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イチロー最大級の評価に浴す [海外メディア記事]

アメリカ『スポーツ・イラストレイテッド』誌でイチローの記事を見かけたので紹介しよう。(MLBは私の数少ない趣味の一つなのだ)。
 筆者のJoe Posnanskiは、たぶん同誌の専属記者であろう。(スポーツ・ジャーナリズムについては詳しくないので、推測なのだが)
 
 読んでもらえれば判るとおり、最大級の評価だと言っていいのではないだろうか。一言で言って、「ユニーク」ぞろいのメジャーにあって、極めつきの「ユニーク」、それがイチローなのだ、という趣旨である。

 「ユニーク」でないことにかけては世界屈指とも言える日本人(の男性)から、こういう評価を受ける者が出てくるとは不思議というか、嬉しいというか何と言うか・・・



http://sportsillustrated.cnn.com/2010/writers/joe_posnanski/03/25/unique.ichiro/index.html

「 イチローのようなプレーヤーはこれまでいなかったし、これからも多分いないだろう


1.jpg



 ユニークな選手はしばしば話の種になるものだ。デレク・ジーターはユニークだ。アルバート・プホルスはユニークだ。チェイス・アトリーはユニークだ。等々。

 もちろん、野球界のどのプレーヤーも、その語のもっとも本当の意味でユニークである―― 似た者が自分一人だけという意味で。それに、DNAだの何だのをもち出してきてもよい。しかし、野球における「ユニーク」の意味では・・・・似た者が思い出せないほど他と違っているプレーヤーを見つけるのは困難である。ベーブ・ルースは、攻撃面ではプロ野球史上最高の戦力だったかもしれないが、ジミー・フォックス、ルー・ゲーリッグ、ハンク・グリーンバーグ、ステロイド時代のバリー・ボンズは、ベーブ・ルースの成績にほぼ匹敵するようなシーズン成績を残したことがあった。

 テッド・ウィリアムズが打者としては最高だったかもしれないが、スタン・ミュージアルだってものすごく良かった。ウィリー・メイズは、パワーとスピードと守備力を兼ね備えた素晴らしい選手だったが、ミッキー・マントルやハンク・アーロンやロベルト・クレメンテや若きバリー・ボンズだってそうだったし、


トニー・グウィンやロッド・カルーやウェイド・ボッグスだってそうだった。

ロジャー・クレメンスやトム・シーバーやウォルター・ジョンソンだってそうだった。

ランディ・ジョンソンやサンディー・コーファックスやスティーブ・カールトンだってそうだった。

タイ・カッブやロジャー・ホーンズビーやトリス・スピーカーだってそうだった。


 こう言ったからといって、これらの選手が似ていたと言っている訳ではない。なぜなら、彼らが似ていないのはとても明らかだからだ。彼らは皆、独自のスタイル、独自の技量、独自の水準をもっていた。しかし彼らはそれほど異なっていたわけでもなかった。ピート・ローズは、彼のヒーローだったイーノス・スローターをマッチョにしたようなものだった。ペドロ・マルティネスは彼のヒーローだったホアン・マリシャルの背を低くしてもっと活気をもたせたようなものだった。ノーラン・ライアンでさえ―― 彼は多くの点で誰にも似ていなかったが ―― 若い頃のボブ・フェラーと投球フォームやスタイルや大胆さという点でいくつかの類似点を共有していた。

 以上述べたすべてのことは次の点に行き着くのだ。私には、野球の歴史においてイチローによく似たプレーヤーがいたとは思えないのだ。

 ジョージ・シスラーやタイ・カッブのような選手がヒットを量産し四球で歩くことがあまりなく盛んに盗塁をした'Deadball'時代(1900年から1919年の間)以降では、イチローに似たプレーヤーがいなかったのは確かである。シスラーは、多くの点で、攻撃面ではイチローにほぼ匹敵する選手であった。偉大な打率(シスラー0.340、イチロー0.333)、両者とも驚くほど低い出塁率(シスラー0.379、イチロー0.378)、すばらしい盗塁数、驚きあきれるほど多いシーズン・ヒット数(イチローは2006年に262安打を記録して、シスラーのシーズン安打記録を破ったことは言うまでもない。240本以上のシーズン安打を2度記録したのは彼ら二人だけである)。

 しかし、それは攻撃面でのことにすぎない。シスラーは一塁手だったが――- どれほど彼の守備が上手かったかについては意見が定まっていない――- 、イチローは今日最もダイナミックな守備をするプレーヤーの一人である。火曜日のオープン戦での彼の捕球をご覧になったと思うが、――あれは目を見張るような捕球だった。私は今日もう約23回もあのシーンを見た。夕食までに後もう何度か見ることになるだろう。1回の捕球でその選手の真価が定まるわけではないとは思うが、・・・・でも、とにかくあの捕球を見てくれ。あのプレーは、イチローがこのほぼ10年の間どれほど攻撃的な守備をしてきたかを雄弁に語っているのだ。

 それに、言うまでもないが、イチローの強肩ぶりは素晴らしく、彼の世代では最高である。こう言うと、守備に関してクレメンテに敵うものはいないと言い出す人が出てくるだろうし、私はその点について争うつもりはない。しかし、クレメンテは私の時代よりも少し前の人であるし・・・私には、イチローが自分が今まで見た中では最高のライトであると思えるのである。

