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風が弱まったのは・・・ [海外メディア記事]

 気温が上がると風が弱まり風力発電の将来にかげりが?
しかしこうした研究はまだまだ初期の段階にすぎないので研究者も断定は避けているようです。AP通信の記事です。  

http://news.yahoo.com/s/ap/20090610/ap_on_sc/us_sci_diminishing_winds


「 風はかつてほど強くない:風速が弱まりつつあることを研究は示唆している


グリーン・エネルギー運動に好まれる電力源である風力は全米中で勢いを失いつつあるようだ。しかもその原因は、皮肉なことに、地球温暖化―まさに風力発電が解決しようとする問題―かもしれないというのである。

 風力が弱まっているかもしれないという考えはまだ実証されたものではないし、それが進行中であるかどうかについて科学者の意見は一致していない。だがこの分野の第一人者の研究が示唆するところによると、平均風速と最高風速は、1973年以降、特に中西部と東部においては、目に見えて下落の一途をたどってきたのである。

 「とても大きな影響をもつ調査結果ですよ」。そう語るのは共同研究者で、アイオワ州立大学の大気科学のユージーン・テイクル教授。中西部では10年間のトレンドの示すところでは10パーセントかそれ以上下落した地域があるという。この地域の平均風速が時速10~12マイルであるならば、つじつまが合う数字である。

 この研究の主任で、インディアナ大学の大気研究者のサラ・プライアーによると、中西部で風が弱い、または無風の日数は大幅に増えた。

 プライアーが全米の地図上に書き記した風速の計測値を見ると、風速がミシシッピ川沿いとその東側で下落していることがわかる。テキサス州西部や大平原地帯西部のような風力発電に頼っている地域のいくつかでは、風力がそれほど低下したわけではない。しかし、オハイオ、インディアナ、ミシガン、イリノイ、カンザス、ヴァージニア、ジョージアの各州や、メーン州北部とモンタナ州西部は風速の落ち込みが最大である地域に数えられる。

 「五大湖に接しているステーションが最大の変化を経験したように思われます」と、プライヤーは火曜日に語った。それはたぶん、湖の氷が減少したからで、風は水面上よりも氷上のほうが速く進むからです、と彼女は言う。
 
 しかし、この研究は、8月に同業者の論評つきで『ジャーナル・オブ・ジェオフィジカル・リサーチ(Journal of Geophysical Research)』に掲載される予定だが、これはまだ予備的な調査にすぎないのだという。まだ難問が山積していて、研究書の著者自身でさえも、これが現実のトレンドなのかどうか知るのは時期尚早であると言っているのである。だがこの研究は、地球温暖化のかつて調査されたことのない新たな副作用を提起しているのである。
 
 プライアーによると、この結果の曖昧さは、長年の間に風速を計る計器が変わってしまったためらしい。しかも、実際の計測値によれば風速は下落しているのに、気候に関するある種のコンピュータ・モデルでは―それは直接の観察ではないのだが―そうなっていないと彼女は言う。

 けれども、以前なされた研究のいくつかがオーストラリアとヨーロッパでの風速の減少を発見しており、アメリカでの発見が現実のものであるという希望を与えてくれると、プライアーとテイクルは言う。

 テイクルによれば、天候と気候がどのように作用するかという点に基づいても、この発見は意味をなすものであるそうだ。地球が温暖化する場合、極地はその他の地域以上にそして急速に温暖化するもので、気温の記録、特に北極の気温の記録がそのことを示している。このことは、極地と赤道との温度差が縮まり、それに伴って、それら二つの地域における気圧の差も縮まることを意味する。気圧の差が強風を生み出す主な原因である。それゆえ、気圧の差の減少は風の減少を意味するわけである。

 そうであったとしても、あの情報は、風速の低下を地球温暖化に結びつけるために科学が必要とする決定的証拠を提供してはいない、と今回の研究報告書の著者たちは言う。気候変動科学においては、ある結果を地球温暖化に帰するためには、この科学特有の厳格な方法―それは、あらゆる可能的な原因を視野に入れてそのそれぞれに特有の結果を描く方法なのだが―があるのだという。結局は風に関してもその方法がとられなければならないと科学者たちは言う。


 大気科学者のジェフ・フリードマンは同じテーマを研究してきたが、まだその結果を科学雑誌に発表していない。彼は、自分の研究では地表の風速が低減したことを示す決定的なトレンドはなんら発見されなかったと言う。

 プライアーが自分の研究について認める問題の一つは、長年の間に、風速を計る計器付近の条件が変わってしまったために、データが歪んでしまうことはありうるということである。風速計のそばで樹木が成長していたりビルが建てられたならば、風速の計測値が下がってしまうかもしれない。

 外部の専門家には、風速が低下している兆候があり、おそらくは地球温暖化が犯人だろうという点でおおむね賛同するものもいる。

 この新たな研究「が示している―私の考えではかなり確定的に―ことは、最近の数十年間で全米各地で平均風速と最大風速が減少したということである」と語るのは、ペンシルヴェニア州立大学の地球システム科学センター所長マイケル・マン。

 否定的なのは、ニュー・ヨーク在住のナサの気候科学者ゲイビン・シュミット。彼は、この研究結果が、地球温暖化による結果をなんら示さない気候モデルと矛盾していると述べた。それに彼は、風速が仮に落ちているとしても、それが風力にそれほど影響をもつことはないだろうとしている。    
 しかし別の専門家である、ジェームズ・マジソン大学のジョナサン・マイルズは、風速が10年間で10パーセント減少すれば「電力生産に多大な影響を及ぼすだろう」と述べた。

 プライアーによれば、最大風速が10パーセント変われば、発電量が30パーセント変わることを意味する。しかし研究はまだ非常に初期の段階なので、「現時点で風力エネルギー開発計画を修正したりするのは時期尚早でしょう」と彼女は言う。

 アメリカ風力エネルギー協会の政策局長のロバート・グラムリッチは、風力が低下したかもしれないという考えは初耳だと述べた。心配するのは別の研究による検証を見てからにしたいそうである」。







 

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