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すたれつつある男性という性(2) [海外メディア記事]

 前回の記事をアップしたときには気がつきませんでしたが、この記事は5部構成になっていて、昨日紹介したのが「第一部:忘れられた性」で、今日紹介するのは「第二部:進化の敗者」です。

http://www.spiegel.de/wissenschaft/mensch/0,1518,601269-2,00.html
 




 「忘れられた性


  第二部: 進化の敗者


 1960年頃はまだ男性にとって単純であった。はっきりした役割のイメージが支配的であったからだ。女性はまず家事をして育児をしなければならなかったし、社会的にも経済的にも男性に依存していた。しかしその頃でも、性の役割は疑問視されていたし、親も、先生も、教師も女子に等しく教養を積む機会を提供しようと努めていたし、目的意識をもつよう向上心を植えつけた。

 その成果が生じないはずはなかった。女性たちは、男性ならではの仕事と思われていた多くのものを自分のものにしてきたし、指導者の地位に就き、重要な官職を占めるようになった。

 OECD生徒の学習到達度調査が示しているように、学校では、女子生徒のほうが男子生徒よりも読解力という点ではよりよい成績を収めている。文章の理解力は上だし、文章を使って課題を成し遂げる力も上である。男子の成績が悪いために、ドイツは悲惨なことに学習到達度調査を打ち切りにしたのだと、想定する専門家もいるほどである。

 
 自然科学の基礎教養科目は、かつては男子の得意領域だったが、そこでもいまや両性間の差はないし、数学においてですら女子学生はかつての劣勢をほとんど挽回してしまった。女子学生は授業の妨げになることは減ってきたし、より建設的に参加するようになった。女子学生は男子学生よりも読書量は多いし(男子はコンピュータやテレビのほうが好きなのだ)、余暇の利用法もより創造的である。つまり電子媒体を利用するだけではなく、ダンスやスポーツや音楽や手芸をして時間を費やしている。


 現代では女性のほうがホモ・サピエンスの優越したヴァリアントなのだろうか? 数ミレニアムも続いた男性による抑圧がほとんど完全に捨て去られた今となっては、女性は自らの特質を充分に生かせることができるのではないか?


 両性間に生物学的差異が存在することを否定する研究者はほとんどいない。その差異は早い時期から始まる。母体にいるときにもう、女児は男児より手足をばたばたさせることは少ない。女児の新生児は抽象的な物体よりも人間の顔の絵のほうを長く眺めるのだが、男児はそれと正反対の行動をする。

 研究者がそこから引き出すのは、女性の関心は概して感情に向かい、男性の関心は抽象的システムのほうに向かう、つまり技術的なものに向かうということである。


 多くの研究が証明していることだが、1歳から2歳の子供がおもちゃに対して示す好みにも明らかな違いがある。女児は人形やぬいぐるみの動物や馬車を好む。より年長になるにつれて、手芸やお絵かきや服のコーディネートを好み、繊細な動きの技能を示す。


 それに対して男児は車やロボットに夢中になり、「災難の恐れのある」もの――たとえば水がいっぱい入った花瓶とか吸い殻で満杯の灰皿――に引きつけられる。


 こうした好みは、子供が自分自身の性をまだ意識しない年齢でもう明瞭になるのであり、親が子供に性の典型的な役割をあらかじめ示すかどうかに関係なく発達するものであることは明らかである。未開民族の子供も、遊ぶときに、それに似た好みを示す。女児はものを人形として使い、ダンスや球技を好むが、男児はいろいろなものを実験的に扱ったり、つかみ合いのけんかをしたり、競技で競うのが好きである。

 ミュンヘンの心理学者ドリス・ビショフ=ケーラーはそこから、子供の自然な選択が問題なのであって、それは親によってもたらされたものではなく、発生的な土台をもっていると推論する。多くの教育学者や教師も同様に、女児と男児は生まれつき異なっているということを確信している。

 男児のほうが暴れまわるし、喧嘩する時期も早く、より遠くに物が投げられ、それを何かに当てるのもうまい。競争志向的で、進んで危険なことをし、未知のものを探り出そうとするのが好きで、自分を過大評価し示威的行為に走りやすい。そのために学校ではよく怒られる原因になる。それに対して、女児は思いやりがあり、社会的な感性があり進んでコミュニケーションをとろうとするし、したがって担任の先生にも受けが良い。


 多くの調査が示しているように、一般的にいって、女性は男性よりもより良い言葉の能力に恵まれている。そのかわり、男性は数量的・数学的思考や分析的思考で優れているのである」。(以下続く) 









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