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新たな鉄のカーテンの誕生? [海外メディア記事]

 「鉄のカーテン」とはなつかしい、しかし不安を与える表現でもあります。この言葉が、今日(3月1日)のヨーロッパの各紙の見出しに踊りました。

 EUでサミットが行われました。日本の報道では小さく扱われただけでしたし、「保護主義阻止を確認」と、西側諸国の声明をそのまま載せただけのようでしたが、それは西側諸国の口先だけの声明にすぎない。内情はもっと険悪だったようです。救済を求める東側と、それを拒否する西側。しかし、何もやってくれないなら、中央・東ヨーロッパは大変なことになりますよ、という恫喝にも似た台詞をはいたのは、ハンガリーのジュルチャーニ首相。サミットといえばお祭り気分のようなものを連想しますが、EUのサミットはまさに厳しい政治そのものだったようです。

 確かに、事態は深刻なのです。それは、このブログの2月1日の記事「ヨーロッパで暴動が広がる」で伝えたとおりです。一触即発の抗議行動が各地に広がっている。こうした事態を受けたハンガリー首相の言葉ですが、とりあえずは拒否されました。
 
 さて、第一次世界大戦のきっかけは東欧だったわけですが、なにやらきな臭い感じが漂っているような・・・

『タイムズ』紙の記事を訳しました。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/europe/article5828323.ece 


新たな「鉄のカーテン」がヨーロッパの富める国と貧しい国を引き裂くだろう

 東ヨーロッパ諸国は、昨日、新たな鉄のカーテンがヨーロッパ内部で富める国と貧しい国を分割するにつれ、大量の失業者が西側に向かうだろうという終末論的な警告を発した。

 ベルリンの壁が崩壊してから20年、昨日、もし救済のための根本的行動がとられないならば、EUに加入した「新しい」東側の諸国では5百万もの職が失われるだろうという声明が、西側諸国の首脳に発信された。
 
 共産主義消滅後めざましい勢いで発展してきた経済が大々的に崩壊しているために、ブリュッセルのEUサミットでは、東側諸国の社会の崩壊が他のヨーロッパ諸国に波及するの食い止めるために、1900億ユーロ(1700億ポンド)の救済基金を求める要請が出された。

 ハンガリーが主導したこの要請は、EUの西側諸国は東側を犠牲にして自国の産業や職場を守るだろうという懸念に支配されたEU加盟27カ国の険悪な雰囲気の会議で否決された。

 その代わりに、ゴードン・ブラウン英首相は、すでにハンガリーとラトビアに巨額の資金を投入し、すぐにルーマニアからも要請が寄せられることになっているIMFへの巨額資金の注入をふたたび呼びかけた。

 しかし首相は、IMFに対する新たな資金がどこからやって来るのかという点については、言明を拒んだ。ブラウン氏は、今日オバマ大統領との会談のために空港に向かったのだから、古い経済と新たな経済でますます引き裂かれていくEUのことなど後回しなのだろう…。

 ハンガリーの首相ジュルチャーニは、東ヨーロッパで崩壊の見込みが高まり新たな鉄のカーテンが作られる懸念を、正直に語った。

 「中央ヨーロッパの2009年における資金補充必要額は、総額3000億ユーロで、この地域のGDPの30㌫に当たります」と、ジュルチャーニ首相は、1600億から1900億ユーロの基金が豊かな西側諸国によって設定されるように呼びかけた文書でそう述べた。

 「東ヨーロッパでの重大な危機のおかげで、政治的緊張や移民圧力が高まることになるかもしれません。中央と東ヨーロッパは3億5千万の人口を抱え、そのうち一億人がEUに所属しているわけですが、そこで失業率が10㌫増加すると、EUの中で少なくとも5百万の失業者が発生することになるでしょう」」。

  

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