So-net無料ブログ作成
検索選択
ブログパーツ

山の上ホテルで天ぷらを食す [雑感]



 先週末に、故あって駿河台の山の上ホテルで天ぷらを食した。ここにこの前来たのは10年以上も前。たしか、鶴八で寿司を食べた後にここのバーに寄ったことがあった。もちろん天ぷらは初めて。明大の関係者でもなければ、この近辺に来ることはないよな。私などは、お茶の水の駅から神田に向かう道の両側に楽器店がひしめいているのが異様に見えた。確かに昔から楽器店は神田一帯にあったが、以前は靖国通り沿いにかたまっていたような気がする。かつては古本を求めよく来たものだが、いまは古本もネットで注文する時代。久しぶりに見たお茶の水界隈はすっかり変貌を遂げていた。

 言うまでもなく山の上ホテルは多くの文人に愛された宿で、ここの天ぷらの店は、近藤をはじめ多くの名職人を輩出してきた名店と言っていいのだろう。ただし、味の方は? 「季節のおまかせコース」を頼む。



 しかし、この日は、こちらがあまり評価に適した陣容ではなかった。つまり、子連れであったのだが、子供を敷居の高い寿司屋やてんぷら屋のカウンターに座らせようと思うほど作法知らずな訳ではない。だからテーブル席を予約しておいたのだが、やはり、揚げたてをカウンター越しに置いてもらってサクッと頂くのがお決まりの所作だから、揚げたものをテーブル席まで持ってきてもらうのは、なにか間延びして気勢が上がらないような気がして妙だ。























 出てきた以上のもののうち、エビとホタテはほとんどが子供の口に入ってしまったので評価できず。彼が美味いと言うのだから美味かったのだろう。(しかし外食の度に子供にこんなものばかり食べさせていては良くないな。彼の味覚を満足させるには、本当は吉野家で十分なんだ)。アナゴやキスはほくほくカリカリしていたが、手堅く揚げたという感じ。野菜類は特に印象に残らず。妻は白子を頼んだが、なにかぼってりしてあまり美味くなかったらしい。天茶は言うことなし。総じて洗練された味と言うのとは少し違う。個人が営んでいる天ぷら屋には何か一本筋が通っているとか「ここならでは」と感じさせてくれるものがあるが、ここでは手堅いという印象を受けるのみであった。たぶんそれこそここが原則として自らに課していることなのかもしれない。



 上の写真は、私たちがテーブル席について早々の頃のもの。まだ客はまばらで仕込みに余念がない職人。小一時間もたたずに満員となり店内は雑然とした雰囲気になったが、若い職人たちは、依然として禁欲的に黙々と素材だけを見て作業していた。きっと、この生真面目さがこの店の本当の売りなのだろう。

 



関連ランキング:旅館・オーベルジュ(その他) | 神保町駅御茶ノ水駅新御茶ノ水駅








nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。