 それから、イチローのスタイルというものがある・・・ウォーム・アップ時のユニークなゴルフスイング、バットを振りながらバッター・ボックスから駆け出したり、ヒットを得るために意図的に詰まった打球を上げたり(サード後方やショートの左やレフトの前にポトリと落ちるポップ・フライで、イチローほどヒットを稼いだ者がいただろうか?)、時おり力をためてボールをフェンスの向こうに運んだり ――彼が喜んでヒットや打率を犠牲にするならば(彼はそんなことはしないが)、25本から30はホームランを打てるだろうと多くの野球関係者は思っている。

 まとめのつもりで、イチローが提供してくれる楽しい記録を紹介しよう。

• 彼は9シーズンプレーしたが・・・彼はシングルス・ヒット数ではその9年すべてでア・リーグのトップだった。ほかの誰も、この9回のシーズンでシングル・ヒット数のリーグ・トップになることはなかったのである。

• 彼は2000年のシーズンをすべて欠場した(彼はまだ日本でプレーしていた)・・・・それでも、2000年からの10年間でのヒット数は他のどのプレーヤーよりも多い ―― 第2位のデレク・ジーターよりも90本以上多くヒットを放った。

• ビル・ジェイムズが指摘しているのだが・・・・10年間で2000本のヒットを打ったのはピート・ローズ、サム・ライス、ロジャー・ホーンズビー{とイチロー}だけである。しかし、イチローは、4人の中では、10年間で1シーズンを全休した唯一の選手であった。

  そして、財布に入れて持ち歩けるような楽しいちょっとしたリストを掲げてみよう。

・260安打最多記録:イチロー(1回)

・240安打最多記録:イチローとシスラー(2回)

・230安打最多記録:イチロー(3回)

・220安打最多記録:イチロー(5回)

・210安打最多記録:イチロー、タイ・カッブ、ポール・ウェイナー(9回)

・200安打最多記録:ローズ(10回);イチローとカッブ(9回)


 ピート・ローズはかつて私に、誰も――- 誰一人として ―― 自分の安打記録を破ることはないだろうと語ったことがあったが、肝心な点を強調するために、彼はこう付け加えた。「日本でのヒット数をカウントしても良いよってイチローに言ってくれ」。

 言うまでもないが、日本のシーズンはメジャーよりも短い。私が数えたところによると、イチローの日本でのヒット数は1278安打だった。それを加えるならば、イチローのキャリア記録は、今のところ、3308安打となる。イチローは36歳のシーズンを迎えようとしているところだ。

 36歳のシーズンを迎えようとしていた頃のピート・ローズはどうだった? 彼は2762安打だった。これはイチローより546安打少ない数である。

 実は、日本でのヒット数をカウントするならば、イチローのヒット数は、36歳のシーズンを迎えたときの誰よりも多いのである。

1. イチロー、3308
2. タイ・カッブ、3264
3. ロビン・ヨーント、2878
4. ロジャー・ホーンスビー、2855
5. トリス・スピーカー、2794
6. スタン・ミュージアル、2781
7. ピート・ローズ、2762
8. デレク・ジーター、2747
9. メル・オット、2732
10. サム・クロフォード、2711

 もちろん、いざとなれば、ピート・ローズは日本でのイチローの安打数をカウントしたいとは望まないだろうと、私はにらんでいるが。

 イチローは9年連続で200本以上のヒットを打った唯一のプレーヤーである。ローズは3年以上連続で200本以上打ったことがなかった。カッブも3年以上はなかった。ウェイド・ボッグスは7年連続でシーズン200本以上の安打を放ったが、それがそれまでの最高だった。

 イチローの真価についての議論はこれからずっとなされるだろう。それは、彼のスキルの組み合わせが他の人とは違っているからである。あまりパワーがないのに0.330の打率を残し、225本のヒットを放つがあまり四球で歩くことはなく、目の覚めるようなライトの守備をしながらほとんど一試合も欠場したことがないプレーヤーに、どれくらいの値段をつければいいのだろうか。2009年、イチローは、WAR(Wins Above Replacement、勝利貢献度をあらわす指標の一つ)でア・リーグ11位、WS(Win Shares、これも勝利貢献度の指標の一つ )28で3人同率の3位、“Baseball Prospectus 2009”の VORP(value over replacement player、これも勝利貢献度の指標の一つ)で11位にランクされた。これがイチローの一般的な評価レンジなのだろう――イチローは球界の2~3人しかいないベスト・プレーヤーの1人だと思う人もいるし、イチローは非常に良いプレーヤーだが、それほどスゴイというわけではないと思う人もいる。私は、分析的な側面を働かせて評価すれば、間違いなくイチローをトップ10にランクするだろうが、それ以上のことは私にも確信がもてないのである。
 
 私が彼に肩入れしているのは判っている。

 そして、イチローが「ユニーク」という言葉の野球界での定義に多少なりともふさわしいプレーヤーの一人であることも判っている。私は、彼のようなプレーヤーを見たことがないし、彼のようなプレーヤーをこれから見られるだろうとも思わない。このことは、野球を観戦したり好きになるという点では、大きな意味をもつことである。彼の本当の価値がいかなるものであろうと、私としては、いつの日か、自分の孫たちにイチローのことを語ってあげたいなと思っている」。









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