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自閉症が急増中(本当にそうなのか?)(1) [海外メディア記事]

 自閉症が急増中であることを示す新たなデータが次々と報告されたようです。ただし、そのデータをどう評価すべきかは簡単ではなさそう。そのことを扱った『ニューズウィーク』誌の記事を、2回に分けて紹介します。

 (ただし、原文の冒頭は、初出時の数字の間違いについての訂正のコメントが載っているのですが、その部分は割愛しました)。
 
By Mary Carmichael Oct 6, 2009


Autism Is on the Rise (or Is it?)  What to make of the surprising new data

http://www.newsweek.com/id/216832



「 この数年間、自閉症児の団体が対外的に用いるもっとも強力な武器は、自閉症児と診断されるのは150人に1人という顕著な数字だった。ところが、その推定値はあまりにも低いようだ。新たに出た二つの研究によると、自閉症あるいはそれと関連のある病気であると診断されたアメリカの子供の数は100人に1人に近いのだそうだ。

 この新たなデータが出て、自閉症に関心のある人はだれもが騒ぎたてた。しかし、この障害に関連のある多くの問題と同様、このデータが何を意味するのかについて意見の一致はまったく得られていないのである。


 専門誌『ピーディ-アトリクス(Pediatrics:小児科)』に掲載された新たな研究の一つは、78,000人以上の親の聞き取り調査に基づいている。研究者は、親に対して、これまで医者に自分の子供が自閉症、またはアスペルガー症候群のような自閉症スペクトラム上の関連した障害があると診断されたかどうかを尋ねた。1,400人以上の親が「イエス」と答えた。この数字をアメリカの全人口に引き伸ばしてみるならば、その数字は、おそらく673,000人の子供がある種の自閉症の持ち主であることを意味している。

 親に対する聞き取り調査は、回答者が医者の言葉を間違って記憶しているか誤解していることも考えられるので、信頼できないデータを与えることがしばしばある。しかし、『ピーディ-アトリクス』誌の研究は、疾病管理・予防センター(Centers for Disease Control and Prevention (CDC))が収集した第二の、より信頼できるデータによって裏打ちされるものである。完全な結果はまだ公表されていないが、しかし金曜日に、CDCの研究者は、100人に1人の8歳児が自閉症スペクトラム上の障害ありと診断されたことがあると報告したのである。その数字は、以前の150人に1人という統計上の数字をはじき出したのと同じ方法に基づいており、したがって、CDCのデータだけを用いるならば、自閉症と診断されたケースが上昇していることは確実であると言えるのである。


  しかし、確実さはそこで停止してしまう。論争好きの自閉症団体においては、二つの争点がたえず沸騰状態にある。第1点は、過去に比べて、いま実際に自閉症とされた子供の数はどれくらい増えたのか? という点である。そして第二点は、根底にある原因は何か、という点である。新たな数字は、その二つの争点のどちらをも解決しない。それどころか火に油をそそぐようなものなのである。


  自閉症スペクトラムの診断例が増加しているからといって、そのことは、現実の患者数もそれに正確に対応して増加しているということを必ずしも意味するわけではない。医師たちが、かつてよりも安易にこの障害ありと診断することによって、何気に自閉症の数を増やしているのかもしれない。現在、多くの医師は、かつてならば自閉症とは診断しなかっただろう子どもの内に、自閉症やそれに関連する障害の診断を下している。また、自閉症と診断する方が、子供の親は公立学校から特別な教育サービスを得られやすいと考えて、子どもに自閉症という診断する医師もいるだろう。さらに、ダウン症のような明確に遺伝的と特定できる疾患をもつ人の内に、一種の合併疾患として自閉症と診断する医師もいるが、かつては誰もこうしたことは夢にも思わなかったことである、とジョージ・ワシントン大学の人類学者の(そして自閉症児の父親でもある)ロイ・グリンカーは言う。彼は、出たばかりの新たな数字は、実際の病気というよりも自閉症という診断数の増加を主に反映した結果であると考えている。

 
 同時に、自閉症を実際に発症している子供の数が増えていることを示す証拠は豊富にある。一月、カリフォルニア大学デイヴィス校の研究者たちは、1990年以降カリフォルニア州で7倍から8倍に増えた自閉症の診断例の内訳を分析した。その増加分の29%は、医師が以前ならばそうは診断しなかったであろうケースに対して自閉症と診断したことによって説明できるものだった、とその研究のリーダーだったアーヴァ・ハーツ=ピチョットは言う。4%は、医師が幼い子供を診断したことに由来していた。しかし、それだけでは、非常に大きい増加分の67%は説明されないままになるが――その部分こそ現実に増加した分なのです、とハーツ=ピチョットは言うのである」。(つづく)
  










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