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ヒルデガルト・ベーレンス死去の報道 [海外メディア記事]

  ヒルデガルト・ベーレンスといっても、クラシックになじみがないとピンとこないでしょうが、私はワーグナーばかり聞いていた時期がありまして、バーンスタインの『トリスタンとイゾルデ』での彼女の熱唱は何度聞いたことか。

 ベーレンス死去の報道は日本語のニュースサイトでいち早く知りましたが、改めて向こうのニュースサイトで読んでみると、やはり取り上げ方がずいぶん違うことが判ります。

 下に掲げるのはフランスの『ル・モンド』紙の記事。その内容もさることながら、YouTubeでのベーレンスの名唱を堪能できるようになっています。フランス語の記事に飛ぶと、黒い画面が三つ見えます。とくにその真ん中が『トリスタンとイゾルデ』の最後、イゾルデの死の場面。何度聞いたか判りませんが、久しぶりに聴きかえしてみて、やはり良いなあ~と再確認した次第です。 

 ソプラノ歌手の追悼記事ならば、このように実際の歌唱のシーンを流して偲ぶのが正しいあり方。日本の新聞記事をいくつか見ましたが、そうした趣向をしているところは残念ながら皆無でした。動画を使わないなんて、時代遅れもはなはだしいではありませんか?

  
LEMONDE.FR avec AP et AFP | 19.08.09 | 16h46 • Mis à jour le 19.08.09 | 17h04

http://www.lemonde.fr/culture/article/2009/08/19/la-soprano-allemande-hildegard-behrens-est-morte_1230004_3246.html#ens_id=1230036


behrens.jpg
「 ドイツのソプラノ歌手ヒルデガルト・ベーレンス死去

 ワグナー歌劇のヒロイン役の名唱で有名なドイツのソプラノ歌手ヒルデガルト・ベーレンスが、8月18日火曜日、日本で亡くなった。享年72才。日曜日に病気のため東京の病院に入院したベーレンスさんは動脈りゅう破裂のため死去したと、草津夏季国際音楽祭事務局の責任者が説明した。ベーレンスさんは木曜日その音楽祭に出演する予定であった。

 
***1994年、メトロポリタン歌劇場でのリヒャルト・シュトラウスの『エレクトラ』[YouTube映像]*** (この映像は現在は視聴できない)



 ヒルデガルト・ベーレンスは、1971年フライブルクで、モーツァルトの『フィガロの結婚』の伯爵夫人役でデビューした。5年後、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の舞台に立ち、プッチーニの『外套』のジョルジェッタを演じ、1999年の最後の舞台までに171回もこのほまれ高い歌劇場に出演した。ただし、彼女が人気を博したのは、ザルツブルク音楽祭における、リヒャルト・シュトラウスの『サロメ』のサロメ役だった。




***バーンスタイン指揮による『イゾルデの死』***



 80年代、ワーグナー作品での演技、特に『指輪』におけるブリュンヒルデ役の演技で彼女の人気は確固たるものとなった。優れた演技のソプラノとして、彼女の当たり役となったものには、モーツァルトの『イドメネオ』のエレットラ、『ドン・ジョヴァンニ』のドンナ・アンナ、ベートーヴェンの『フィデリオ』のフィデリオ、ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』のイゾルデ、『さまよえるオランダ人』のゼンタ、マスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』のサントゥッツァ、リヒャルト・シュトラウスの『エレクトラ』のエレクトラ、『サロメ』のサロメ、ベルクの『ヴォツェック』のマリーなどがある。





***モーツァルトの『イドメネオ』のエレットラ[YouTube映像]***


」 。
   









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コメント 2

加藤恭子

御サイト、拝読。ベーレンスの死はまさに「イゾルデの死」で、80年代に生の声を聴いた感動と残念な気持ちでいっぱいです。しかしながら、日本での特にNHKなどでは全くといっていいほど何も伝えられていないのはどうしてか、疑問です。音楽祭の老舗、草津国際音楽祭のための来日でのいわば「客死」であったのにも拘わらず。唯一、毎日新聞では大きく報じられていましたが、朝日新聞などでは7行前後の夕刊紙の末尾のベタ記事のみで、その後、追悼記事も現時点では見当たりません。海外ではおっしゃるとおり、扱いは違います。サイトでも見られますが、わが国では、近年、音楽関係の報道が日本では欧米とはあまりにもかけ離れていて、ジャーナリズムの貧困さは、目を覆うほどです。これからの日本の世直しも必要でしょう。
by 加藤恭子 (2009-09-01 11:18) 

翻訳家SHIN

 加藤様

 憤りもっともです。音楽のみならず、芸術や科学といった方面に関しては、日本のジャーナリズムはまったくといっていいほど貧しい状態です。そういう現状を知らしめる一助になればという期待もこめて、向こうの新聞・雑誌記事の紹介をしているわけで、また何か気づいたことがあればお知らせください。
by 翻訳家SHIN (2009-09-02 02:29) 

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