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中国企業の今 [海外メディア記事]

 BBCによる中国経済に関する特集記事の3回目。躍進する中国経済を象徴する企業を二つ取り上げています。日本も登場しますが、案外、中国の人も日本をライバル視しているのが透けて見えるようです。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/8470707.stm

  「もし中国でバスに乗ることがあれば、中国東部にある蘇州市のハイガー社の工場労働者が造ったバスに乗る可能性は十分ある。

 

 グレーのつなぎを着て、明るい黄色の安全ヘルメットをかぶった数十人の労働者が、生産ラインのスタート地点にある巨大な鋼鉄の車体に群がっている。

 バスのバックボーンをなす最初の鋼鉄の骨組みがクレーンから降ろされる生産ラインの始めから、備品や付属物が完成した車体に慎重に取り付けられる生産ラインの終わりのところまで、歩いて約20分はかかる。

 バス一台の骨組みが完成までの同じ道程を辿りきるのに3週間かかる。これは、労働集約型で騒々しくもある、きつい仕事である。

 ハイガー社の経営者の一人である王新浪によると、去年の業績は出だしは悪かったが、終り頃は持ち直したそうだ。

 去年の春節以降に受注が落ち込んだために、経営者は労働者にしばらくの間、週四日制の勤務にしてするように頼み込まざるを得なかった。

 ビジネスがようやく上向きになったのは年の後半になってからだった。

 中国の景気刺激策の効果が感じられるようになった。お金を投入して老朽化したバスを取り替える地方自治体がいくつか出てきたからである。

 成長軌道に戻る

  2009年末の時点で、ハイガー社の注文控元帳は前年比で10%の成長を示していた。

  ハイガー社の経営者の一人の王新浪によると、ハイガー社は今年も同程度にビジネスの規模を成長させるという目標を自らに課したそうだ。

  「この目標を達成出来る自信はありますよ」と彼は言う。

  ハイガー社は、中国経済が、アジアの超大国として日本経済に肩を並べるまで成長するのに貢献した企業である。

  「わが社は、最近では、バスを中東、ロシア、南アジアで売っています」と王氏は説明する。「中国だけじゃなくてね」。

  「わが社は中国で第二位のバス製造会社で、世界中でもトップ10には入ります」と彼は高らかに言う。

  月例の貿易統計で一年以上にわたって減少し続けていた後で、中国は、貿易セクターが回復しつつあることを示す好調な12月の貿易データを発表した。

 持続するか否か

  前年比の輸出量がふたたび上昇に転じた。月毎に数字は増加している。

  そのため、中国経済の回復は-他のどこよりも早く、そして力強く-持続するだろうという見解が強まっている。

  しかし、上海の独立した経営コンサルタントをしているテレーズ・トン博士のように、中国の成長モデルは十分しっかりしたものではないという懸念を抱くアナリストもいる。

  「この景気刺激策は短期的な効果しかないのです」と彼女は言う。「輸出主導の経済というのも持続的なものではありませんし」。

  「金融危機は、過去40年間でたびたび起こった現象ですから、問題は、また危機が起こるかどうかではなく、それがいつ起こるかということなのです」。

  「中国は、また輸出が振るわなくなる時期に直面するでしょうし、それで経済成長がかなり落ち込むこともあるでしょう」。

  中国の最新の経済データは、中国が日本を追い抜いて世界第二位の経済大国になる軌道上にいることをはっきりと示している。それが正しいかどうかは、来月日本が年間のGDPのデータを公表するまでは判らない。

  細部に対する注意深さ

  多くのエコノミストたちは、中国が2010年のいずれかの時点で日本を追い抜くだろうと考えている。

  上海郊外の小さな工場に本拠を置く中国とドイツの合弁企業であるメーダー・エレクトロニクス社では、営業部長のエリック・チェン氏が、細部に対する注意深さ、勤勉、品質に対するこだわりなどの日本人の「考え方」について熱く語った。彼はそうした考え方を目の前の作業台で働いている中国人スタッフに教え込みたいと考えている。

  彼は、この電子部品を扱う会社が「新たな中国、ハイ・テク、ハイ・クオリティー」を代表している、と言う。

  たしかに、生産ラインは、バス工場の生産ラインとは何もかもが違っているように見える。

  規模はわずかである。作業しているのはほとんどすべてが女性。彼女たちは小さな椅子に腰掛け、スイッチに取り付けようとしている小さなコイルを顕微鏡で見ている。それに、バス工場よりもはるかに静かだ。

  これは、日本がこれまでずっと得意にしてきたような高付加価値型の製造業だが、中国がこれから成長し続けたいと思うならば、こうした業態をもっと増やさなければならないだろう。

  日本との競争

  チェン氏は、この工場で行われているような複雑で繊細な部品を生産するという点では、中国は日本との品質上のギャップをなくしていかなければならないことは認めている。「しかしいつかはやり遂げますよ」と、彼は笑顔で語った。

  メーダー社は、ドイツのパートナーから多くを学んだ現代的な企業である。

  ハイガー社も、初めてバス製造というビジネスに参入したときに海外から得た技術を補うために、自分独自の技術を発展することに多大な努力をつぎ込んでいると語った。

  ハイガー社の経営者王氏によると、ハイガー社のの技術はとても大きな成功を博したので、「最近あったモーター・ショーで、日本の専門家たちがわが社のバスを視察しにやって来てテストしていたほどです。その後で彼らはため息をつき、今やわが社の技術が彼らの技術とほぼ同じであることを認めたのです」と言って、彼は笑った。

  中国企業がますます高価値のものを生産し、日本が中国と競い合うとは思いもしなかったような市場での製品をますます製造し始めるにつれて、両国間の競争は激しさを増すだろう。

  しかし、トン博士は、北京の政府が、東京の政府が扱いに苦慮したのと同じ問題に苦しまずにすむように、異常なまでの戦後の経済成長の時期が減速して以降の日本の経験を注意深く研究するよう警告する。

  「力強い経済成長がかつてあったにもかかわらず、日本人は、今、終身雇用の終焉によってもたらされた経済格差の拡大や、収入や消費の落ち込みや、幻滅感や絶望感に直面しています」と彼女は言う。

  今日の中国は、こうした難問のいくつかに既に直面しつつある。明日になると、もっと悪化するかもしれないのだ」。

  









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