は、被害者に対して補償する義務を日本国政府は何ら負うものではないと述べた。

 かつて軍医学校で看護婦をしていたイシイ・トヨが、第二次世界大戦が終わりアメリカの占領軍が東京に侵攻してきたとき、遺体の一部を埋める手助けをしたと述べてから、日本国政府は一億円をかけて調査を始めることに同意した。

 関係者によれば、これまでのところこの旧軍医学校跡地が実験のために使用された証拠は見つかっていないとのことである。

 「この調査で何かが見つかるかどうかは判りませんね」と厚労省のカワウチ・カズヒコはAP通信に語った。「何かが掘り起こされても、それは731部隊に関係したものではないかもしれませんしね」。

 この発掘で、日本が生きた人間に対して実験を行ったという物理的な証拠が明らかになるならば、政府は日本が戦時中に行ったことを議論しなければならないという圧力に直面するだろう、と専門家は見ている。「生体に対する医学実験が行われたことを示す痕跡をともなった骨や臓器が発見されるならば、政府は、戦時下での医療犯罪があったことを認めざるを得なくなるでしょう」。何十年もこの事件を研究しているグループのリーダーであるトリイ・ヤスシはそのように述べた。「そうなったらビッグ・ニュースでしょうが、731部隊の関与を証明するためには、もっと多くの証拠が必要になるでしょう」。

 88才のイシイ・トヨは、2006年に61年間の沈黙を破って、1945年8月の日本の降伏を受けて、敷地内に多数の死体や骨や身体の部分を埋めるように自分と同僚たちは命令されたのだと主張した。

 その当時の保守党の政権は、5年前に、その主張をめぐってイシイと会談し、この件について調査・追求することを約束した。

 しかし、住民が立ち退いてアパートが昨年取り壊されるまで、当局は発掘作業を延期してきた。2009年に誕生した現在の中道左派政権は、自民党政権よりも大きな意欲を示して、日本の戦時中の歴史の暗いエピソードを調査しようとした。

 東京の新宿区の軍医学校跡地は、1989年に発掘されて、戦時中の実験の犠牲者だったかもしれない数十人が集団で葬られていた別の跡地に近接している。

 しかし、研究者たちは、ドリルで開けられた穴があったり切除された部分があった頭蓋骨を含む遺骨は731部隊に関連していないし、犯罪的な活動を示す証拠は何もなかった、と結論づけた。

 厚生省は、それらの遺骨は「医学教育」のために使われたか、日本での分析のために戦闘地域から収容された日本人ではないアジア人のものと結論づけた。

 中国北部のハルビンに拠点を置いていた731部隊は、何万にも及ぶ捕虜に対して実験を行ったのだが、そのほとんどが中国人か朝鮮人で、連合軍の戦争捕虜もわずかながら含まれていた。25万もの人が実験台になったと推定する歴史家もいる。そのうちのいくつかの遺体が、分析のために中国から東京に輸送されたと考えられている。

 歴史的な証言によると、捕虜たちは、男性であれ女性であれ、軍人によって「マルタ(丸太)」と呼ばれ、意図的に発疹チフスやコレラなどの病気に感染させられた後で、麻酔なしで生体解剖に付された。四肢を切断されたり臓器を摘出された者もいた。

 731部隊の主要メンバーは、長年にわたる生物兵器の研究結果をアメリカの占領軍に与えることと引き換えに、訴追の免除を秘かに与えられた。製薬業界や厚生省や学界の高い地位に上りつめた者もいた。」
 









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