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夫婦そろって安楽死 [海外メディア記事]

 夫婦そろって安楽死という出来事が報じられています。夫婦はイギリス人で、安楽死の場所はスイスのディグニタス・クリニック。このクリニックの名前、どこかで聞いた覚えがあるなあと思って検索したら、やはり去年の暮れに少し話題になっていたんですね。日ごろあまり利用しないのですが、AFPの古い記事を発見。今日の『タイムズ』の記事の訳の後に、AFPの古い記事も載せておきます。

 かなり前にオランダで医師が安楽死の処置をしても罰せられない法改正がなされて話題になりました。安楽死合法化の流れは避けられないとみられていましたが、ヨーロッパではあまり広がっていません。が、動きが停止しているわけでもありません。要するに、拙速な合法化は避けて、どこの国も慎重に周囲をうかがっているということでしょうか。しかし、いわば抜け駆けのような形で、他国で幇助された自殺を試みる人に対して、どういう手立てがありうるか? 英国では、そういう場合、手助けをしても罰せられないことになりました。しかし、同じことを本国ですれば罰則の対象になります。でも、他国で許されることがどうして本国では許されないの? という問いかけが、自ずとでてくるわけです。

 この問題は、安楽死の是非だけではなく、もし安楽死あるいは自殺幇助を認めるならば、自殺幇助を罰してきた従来の法的根拠が崩れるわけで、その整合性をどうとるかという法哲学の問題にも関係があるはずです。が、なぜか、この点の突っ込んだ議論をあまり聞いたことがありません。安楽死は許されるかどうかという議論はたくさんあるのに、これは奇妙な感じがします。


『タイムズ』紙の記事原文は以下で読むことができます。
http://www.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/health/article5854897.ece



「 ともに末期癌患者である裕福なイギリス人夫妻が、スイスのディグニタス・クリニックで、揃って自殺した。

 末期患者が海外で幇助された自殺を計画することに援助する者は訴追しないと首席裁判官が告知して以降、バース市在住のピーター・ダス、ペニー・ダス夫妻は、問題のあるクリニックで死ぬ最初のイギリス人となった。

 彼らの死は、医療当局が、医師に対して、いつ・いかに死ぬかについて末期患者にもっと大きな発言権を与えるようにと命じた通りのものだった。

 『タイムズ』紙が入手した一般医療協議会(GMC)の草稿段階の基準は、延命につながりうる治療を控えることを拒絶する医師がいた場合、そういう医師を除名できると警告しているが、これはこれまでの方針からの根本的な変化である。

 この基準は、医師たちに、患者が延命措置が抑制されることを望んでいたり、臓器不全の場合、蘇生措置を望まないならば、患者のそういう望みに配慮するように要望している。患者の望みが明確な場合、その意に反した行動をすることは「危害を加えていると見なされるべきである」。それはこう付け加えている。「この基準に著しくあるいは首尾一貫して従わない場合、医師登録が危ういものになる」。

 かつてはワインのコンサルタント業をしていたがもう引退していたダフ氏(80歳)と70歳になるその妻は、援助の手を借りて、先週の金曜日にバルビツール酸系催眠薬の過剰摂取で命を絶ったと思われる。ダフ氏は、ビューリーのモンタギュ卿とともに、全英ワイン・ギルトを創設、国際ワイン・アルコール・コンペティションの理事長であった。彼はまた、圧力団体アルコール・イン・モデレーションの創設者でもあった。

 この夫妻の娘ヘレナ・コニベアさんは、自分の両親は「美しくすばらしいこと」をした、と語った。「驚くような物語ですが、法的問題が関係しているので、現段階ではお話しすることはできません」。彼女は、家族の誰かが両親に付き添ってチューリッヒまで行ったかどうを述べることは拒否した。

 かつての保守党政権の時、閣僚をつとめたエドワード・リーによると、法律は「裏口での安楽死」を容認している。「一方では、自殺を幇助することは法律違反となるのに、他方で上訴法廷は、海外に行ってそれをしても、訴追されないと言っているのですからね」。

 スイスの医療当局は、この夫妻の死亡証明書を発行してはいないし、バース市の検視官によると、家族は夫妻の死亡届を当局に提出していない。

 スイスの法律では、自殺を幇助したものは皆、犯罪がなされなかったことを確証するために尋問を受けることになっている。イングランドとウェールズでは、自殺幇助は、最長14年の懲役刑にもなりうる犯罪であるが、現在のところ、ディグニタスまで親族の付き添いをした者が訴追された事例はない。

 その他に、当クリニックで揃って自殺したことが知られている唯一のイギリス人夫妻は、ベッドフォードシャー州のボブ・ストークス、ジェニー・ストークス夫妻であるが、彼らは、2003年に幇助された上で死んだとき、ともに50代であった。ともに末期患者ではなかった。ストークス氏はてんかん患者で、妻は多発性硬化症だった。スイスの法律は、幇助された自殺を求める人が、すでに末期状態でなければならないとは定めていない。

 中立議員の‎ジョッフィ卿は、末期患者が自らの命を絶つための措置を講ずることを許容する末期患者幇助死法案(Assisted Dying for the Terminally Ill Bill)を再提出するつもりでいると、昨晩語った」。






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匿名

Change.orgにて安楽死に関する署名活動を行っています。賛同いただける方はご署名お願いします。

http://goo.gl/epuQJ
by 匿名 (2013-07-16 15:27) 

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