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㈱無為無策 三度目の失われた十年を迎えるかもしれない日本 [海外メディア記事]

 そうか、そうだったのか、「失われた十年」というとバブルが弾けてからの10年間のことだとばかり思っていたけれど、欧米の識者から見れば、2000年からの十年も日本にとっては「失われた十年」であったのか。そして、また「失われた十年」が三度目の春を迎えようとしている、という訳か。めでたくない迎春ではある。

 それにしても、今年以降成人式を迎える人は、失われた時代しか経験していないことになる。貧すれば鈍するという言葉があるが、こういう長期低落的右肩下がりの経済情勢と、ネトウヨに代表されるような単純な思考様式の(しかし、鬱憤は全身にみなぎっている)人々の増殖との間には、間違いなく相関関係があるに違いないのだが、その話はいずれ別の機会に。

 『ウォールストリート・ジャーナル』の記事より(http://online.wsj.com/article/SB30001424052748704789404574636170513143300.html)。

Inaction Inc: Japan risks 3rd lost decade. By JAMES SIMMS

「 「何も決定されなかったとお伝えしなければならないことを遺憾に思います」。

 この言い回しは、過去二十年間の日本のストーリーを実に的確に要約している。政策立案者や企業経営者は、葛藤もなければ技術革新もないまま、そして辛い決断に対する責任もとらずに済ませながら、何とかやってきた。 

 結果が雄弁に語っている。日本は先週、資産バブル終焉二十周年を迎えたが、日経平均225は1989年12月29日の4分の1の価格で2009年の幕を閉じた。円ベースでの名目GDPはバブルがはじけた直後のレベルに留まっている。

 優柔不断も相変わらずである。日本の新政権は一年を終えるにあたって、今後10年間で名目GDPの年成長率を平均3パーセント以上に引き上げるプランを発表した。詳細な工程表は6月まで公表されない。しかし、こうした目標-そこには、環境、健康、観光のセクターで総額100兆円の需要の創出も含まれている-に到達することも難しそうである。

 

 批判的に見ると、政府が推定する1パーセントのインフレ率もイメージするのが難しい。デフレは今後数年は続くと見られており、日本はそれを克服するプランをなんら持っていないのであるから。

 政策の財源をどうするかということはまた別の問題である。借金を増やさずに高速道路を無料化しガソリン税を大幅削減すると約束した政権は、すでに後退の気配をみせている。

  企業の方に目を移すと、ホンダ自動車のように上手くやっている企業一社に対して、大きな国内市場と物言わぬ株主のおかげで自己満足に浸ったままでいる会社が数十はある。

 約700もの子会社を抱えている日立のような企業のなかには、限界収益点近辺にいたり不採算の事業をあまりにも多く抱えている企業がある。主力にならないのは目に見えている資産にしがみついている企業もある。インスタント・ラーメンの日清食品はゴルフ・コースを所有している。

 こういったからと言って、日本は難題を克服できないと言っているわけではない。

 第二次世界大戦後の復興や1970年代のオイル・ショック以降世界で最もエネルギー効率が良い国になるなど、日本は過去において難題を克服してきたのである。日本は質の高い労働力、世界をリードする技術力、優れた基礎学力やインフラをもっている。㈱日本は他国がほしがるものをまだ作っている--競合国にはできないような仕方で。国連が言うように、日本は、長寿やヘルスケアや教育の充実度という点では、イギリス、アメリカ、ドイツ、イタリアの先を行っている。

 しかし、無為無策が積もり積もればすべてがダメになる恐れがある。日本は、世界第二位の経済大国の座を中国に明け渡そうとしているが、より一層高い成長率がどうしても必要なのだ。

 とくに、日本は急増する退職者層の膨れ上がる年金と医療費を、急速に縮小している労働力の所得から賄う必要がある。年金制度が維持できるかどうかに対する不安が消費を抑える大きな障害になっているからである。 

 この点でも日本の政策立案者たちは何の手も打ってこなかった。負担増に備えて、給付金を削減するか、消費税のような国民に対する負担を引き上げる必要があるのである。投資に対する収益も引き上げる必要がある。しかしもうすでに、新政権はこの点についての最終決定を2013年まで先延ばしにした。

 新たな十年は新規まき直しを歓迎するにちがいないが、これまでと同様にラディカルな行動を取れない日本という結果に終わりそうな気配がどちらかというと強そうである」。





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