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原爆投下のパイロットの息子、平和式典への代表派遣に反対 [海外メディア記事]

 ルース大使が広島の平和式典に出席することに注目が集まっている。アメリカの保守層にはアメリカの要人が広島・長崎に近づくことすら猛烈に反対する空気が一方にある、天皇や政府要人が度々国立墓地に参拝したことの見返りとしてならば認めてやろうというやや穏やかな立場(しかし、もちろん「謝罪」などはもってのほか)もあることが判る。まあ、どの国でも保守的な人間の頭の堅さ(単純明快さ、単調さ)はこんなものだろうということが再確認できる記事ではある。

 しかし、国際政治などにはまるで無縁の私からすれば、すべてが政治的にひそかな形で結びついていることに少々びっくりするわけで、確か去年天皇が慰霊のためにサイパンかどこかを訪れたのも、この記事を見ると、政治的な意味がないわけではなかったように見えてくるし、ルース大使の式典の訪問や噂されるオバマの広島訪問も、結局は、国際政治の中の核をめぐる議論で弱みを見せたくないというアメリカの政治戦略の観点から導き出されたことであって、モラルや歴史の見直しというような奥深い課題とは無関係という論調を聞かされると、今回の平和式典へのルース大使の訪問も大して期待できないかな、と思ってしまうのだが・・・

 アメリカの保守系のメディア「フォックス・ニュース」の記事より。

By Joshua Rhett Miller  Published August 04, 2010  FoxNews.com


http://www.foxnews.com/politics/2010/08/04/tibbets-son-disapproves-plan-send-delegation-hiroshima-ceremony/



原爆を投下したパイロットの息子、広島平和式典に米政府の代表を派遣する計画に反対する





 独占取材: 戦争史上初の原子爆弾を落とした米空軍のパイロットの息子は、広島に対する原爆投下65周年に敬意を表して米国代表団を日本の式典に送るというオバマ政府の決定が「暗黙の謝罪」であり、「歴史を書き直す」試みのように見えると述べた。

 ポール・W・ティベッツ・ジュニア旅団長の息子ジェームズ・ティベッツ は、米国の駐日大使ジョン・ルースによる金曜日の広島訪問は改悛の行為であり、彼の亡父親ならば決して承認しなかっただろうと述べた。

 「暗黙の謝罪ですよ」と、ティベッツ(66)はアラバマ州ジョージアナの自宅からフォックス・ニュースに語った。「だって、そうだろう? なんでルースが行くんだい? 何の意味もないよ」。

 「式典だっていうのは判るが、いったい彼らが何をしようとしているのかは判らない。放っておくべきなんだ。戦争は終わったのだから」。

 ティベッツの父親は2007年に92歳で亡くなったが、毎年この時期になると、彼の父親の仕事に感謝する電話が何十本もかかってくるとティベッツは言う。

 「もし君のお父さんがいなかったら、私は生きてはいないよ」と多くの退役軍人が語ってくれるとティベッツは言った。「父があの爆弾を落として以来、そういう感謝の声が途切れたことはなかったのです」。

 ティベッツは、ルース大使の間近に迫った訪問――米国は初めて広島平和式典に代表団を送ることになるのだが――は歴史を修正する試みと考えていると語った。

 「謝罪をしたら、日本人は可哀相な国民で、日本人は何もしなかったかのように見えてしまうじゃないか」と彼は語った。 「彼らは真珠湾を爆撃し、われわれを攻撃したんだ。われわれは日本人を虐殺したわけではなかった――われわれは戦争をストップさせたんだ」。



 アメリカのB-29――エノラゲイという愛称で呼ばれた――が1945年8月6日に広島を爆撃した後の数カ月以内に、およそ14万人が亡くなった。3日後にアメリカが長崎で2番目の爆弾を投下したとき、およそ8万人が死亡した。日本は9日後に降伏し、第二次世界大戦に終止符を打った。

 ホワイトハウスの高官は、水曜日に国務省に問い合わせるように求めたが、国務省は、この決定がどのようになされたか、そして代表団が記念式典に出席するという発表に先立って全国的な退役軍人協会に連絡したかどうかについてのいくつかの質問には答えなかった。

 水曜日の定例記者会見の間、国務省の高官はこの訪問を擁護し、平和式典へのルース大使の出席は「正しいことだ」と述べたとスポークスマンのP・J・クローリーは語った。

 平和式典は金曜日早朝、鐘が鳴らされ鳩が放たれることで始まるだろう。ルースは昨年米国大使として東京に赴任した数週間後に広島を訪れたが、彼の反応は、概して肯定的なものだった。



