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水を奪い取るものとしての輸入――ウォーター・フットプリントについて [海外メディア記事]

  食糧を輸入することは、間接的に生産地から水を奪い取ることでもあるという考え方は、これまで何度か見た(聞いた、あるいは、読んだ)ことがあったので未知の事柄ではありませんでしたが、それでも「仮想水(virtual water)」やウォーター・フットプリント(水の足跡)といった言葉の詳細は知らなかったので、このドイツの『フォーカス』誌の記事をきっかけに少し勉強しようと思いました。興味がある方は、以下のサイトもご覧ください。

*「仮想水」… http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E6%83%B3%E6%B0%B4

 しかし、直感的な判りやすさという点では、次のグラフが一番か? 水を浪費する「三悪」はTシャツ、ハンバーガー、牛肉なのだそうです。

*「ウォーター・フットプリント」… http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4220.html 


 水が持つ潜在的(または戦略的)価値に世界各国が目覚めたら、日本はどうなるのでしょうか?  そうなったら、中国産の野菜がどうのと不平を言ってられなくなるのではないでしょうか?
 最後に、記事の中で言及されている組織「ウォーター・フットプリント・ネットウォーク(Water Footprint Network)」のHPは、英語ですが、それなりに楽しめますよ。http://www.waterfootprint.org/?page=files/home



Von FOCUS-Online-Autorin Eva Kuck und FOCUS-Online-Redakteurin Christina Steinlein

http://www.focus.de/wissen/wissenschaft/mensch/deutschland-wasserverschwendung-auf-fremde-kosten_aid_422919.html




「 他国を犠牲にした水の浪費

 ドイツは、商品の輸入とともに、大量の水を間接的に輸入している。ある実際の研究が、われわれの食料に潜む水がどこに由来しているかを示してくれる。 

直接的な水の消費という点で、ドイツは模範生である。水およびエネルギー関連企業連邦同盟によると、ドイツ国民は、一人あたり、一日に124リットル必要としている。これは、浴槽を満杯にする量よりも少ない。この点で、ドイツはベルギーとともにトップに立っている。工業国で、なおかつ、一人当たりの水消費量がこれ以下である国はない。しかし、環境団体WWFの新たな研究によると、ドイツ人の事実上の水消費量は何十倍にも跳ね上がる。すなわち、5288リットル、浴槽25杯分にもなるのである。模範的どころではない――この数字によれば、ドイツはアメリカと日本とともに最大の水消費国なのである。ドイツ人は、年間で、ボーデン湖の3倍の水を消費しているのである。

 このとてつもない数字が成り立つのは、WWFの研究が、飲用や、洗濯や、料理や、水洗のために直接ドイツ人が必要としている水だけを顧慮しているわけではないからなのである。この計算には、食料品や工業製品の生産のために必要とされる水、いわゆる仮想水の数字も入っているからである。


 
 Tシャツにどれほど多くの水が潜んでいるか?  

1キロの牛肉とともに、ドイツ人は15,000リットルの水を輸入している。肉用牛は、成長するために、多くの飼料を食べるが、その飼料用のものも生育のために水を必要とする。誕生から3年後に屠殺に回されるまでに、一頭の牛は1.3トンの穀物、7.2トンの牧草と発酵飼料、24立方メートルの飲用水を消費する。

 ドイツ人の水消費量のおよそ半分は、WWFの研究によれば、工業製品と食料品の輸入を通して間接的に生じる。これらの商品の大部分は、慢性的な水不足に苦しむ国々で作られている。これらの国々に対する影響は、生産地域での水不足が拡大しているので、壊滅的なものがある。ドイツ人が商品の消費を通して最も損害を与えている国は、ブラジル、インド、ケニア、スペイン、トルコが挙げられる。

 
 水を奪い取られることがその地域にもたらす結果

 「輸入によってグローバルな水の循環が変わるわけではありません。消費される水は大いなる水の循環に戻っていくわけですから」。そう説明するのは、コトブス工科大学の水文学および水資源経済学のウーヴェ・グリューネヴァルト教授。「しかしそれでも、ウォーター・フットプリント(水の足跡)という概念は、水が小さな地域の水循環から奪い取られるのですから、正しいのです」。たとえば、イスラエルは、オレンジの栽培のために法外ともいえる水を使用している。「植物が吸収する水は、川や地下水にすぐに戻るわけではないので、もう他のものには使えません。ですからそれはイスラエルではもう利用できないのです」とグリューネヴァルト教授は説明する。「オレンジが輸入されると、それとともに仮想的な、隠れた水が、姿を変えてですが、ドイツにやって来るのです」。

 「人々は、テレビで報道されるような水不足や水質汚染と自宅の近所での日々の買い物との結びつきをめったに認識していませんね」。そう言うのは、オランダのトウェンテ大学の水質管理のアルイェン・フックストラ教授。教授は、WWFと同様に、一つ一つの消費財にどれほど多くの水が隠れているかということを示す研究書を出した「ウォーター・フットプリント・ネットウォーク(Water Footprint Network)」の科学的リーダーでもある。「企業は、その生産の道筋を透明な形で開示することをしばしば行っていません。ですから、一人ひとりの消費者は、どれくらいの水が費やされたのか、まったく推し量ることができないのです」。

 しかし専門家によれば、企業や消費者ばかりではなく、政治もなすべきことがあるのだという。ヨーロッパの水をめぐる方針を首尾一貫した形で転換すれば、淡水を溜池に流すことで湖沼の水位を下げないようにすることはできるはずである。「水の消費は自然の出来事です」。WWFの水問題の専門家のマルティン・ガイガーは次のように総括する。「しかしいつでも大事なのは、いつ、どこで、どれくらいの水が自然からくみ取られているか、ということなのです」。
 








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