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劉暁波支援の動きと弾圧の強化と [海外メディア記事]

 劉暁波周辺の人々や反体制派に対する締めつけが強化される一方で、中国国内での政府当局に対する反発の動きも活発化しているようだ。しかし、検閲や監視を通して、体制に批判的な人間すべてを押さえ込もうとすることなど不可能なこと。こうした不可能なことを極くまじめにやろうとするのはむしろ滑稽にさえ見える。

 その一方で、そうした滑稽で硬直した政治体制に批判の声をあげているグループもあり、この記事を読むと、そうしたグループの中心の一人が温家宝首相のようだ。こうした政治闘争が背景にあるからこそ、滑稽なまでに強硬な手段を使ってでも反対勢力を押さえ込まなくてはならないという切羽詰まった空気が醸成される、という訳か。

イギリス『ガーディアン』紙の記事より。

Tania Branigan in Beijing
guardian.co.uk, Friday 15 October 2010 09.55 BST
http://www.guardian.co.uk/world/2010/oct/15/chinese-activists-beijing-liu-xiaobo


中国の活動家が中国政府に劉暁波の解放を求める

中国の100人以上の作家、弁護士、活動家が、政府がノーベル平和賞受賞者を解放するように求める書簡に署名する


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 (投獄中のノーベル平和賞受賞者劉暁波の妻の家の外で写真撮影を制止しようとする警備員)



 100人以上の作家、弁護士、活動家が、ノーベル平和賞受賞の劉暁波やその他の政治囚を釈放するように政府に求める書簡を公表した。

 昨夜遅くに発表されたこの書簡は、反体制活動家が拘束・監視される最中に出されたものだが、こうした拘束・監視の動きは、ノーベル賞のみならず今日開催される大きな政治的大会に対して中国政府が不安の念を抱いていることを反映したものだと反体制活動家たちは見ている。

 書簡は、政府がノーベル賞に対して「リアリズムと理性」をもって近づくことを求め、ノーベル賞に対する中国政府の怒りに満ちた多くの非難を踏まえたものになっている。昨日の外務省スポークスマンは、ノーベル賞委員会は、国家権力転覆扇動罪で懲役11年の刑で服役中の劉氏にノーベル賞を与えたことで、中国での「犯罪を助長する」と述べていた。

 一連の怒り狂った社説やオピニオン記事もまたノルウェーやノーベル賞委員会を攻撃してきた。
 
 書簡は劉氏の受賞を「素晴らしい選択」と記し、次のように付け加えた。「私たちは中国政府当局に、あらゆる政治犯と、言論や政治的見解や宗教的信念のゆえに拘束されている良心的囚人を釈放するように求める。われわれは、劉曉波の解放のための法的手続きが遅滞なく行われ、劉氏とその妻がノーベル平和賞を受け取るためにオスロに行く許可が与えられることを望む」。

 作家たちは、また、中国が世界の普遍的価値に受け入れ、中国首相の温家宝首相が政治改革の問題を提起したことを受けて、政治改革の推進に積極的に従事することを求めた。
  
 署名者の中には、書簡が公開される前に、警察からの脅迫的な電話連絡を受けた者もいた、と中国社会科学院のXu Youyu教授は語った。

 「我々も何かを言わなければならないと思いました」と彼はAP通信に語った。「中国政府はいまだに旧態依然としたことを行っています」。

 他の署名者には、著名な弁護士Teng Biao氏とPu Zhiqiang氏、学者のCui Weiping氏、チベット人の詩人Woeser氏やジャーナリストのLi Daton氏などが含まれている。

 Li氏は次のように語った。「彼はすでにノーベル平和賞を獲得したのに、[政府]はまだ彼を刑務所に投獄したままだ...もし正義があるならば、我々はそれを擁護しなければならない」。

 書簡には関係ない者にも影響が出始めた。『中国の最高の俳優:温家宝』の著者の Yu Jie氏は 、アメリカからの飛行機を降りたら警察が待ち構えていたと語った。

 「3人のセキュリティの警官が私を監視中です。私が家にいるとき、彼らは階下にいます。私が出かけるときは、私は彼らの車で出かけなければなりません。スーパーマーケットで買い物をするときも、彼らはいますよ」と彼は言った。

 「劉暁波が受賞したためなのでしょうね。―― 私は彼の親友ですからね、それに彼らは私が劉曉波に何か関係した活動に加わるんじゃないかと恐れているんでしょう」。


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(天安門広場の毛沢東の肖像画付近をパトロールする警官)


  劉氏の妻で自宅軟禁状態の劉霞氏は、昨日ツイッターで、「天安門の母たち」のリーダーのDing Zilin氏とその夫のJiang Peikun氏が消息を絶ったと伝えた。彼女は以前、劉暁波氏がノーベル賞を「天安門事件で亡くなった人々の霊」に捧げると語っていたのだ。

  Ding・Jiang夫妻の電話番号は不通の状態で、「天安門の母たち」――1989年の天安門広場の流血の弾圧の遺族によって構成されている――の他のメンバーによると、ここ数日間Ding氏と会うことができないのだという。

 「われわれは、反体制派の人々や活動家に対して現在強硬な政策がエスカレートしていることにますます懸念を強めています」と、ヒューマン・ライト・ウォッチのアジア研究員であるニコラス・ベクリンは述べた。

 彼は次のように付け加えた。「目に余る矛盾があります。一方で彼らは、ノーベル賞が犯罪者に授与されるべきではないと主張しています。それと同時に、彼らは劉夏氏などを含む何十人もの人々に対して違法なことを行っているのですから」。


 反体制派の人々に対する圧力が、大きな政治的大会の準備期間中に強化されることはこれまでもしばしばあった。


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(共産党の大会が開催される中、警察が北京の街角を監視し続ける)

 党の最高幹部たちが集う共産党の大会が、湖錦濤国家主席の後継有力候補の習近平を昇進させるために利用されるかもしれない。しかしオブザーバーたちによると、温家宝らは、少なくとも政治機構のリストラクチャリングを議論することを強く求めているのだという。温家宝首相は最近の演説やインタビューで、政治改革の必要性を繰り返し取り上げてきた。革新的な『南方週末』紙がそれらの発言を昨日報道したが、中国のほとんどのメディアはその件を記事に載せてはいない。


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(天安門広場に設置された監視カメラの数々)


 「わが国では首相でさえ言論の自由、報道の自由をもっていない」。党の長老たちのグループは今週、別の公開書簡でそう嘆いた。その書簡は検閲の停止を要求していた――検閲の停止こそより広範な変革に向けた第一歩だと多くの中国人は見ているのである。


 」








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