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思いやりのある人の方が幸せ [海外メディア記事]

 「幸福感」――ここでは、感情の一つの状態として考えられている――を生み出すものは何かという問いに対して、答えを出そうとする研究結果が発表されたという話題。
 パートナーや友人が大事と聞かされると、いかにも陳腐に聞こえるけれど、幸福ということで何か別のことをイメージする方が間違いなのかもしれない。

 ドイツ『シュピーゲル』誌の「科学」の記事より。

 http://www.spiegel.de/wissenschaft/mensch/0,1518,721213,00.html

「  思いやりのある人の方が幸せ


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(家族: 遺伝的要因や幼年期は、個々人の人生に対する満足感を、これまで想定されてきたほど決定するものではない)


 人間は幸福を自分の手で掴むことができる ―― 人間は遺伝子の奴隷ではない。25年前から数万人を対象にしたアンケートの分析の結果、そういうことが判明した。それによれば、利己主義は自分自身の満足感を阻害するのだという。別の要因も幸福感を改善するらしい。

 1990年代、心理学に変化が起こった。個々人の満足感は本質的に遺伝的要因によって影響されると信じる科学者が、時間が経つごとに増えていったのだ。 幸福とは、幼年期に形成され、一生ずっと一定のままにとどまる遺伝的に制約された特性の一つだという考え方である。さて、この支配的理論に反旗をひるがえす新たな研究が登場した。その研究によれば、人間は誰でも、私的な決定や職業上の決定を通じて自らの幸福に持続的な影響を与えることができるのだという。

  
 パートナーとの良好な関係、社会への貢献、友人関係 ―― あるドイツの長期的な研究によると、これらの要因が幸福な人生のための鍵なのだという。そうした研究結果が専門誌『全米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)』で報告された。

 その研究によると、個々人の満足感は、これまで想定されてきたよりもはるかに遺伝子(=遺伝的要因)に左右されないものである。「もっと幸せになろうと試みることは、大人になってからもっと身長を伸ばそうと試みることと同じくらい望みのないこと、と長い間見なされてきました」。そう語るのは「ドイツ経済研究所(Deutschen Institut für Wirtschaftsforschung)」のゲルト・ワグナー(Gert Wagner)氏。「私たちの研究はこのイメージを否定するものです」。



 キリスト教徒とイスラム教徒は似たもの同士

 
 ワグナーのもとに集まった研究者たちは、満足感に関する世界最大の長期研究を分析してきた。その研究は、何万ものドイツ人が25年間にわたって自分の生活についての質問に答えたものである。そこから、幸福は一定不変の特性ではなく、人生の状況に大きく依存するもの、という結果が得られた。とりわけ重要なのは、パートナーとの関係、人生の目標、社会との接触、ライフスタイル、信仰心、労働と余暇の比率という6つの領域である。

 例としてパートナーとの関係を取り上げよう。その研究によれば、とりわけ重要なのは、パートナーの感情の安定である。たとえば神経症的な人との関係は、生きる喜びをいちじるしく冷ましてしまうのだという。

 さらに別の結果としては、社会的または政治的な活動をしている利己心のない人の方が、自分のキャリアだけを追求したり、物質的な目標だけを追い求めている人よりも幸福な人生を送っているのだという。このことは、なぜ信仰心のある――キリスト教であれイスラム教であれ――人の方が、概して、快適な人生を送っているのかを説明してくれるものかもしれない。


 友人は喜びを与えてくれる

 
 それに対して、社会との接触が人生の質を高めるということは、それほど意外なことはない。「人間は、友達に囲まれているときに、もっとも満ち足りているのです」。そう述べるのは、この研究に参加したメルボルン大学の社会学者ブルース・ヘディ(Bruce Headey)氏。ワーグナー氏によれば、この研究結果は、良い人生にとって社会的目標がどれほど重要なのかを強調しているのだという。「そしてこの研究が確証しているのは、過度の利己主義と単なる経済成長は社会のためにならないということです」とワグナー氏は述べた。

 もちろん研究者たちは、この結果に制限を加えてはいる。たしかに、人生の状況は満足感に影響を及ぼすが、逆に個々人の感情がその人の意思決定に影響を及ぼすこともあるのだという。例えば、うつ状態に沈んだ人が、社会との接触に気を使ったり、規則的にスポーツを続けるのは困難に思えることなどが、その一例である。

 しかし、研究者たちはこの研究結果を楽観的に捉えている。「私たちは、遺伝子や幼年期に形成されたものの単なる奴隷ではないのです」とワグナー氏は言う。「この研究は、すべてが遺伝的に決定されていると信じ込ませようとするすべての人に再考をせまるものとなるでしょう」。








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