 米国政府の統合軍本部の広報活動の責任者でアーリントン国立墓地での式典を監督するロブ・マニング中佐は、日本政府要人は国立墓地には「かなり頻繁に」訪問していると語った。

 マニングは、「昭和天皇も1970年代前半に墓地を訪問して無名戦士の墓に献花しました」とメールで書いた。 「もっと最近でも、ワシントンへの公式訪問の一環として、大半の首相は墓地に献花しました」。
「各省のトップや防衛大臣が、公式訪問の際にワシントンに招かれて、国立墓地で公式の式典に参列することもあります」。

 マニングは、管直人首相は、当時は財政を担当する日本の副首相であったが、4月に墓地で献花を行い、アーリントン国立墓地の中でも、対イラクおよび対アフガニスタン戦争の戦死者が埋葬されている場所を訪問したと語った。

 マニングはまた、折木良一統合幕僚長も6月24日に墓地を訪問し献花をしたと語った。

 オバマ大統領は11月に日本を訪問する予定になっているが、彼が非核世界のビジョンについて語ったことから、大統領に広島と長崎を訪問してほしいという要求が高まっている。



 ティベッツは、オバマがこの2つの都市に訪問するのを差し控える決断をすることを望んでいると述べた。

 「彼の目的は何なのか? 訪問して何になるのか判らないね」とティベッツは言った。 「歴史は歴史。過去は過去。それは変えられないものだし、オバマがなぜ広島と長崎を訪問するか私には判らないね」。

 「すべてがこう聞こえてしまうんだよ。「私たちはあなた方に悪いことをした」みたいにね。そんな風に聞こえてしまうんだ」。



 ライアン・ガルッチは18万人以上の退役軍人を代表する組織AMVETSのスポークスマンだが、彼によれば、組織はルースを派遣するという決定を支持したが、この訪問が和解の行為と見なされるべきではないと彼は述べた。

  「日本との関係がここ数十年どれほど平和的なパートナーシップに発展したかを考慮して、われわれは、第二次世界大戦の人的被害を承認する使節を送るという米国の決定を支持する」とガルッチはフォックス・ニューズに寄せたコメントで述べた。「AMVETSにとって、米国の訪問は、明仁天皇がパンチ・バウル国立墓地(太平洋のナショナル・メモリアル墓地)に去年の夏訪問して、第二次世界大戦でのアメリカの犠牲者を讃えて献花した時のように、ここ数年にわたって日本が示した連帯に対する相応しい互恵的行為なのである」。

  「しかしながら、合衆国は自らの行為に対してけっして謝罪するべきではないし、この訪問が改悛の行為として誤解されることがないようにわれわれは願っている」。



  ラトガース大学の日本語の教授ポール・シャロウは、日本の放送局が、ルース大使の訪問を世界から核兵器を廃絶しようとするオバマの願望に結びつけようとしていると、フォックス・ニュースに語った。

  「彼らは、この訪問をプラハでオバマのスピーチに結びつけようとしています」と彼は語った。 「彼らは、ルース大使が式典に出席することを、世界中の核兵器の数を減少させようとするオバマ政権の関心の証拠として結びつけているのです」。

  シャロウ氏は、ルース大使の訪問が、65年前に原爆によって破壊された2つの都市にオバマが訪問する「道を拓く」ものとなるだろうと述べた。

 「私は、日本人がアメリカ大統領を熱烈に歓迎するだろうと想像します」と彼は言った。 「本当の問題はそれに対するアメリカ国内の反応です」。 「ホワイトハウスの高官はたぶんルース大使の今回の公式訪問に対する退役軍人のグループの反応を観察しているのです」。

  シャロウ氏は、ルースの今回の訪問が、(北朝鮮による使用であれ)核兵器を将来いかなる形であれ使用することを非難する立場にアメリカが就くためのステップになりうるだろうと推測した。

  「核兵器を自分自身が使用したことに対して何らかの形で後悔の念を示すならば、核兵器の使用が再びあったとしても、私たちはそれを批判する道徳的な立場にいることになるわけです」と彼は言った。「目下のところ、私たちはそれを糾弾できる立場にいませんからね」。



  ジェームズ・ティベッツの娘であるキア・ティベッツは、祖父がもし彼が今日生きているなら、金曜日の式典には失望するでしょう、と言った。

 「当惑するでしょうと言ったほうが適切かもしれませんね。政府がもう祖父のことを支持してくれないことに当惑するでしょうね」。オハイオ州コロンブス在住のティベッツ(35)はそう語った。
 「でも、やはり、政治なんてそんなものです」。













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