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「ゴッホの耳きり事件」に新説 [海外メディア記事]

 ゴッホのあまりにも有名な「耳きり事件」に新説が登場。途中で言及される日本文化についてですが、吉原の遊女(原文では「ゲイシャ」)の技のようです。髪切り、爪剥、断指あたりで検索すると、関連するサイトが見つかると思います。しかし、その説が正しければ、耳きりはゴッホと娼婦の間の個人的な関係を踏まえたものになり、ゴーギャンの出番はないはず。しかも耳を切ったのが娼婦なら話はわかるが・・・ 。もしかしてゴッホが遊女の役回り? ゴーギャンが助太刀した? この紹介記事を読む限りは、辻褄が二重三重に合っていません。

『ヌーベル・オプセルバトゥール』の記事より。
http://bibliobs.nouvelobs.com/20090505/12346/van-gogh-la-polemique-bidon





ファン・ゴッホ:インチキくさい論争の書

 ファン・ゴッホやレオナルド・ダ・ヴィンチが話題になると、何を書いても、いつだって売れる。最新の商品は、二人のドイツ人の大学教員、ハンス・カウフマンとリタ・ヴィルデガンスが書いた『ファン・ゴッホの耳、ポール・ゴーギャンと沈黙のとりきめ』である。この本の中で、1888年12月に、いまや有名になったエピソードが起きたとき、ゴッホの耳を切ったのはファン・ゴッホその人ではないと、彼らは主張している。耳を切り落とすという罪を犯したのは、恐怖心に駈られたポール・ゴーギャンだった。カミソリ一振りで、ゴーギャンは友人の右の耳を切断してしまった、というのである。なぜ? 説明を聞こう。


 1888年2月、フィンセント・ファン・ゴッホは、アルルに居を構えるために、パリを離れる。夢が何かあったのだろうか? 弟のテオに宛てた手紙で、フィンセントは、南仏に到着するや『日本的なものはないかどうか探し回った』と書いている。何ヶ月も前から、二人の兄弟は日本に対して熱をあげていた。パリのブルス地区で、テオは浮世絵を何点も購入した。1887年2月に、テオはフィンセントとともに、タンバランのキャフェで浮世絵のコレクションの展示会を開催したほどだった。フィンセントにとって、日本の芸術は、習得しなければならないものだった。『それを研究すれば、必ずやもっとずっと陽気で幸福になれるはずだ』と、彼は手紙に書いている。


 アルルに向かう道すがら、フィンセント・ゴッホはこれからも幸福でいられたらと願った。だから彼は、仲間のゴーギャンに自分と共同作業をするために、アルルで落ち合おうともちかけたのである。しかし、その共同作業は急速に悪化の途をたどる。1888年12月23日の手紙で、ゴーギャンは、ゴッホが「カミソリを手にもって」自分のほうに突進してきたと語っている。そして次のように付け加えた。「その瞬間の私の眼光は凄まじいものだったに違いない。というのも、彼は立ち止まり…急いで家に帰ってしまったのだから」。翌日、ファン・ゴッホは自分の耳を切り落とし、それをラシェルという名の町の娼婦に手渡しに行くつもりだった。


 しかし、なぜ娼婦なのか? ファン・ゴッホは日本の文化をよく知っていた。だから、彼が語りたかったことは、遊女が恋人や旦那に切った髪や剥がした爪や、それどころか切断した指を贈ったという伝統だった。旦那へのいわば「義理立て」を示すために、死体から指を何本か盗み取ることをする者すらいた。娼婦に自分の肉体の一部を贈ることで、ファン・ゴッホは日本の儀式を自分なりに重んじた、というのである。

 
 耳の切断の責任をゴーギャンにとらせることは、たんなる思いつきによるものにすぎない。自説を守る必要から、二人のドイツ人の大学教員はゴーギャンが卓越した剣の使い手だったとまで主張しているが、ゴーギャンは若い頃フェンシングの授業を数時間しか受けていなかった。剣の天分によほど本当に恵まれていなければ、頬や首を切りつけることなく、1~2センチの耳たぶを切断できるはずがない。さらに奇妙なことだが、弟のテオがアルルにゴッホを訪ねて来たときに、なぜフィンセント・ゴッホは沈黙を守ったのだろうかと、人は自問したくなるだろう。ゴーギャンが切りつけたというが、証拠がないではないか?証人がいないではないか?しかし、そんなことは大したことではないのだろう。このインチキくさい書物の二人の著者は確かに勝利を収めたのである。なぜなら、話題になったのだから」。





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