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リーダーシップの不在に苦しむサッカー大国 [海外メディア記事]


 ワールド・カップのこれまでの試合から色々な問題点を指摘した記事は少なからず出回っているのでしょうが、これもそのうちの一つ。フランスのお家騒動ほどではないにしても、タガが外れかかっているチームが結構ありそう。チームの求心力を生み出すリーダーがいないことで各国とも苦しんでいるようです。

 アメリカ『ウォール・ストリート・ジャーナル』の記事より。


Europe's Real Problem
Faltering Soccer Powers May Suffer From Weak Leadership
By JONATHAN CLEGG

http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704050804575318880602321308.html?mod=WSJASIA_hpp_MIDDLEThirdNews#articleTabs_slideshow

 「 ヨーロッパが抱える真の問題

 弱いリーダーシップに苦しむサッカー大国

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(メディアに囲まれながらピッチを去るフランス・サッカー協会のジャン・ルイ・バランタン)



 南アフリカでの2010ワールド・カップのもっとも目につく特徴は、ヨーロッパのサッカー大国が壊滅状態にあることである。


 今回のワールド・カップは、国際サッカーの盟主と思われてきた西欧諸国にとってばつの悪い出来事がほとんど日替わりで起こる大会になってしまった。

 1次リーグも中盤に差し掛かっているのに、イングランド、スペイン、ドイツ、フランス合わせて9試合で1勝、7得点しかあげていない。しかも3敗もしているのだ。更なる証拠が必要ならば、日曜日の1対1で引き分けたイタリア対ニュージーランド戦を引き合いに出そう。


 要するに、過去10回のワールド・カップで6回優勝国を排出した西欧諸国が1次リーグで敗退する気配がただよっているのである。西欧諸国のまずいプレーは、ヨーロッパに割り当てられているワールド・カップの13という代表の座が多すぎるという不満に信憑性を与えるものですらあるのだ。


 「プレッシャーや期待が多すぎるし、行動を抑圧する要因も多すぎます」。そう述べるのはアーセナルのアーセン・ベンゲル監督。ヨーロッパの主要国は上手くやることを求めすぎるので、失敗は許されないと考えてしまうのです」とも彼はつけ加えた。


 1次リーグの最終戦で何が起ころうとも、この問題は忘れ去ってすむ問題ではない。これらの伝統的なサッカー強国がワールド・カップに取り組んできた仕方に間違ったものがあることは明らかである。失敗に対する恐れが大いに関係しているだろうし、個々のプレーヤーが有名になって権利を与えられチヤホヤされて、利己的になりインドの大王よりも金持ちになったことも大いに関係しているだろう。


 しかし、お茶の間でもできる簡単な分析、他の分析よりも意味をなすよう見える分析があるとすれば、それは次のようなものだろう。つまりそれは、西欧がこのワールド・カップで喫した敗北は、チーム・スポーツの永遠の真理の一つ、勝利するチームはすべて良いキャプテンを必要とするという真理を肝に銘ずることをしなかった単純なケースなのかもしれない、という分析である。


 1次リーグが始まる前に、ドイツのキャプテンのミヒャエル・バラックは所属するクラブチームのチェルシーでFAカップの最終戦を戦った際に足首を負傷してしまった。ドイツがセルビアに1対0で負けたとき、バラックはピッチにいなかった。


 やはり1次リーグの前に、イングランドのキャプテンだったDFのジョン・テリーは、チームメートを巻き込むセックス・スキャンダルの後に世間の批判にさらされキャプテンの座を退いた。その後、彼に代わってキャプテンになったリオ・ファーディナンドも1次リーグが始まる直前にひざを負傷し、指揮権は比較的おとなしいスティーブン・ジェラードに手渡された。イングランドが合衆国とアルジェリアに屈辱的な引き分けい終わったとき、キャプテンの腕章をつけていたのは三番目のプレーヤーだったわけである。


 合衆国との初戦を観戦した後で、ファーディナンド氏はひざの負傷を診断してもらうためにイングランドにひっそりと帰国した。みんな、残りの試合はがんばってくれ、という言葉を残して。


 きびしい敗戦が迫る中でも、フランスの現キャプテンのパトリス・エブラは気魄のこもったプレーを見せることはなかった。木曜日のメキシコ戦でフランスが2対0と惨敗した後(それにより、フランスが決勝トーナメントに進む希望は危ういものになったのだが)、エブラ氏はフランスを「サッカー小国になってしまった」と評し、現実に起こったことをまさか起こるとは思わなかった「大きな不幸」と呼んだ。これで、チームの目が覚めるだろう、と彼は言いたいのだろう。



 イタリアのファビオ・カンナバロは現在36歳で、2006年のワールド・カップ優勝時の中心メンバーだったが、日曜日のニュージーランドとの衝撃的な引き分けのときにもリーダーとしてチームを率いていた。彼は、大声で鼓舞しながらチームメートの士気を高めたわけではなかった。ニュージーランド戦の前にチームが得点を取れないで苦しんでいる点について尋かれたとき、彼はリポーターに、それは自分の問題じゃないと言ったのだ。自分はディフェンダーなのだ、と彼はリポーターに思い出させてあげたわけだ。
 


 戦前の予想で優勝候補に挙げられていたスペインは、1対0でスイスに敗北を喫し、1次リーグでもっともショッキングな番狂わせの犠牲者となった。スペインのキャプテンでGKのイケル・カシージャスも、批判の的になった。彼のプレーの質がどうのというよりも、彼のガールフレンドのサラ・カルボネロがスペインのTV局のサイドライン・リポーターとして働いていたためであった。


 彼女はサイドライン付近をうろついていたばかりか、スイス戦での敗北についてカシージャス氏にインタビューし、この結果についてはよく反省してくださいと頼んだのだ。これではまるでパットン将軍の振る舞いのようではないだろうか?


 公平を期して言えば、ヨーロッパのビッグなプレーヤーの多くはほとんどいないも同然の活躍しかしていないのである。イングランドのウェイン・ルーニーやポルトガルの若きキャプテンのクリスティアーノ・ロナウドはまだ1点もあげていない。オランダのロビン・ファンペルシーやフランスのフランク・リベリ、それにスペインのギャラクシー軍団のほとんどすべてのメンバーにも同じことが当てはまる。


 「トップ・プレーヤーは宣伝されたほどの活躍はしていませんね」。そう述べるのは、2018年のイングランド・ワールド・カップ招致運動の大使として南アフリカに来ている元マンチェスター・ユナイテッドのストライカーのアンディー・コール。「ルーニーやリベリをご覧なさい、まるで偽者にすり替えられたような動きですよ」。


 スペインがスイスに敗北を喫した後、スペインのビセンテ・デル・ボスケ監督に、別のストライカーを使うなりして、どうして選手交代をしなかったのかという質問が浴びせられた。彼は、その必要はないと確信したような口ぶりだった。「どんな意見も尊重しますよ」とデル・ボスケ監督は言った。彼のチームはユーロ2008を制覇したチームである。「私たちは、ずっと前から自分たちのスタイルでプレーしてきましたし、これまでは結果を残しているのです」。











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