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ネアンデルタール人絶滅の証拠? [海外メディア記事]

 ネアンデルタール人はなぜ滅んだのか? 最近は、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の混血を主張する研究者が増えているということを聞いた覚えがありますが、必ずしもそうとはいかないようで…。『シュピーゲル』誌の記事からです。

http://www.spiegel.de/wissenschaft/mensch/0,1518,625362,00.html


人類はネアンデルタール人を食べていたかもしれない
 
 恐ろしい行為を示唆する手がかりが見つかった。子供のネアンデルタール人のあごの骨に刃物で切った痕跡があることが科学者によって発見された。彼らの想定によると、3万年前の現生人類がそれを食べたか、その頭部をトロフィーとして利用したものだという。
 結局のところ、われわれは人類の親戚を食べていたのか? パリ科学研究国立センターの人類学者フェルディナンド・ロッツィは、多くの想像をかきたてるようなあごの骨を見つけ出した。そしてそれは、古くから論争の種になっていた問い、なぜネアンデルタール人は滅んだのかという問いをかきたてることも間違いない。


 ロッツィは、現生人類がネアンデルタール人を狩り立てて食べつくしたから滅んだのだ、と考えている。

 ホモ・サピエンスとネアンデルタール人は、いづれも、アフリカの祖先から互いに独立して発展した。ホモ・ネアンデルターレンシスは約25万年前ヨーロッパでその祖先となる種から誕生したのに対して、ホモ・サピエンスはアフリカで発展した。その後、約28,000年前にネアンデルタール人は舞台から姿を消すのであるが、その時期は、ホモ・サピエンスが、アフリカからやって来て、ヨーロッパに広がり始めた時期にぴったり重なり合うのである。いずれにせよ、これは、多くの学者が支持している人類のアフリカ起源仮説("Out of Africa" Hypothese)に符合するのである。

 このようにびっくりするほど時間が重なり合っているので、学者たちは、再三にわたって、推論を試みてきた。現生人類は、食料を奪うことによって、おそらく劣っていたネアンデルタール人を徐々に追いやってしまったのではないか? ネアンデルタール人を狙い撃ちにするような狩りをして絶滅させてしまったのではないか? そして、それらに劣らず決定的な問いなのだが、ホモ・サピエンスはホモ・ネアンデルターレンシスと性交をしたのではないか?


 「そしてしばしば私たちは彼らを食べたのです」


 フェルディナンド・ロッツィは、現生人類の歴史上最初の大量殺戮を示す決定的な手がかりを見つけたのかもしれない。それは、子供のネアンデルタール人のあごの骨で、そこには石器の小刀によって切断された跡があることが見て取れるのである。

 ロッツィがこの骨を発見したのは、彼が、フランス南西部のムーティエ・シュル・ベーメの近くにあるレ・ロワ洞窟から出土したあご骨を新たに調べていたときであった。これまで、約28,000年前から30,000年前とされていたあご骨はホモ・サピエンスの遺骨と見なされてきた。しかし、下あごはネアンデルタール人の骨であると、ロッツィは専門誌『人類学ジャーナル(Journal of Anthropological Science)』に書いている。あごの形と歯の特徴は、現生人類よりもホモ・ネアンデルターレンシスに典型的なものであるとロッツィは言う。

 研究者にとって大きな驚きは、よりによってこのあご骨に切断の跡が見られたことであった。それは、火打ち石製の道具で肉がそぎ落とされた動物の骨に見られる切断の跡に似ていた。


 研究者たちには、この驚くべき発見に対して考えられる説明が三つあった。


 ・子供のネアンデルタール人は現生人類によって洞窟の中で食べられたか、その頭蓋骨はトロフィーとして飾られた。

 ・このあご骨は、ホモ・サピエンスの特徴もネアンデルタール人の特徴もあわせもつ現生人類に由来するものである。これは、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の性的接触を示す最初の証拠であろう。

 ・第三の可能性:この洞窟に居住していた者は、まさに原始的な外面の特徴を備えた現生人類の一群であったのかもしれない。これは、石器時代における現生人類の外的特徴に大きな幅があったを示しているのかもしれない。


 これらの可能性のうちもっとも残虐なものがもっともありそうな可能性であるとロッツィは見ている。「ネアンデルタール人は私たちのうちに非業の最期を見たのでしょう――そしてしばしば私たちは彼らを食べたのです」と、ロッツィはイギリスの『ガーディアン』紙に語っていた。


 しかし、彼の同僚のすべてがこの見解を共有しているわけではない。今回の研究書の共同執筆者で、先史および第四紀地質学インスティチュートのフランチェスコ・デリーコは、『ガーディアン』紙でロッツィに反駁していた。「切断の痕跡がいくつかあったとしても、それだけでは食人の証拠にはなりません」。洞窟の居住者があごの骨を見つけて、自分の歯と一緒にしてネックレスを作ったということだって考えられるから、というのである。

 ロンドン自然史博物館の人類学者クリス・ストリンガーは「アフリカ起源説」の支持者の一人である。彼は、今回の発見を「きわめて重要な発見」と見なす。もっと証拠が必要であろうが、「このことは、現生人類とネアンデルタール人が同じ時期にヨーロッパの同じ場所で暮らしていたことを示しているのでしょう」とストリンガーは言う。「彼らは出会っていたのでしょうし、こうした出会いのいくつかは、場合によっては、敵意に満ちたものだったのかもしれません」」。






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