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『タクシー・ドライバー』のシーンの背後で [海外メディア記事]



 1976年に上映された映画『タクシー・ドライバー』の回顧的写真集がなぜか今頃出版されて話題になっています。"Behind the scenes of "Taxi Driver "  by Steve Schapiro . 値段は写真集としては破格の700ドル。こういうものが出ること自体が、この映画のシンボリックな性格を物語っていると言えるのでしょう。

 懐かしく思う人もいるのでしょうね。私はかなり後になって観たせいもあって、作品そのものには共感できませんでした――というか、スコセッシの作品にあまり共感を覚えない――が、あの頃のジョディー・フォスターやデ・ニーロには、その後の彼らにはない独特の魅力があるように感じられます。

 記事とスライドショーとどちらを紹介しようかと迷いましたが、やはりスライドショーとそのキャプションを紹介します。『ニューヨーク・ポスト』紙の記事より

http://www.nypost.com/p/news/opinion/books/behind_the_scenes_of_taxi_driver_29clOZAkoRNeHCL0rUOoJL  





 撮影期間中ジョディー・フォスターはわずか12才だったので、アダルトな会話や性的な含みのあるシーンでは20才だった彼女の姉のコニーが代役を務めた。フォスターは、アイリス役をこなすことが精神的にできることを証明するために精神科医との4時間にも及ぶ診断を受けなければならなかった。「撮影セットには毎日福祉関係の人が一緒にいて、私が出るシーンのその日その日のフィルムをチェックしていたし、デ・ニーロが汚い言葉を発するシーンに私がいないことを確認していたわ」と、当時フォスターは語った。「実際、私に悪い影響を及ぼしたかもしれないのは、狙撃シーンの血だけだったと思うわ。でも、あれはとても素敵なものだった。赤くて、砂糖みたいに甘かった。それに、骨の代わりに発泡スチレンが使われていたわね」。





 撮影の直前に、脚本家のポール・シュレーダーはニュー・ヨークのバーである少女と知り合った。彼女は売春婦で、未成年で、麻薬中毒であることが判った。「僕はマーティーに「僕の部屋にアイリスがいるよ。9時に彼女と朝食をとるつもりだ。一緒にどうだい?」と書いたメモを送ったんだ。そこでわれわれは下におりた。マーティーもおりてきた。アイリスのキャラクターの多くが、集中力が20秒しか続かないこの女の子からヒントを得て、書き直されたんだ。彼女の名前はガース(Garth)だった」。





 役作りのために、デ・ニーロ(上の写真では、ちょい役で出ているマーチン・スコセッシと一緒に映っている)は、ニュー・ヨークのタクシー・ライセンスを取得し、短期間、タクシーを運転していた。二度だけ正体を見破られたそうだ。「あなた、俳優でしょ」とある乗客は言った。「定収入を見つけるのは難しいんでしょうね」。





 スコセッシはシビル・シェパードの演技が気に入ったと言っているが、彼女の外見がベッツィ(ビークルが薄気味悪い愛情をそそぐ対象)としての配役の鍵となったことをスコセッシは認めている。彼女は手の届きそうもないブロンドの女神のような存在、ビークルが手に入れることのできない「完璧な」存在なのだ。





 『タクシー・ドライバー』はその暴力シーンのためにX指定の扱いを受けた。R指定にしてもらうために、スコセッシは最後の銃撃戦で、鮮血の赤が過剰にならないように色彩の彩度を落とさなければならなかった。彼もシュレーダーもこの変更によって映画は傷つけられたと感じているが、オリジナルのフィルムが無くなってしまったことが、スコセッシにとって悩みの種になっている。





 デ・ニーロが鏡を前にしゃべり散らす『タクシー・ドライバー』の有名なシーンについて、脚本家のシュレーダーはこう語っている。「台本の中にないものが一つあって、それは(あのシーンでの)デ・ニーロの対話なんだ。あれはデ・ニーロが即興でしたこと。「お前は誰を見ているんだ? お前は俺を見ているのか。このf・・・野郎」のあのシーン全体のところはね。私には、あそこがあの映画の最良のシーンなんだ。ただ自分で書いたんじゃないんだよな」。













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