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自閉症が急増中(本当にそうなのか?)(2) [海外メディア記事]

 前回の続きです。これまで遺伝的側面にのみ重点が置かれていた自閉症研究も曲がり角に差し掛かっており、環境の要因によりいっそう目を向けるべきであることが示唆されています。しかし、自閉症急増の原因はまだ判らない、としか言えないようです。

 環境の要因ということで研究者たちは「重金属、殺虫剤、難燃性の物質…etc」という物質的なことを考えているようですが、もっと漠然としたストレス過多の生活スタイルのようなものは関係ないのでしょうか?(広い意味で病気も時代の推移と切り離せないことは、精神分裂病(統合失調症)のトレンドなどが示していると思うのですが)。いずれにせよ、この自閉症の急増は興味深い事態だと思います。  

(ちなみに、これまで名乗っていた「翻訳家SHIN」というニックネームをやめて、「MikS」に変更することにしました。これまでも何度かニックネームを変えたりしたのですが、もうこれが最終形になりそうです。これからもご愛顧お願いいたします)。
  

Autism Is on the Rise (or Is it?) What to make of the surprising new data

By Mary Carmichael Oct 6, 2009

http://www.newsweek.com/id/216832/page/2


「 ここで、第二の争点が始まるのである。もし自閉症スペクトラム上にある障害を患っている子供の数が増えているならば、その増大を引き起こしているのは何か? たいていの病気と同様に、遺伝的要素と環境の要因のいずれもが一役買っていることは確かである。よく言われる喩えにあるように、銃に弾を込めるのは遺伝で引き金をひくのは環境、なのである。自閉症に対する遺伝的傾向をもっている子供であっても、障害を引き起こす遺伝子の活動に影響を及ぼす外的要因にさらされなければ、その子は自閉症を発症することはないだろう。


 科学者たちは自閉症の遺伝的特徴についてかなりのことを知っている。彼らは、ほとんどすべての染色体上に、この障害とわずかでも関連のある遺伝子を発見してきた。しかし、環境的要因についての科学者の知識はそれほどではなく、その中には重金属、殺虫剤、難燃性の物質、その他多くの原因と疑われている物質が含まれる。もちろん、声高に主張する少数派にはワクチン接種が原因ではないかと疑っている人々もいるが、ワクチンが自閉症に関連があるという確かな証拠は何もない。「かつてないほど、環境的要因が重要であるという認識が広まっています」と言うのは、今回の新しい研究のリーダーだったCDCの研究員ケイシー・ライス。「しかし私たちの調査手段は、環境的要因を理解するのに適していませんでした」。

 多くの自閉症研究の当事者たちは、国立衛生研究所が環境的要因にほとんど関心を払わず、これまで遺伝学に関心を集中させすぎた、と感じている。彼らは、新しいデータが出てきたおかげで、政府が自閉症研究の優先順位の見直しするとき、自説を述べやすくなるだろう。新たな数字は、何か特定の環境的要因をはっきり名指ししているわけではないが、遺伝学だけでは自閉症の発症例がこれほど急速に上昇したことを説明することはできない。遺伝子はこれほど急速に変化することはないからである。


 それでも、遺伝学的調査をやめて環境にすべての関心を集中させていいとする理由はない。この二つのタイプの研究が互いに補い合いながら進められることだってできるだろう。もし科学者が自閉症においていかなる遺伝子が関与しているかどうかを見つけ出せるならば、環境の中にある悪玉候補の長いリストを短くして、関連のある遺伝子に影響を及ぼす悪玉に関心を集中することができるだろう。


 自閉症の診断例の増加のどれほどが本当か、そしてその原因となっているものは何かをめぐる論争の中にあって、見過ごされてきた第三の難題が新たなデータにあった。それは「失われた診断」の現象である。『ピーディ-アトリクス』誌の論文では、かつてその子供が自閉症と診断された親の38%が、子供はもうその病気に罹っていないと報告したのはなぜか? 権利擁護団体「自閉症は語る(Autism Speaks)」の科学担当チーフのジェリー・ドウソンは、そうした子供たちは自閉症の古典的症状をもう示していないが、依然として別の問題――不安障害、チック、何らかの注意欠陥多動性障害――を抱えていることはありうる、と述べた。「医師の診察を受けない子供たちがその後どうしているのか、私たちも本当は知らないのです」と彼女は述べた。最初の診断が間違っていた子供もいたかもしれない。『ピーディ-アトリクス』の研究にはよい知らせが隠れていることだって考えられる――自閉症と診断されたものの、その後たぶん行動療法を積み重ねた結果、何とか良くなった子供が多くいたのかもしれない。


 結局のところ、自閉症の団体にいる人がみな同意していることは一つしかない。よりいっそうの財政支援の必要性である。二月に、連邦政府は精神衛生研究所(National Institute of Mental Health)での新たな自閉症研究に対して、奨励交付金として8500万ドルを投入した。アメリカの保健社会福祉省の一部である保健資源事業局もまた、今年、自閉症研究に対する新たな財政支援として4800万ドルをつぎ込むことになっている。これらのお金の何がしかが自閉症の子供たちを助け、100人に1人というあの数字を後退させる発見につながるまでには長い時間がかかるだろう。しかし、新たな研究は、まず第一に、自閉症の数がどうしてあれほど高くなったのかを、私たちに教えてくれるだろう」。 
 






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