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結婚記念日で中清に [雑感]

 夕刻の浅草オレンジ通りを、家族3人で、伝法院の方へ向かう。
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 14日は、○回目の結婚記念日で、今年は地元の『中清』で迎えることにした。決まった所で結婚記念日を迎えるということはしていない。去年はどこで祝ったか思い出せない(夫婦ともども)。その前は銀座の『吉兆』だったことは覚えているのだが、それは、その後の報道で記憶が呼び起こされたせいだろうか? いずれにせよ、この日は何処に行っても許される日である。 

 『中清』は、利用するのは初めてである。前を通るたびに、浅草の奥座敷のような気配を漂わせる由緒ある門構えを見るにつけては、 何時かは行こうという気持ちと何となく避けたいという気持ちが同時に喚起されたのだが、実際入ってみると、こういう店は思った以上に気さくなことが多かったし、『中清』もそうだった。
 由緒ある門構えを通る。個室に行くには、こじんまりとした中庭を通る。中庭には池があり、そこには不釣合いなほど大きな鯉が泳いでいる。食事中も水の流れる音が快い。食事が終わってから、女将がやって来て子供に鯉のえさを撒かせてくれた。
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 電話で注文するときに、一応、店のHPを見て「鳳凰コース」に決めておいたのだが、見方がずさんだった。要するに、一番高いコースという決め方で、普通ならば、財布との兼ね合いに関して計算違いをしない限り、それで大過なく済むはずなのだが、この店は違った。いまHPで「鳳凰コース」の内容をもう一度見ると、ここに見過ごしてはいけないものが潜んでいることが、今となっては判るのだが、注文したときは目に入らなかったのだ。

 鳳凰コース :前菜、おすまし、お刺身、酢の物、玉子豆腐、海老わさ、天麩羅盛合せ、雷神揚げ、御飯、香の物、味噌椀、水菓子。そのとおりに粛々と一品ずつ運ばれてくる。
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 この最後の「天麩羅盛り合わせ」で終わり、あとは御飯とデザートだと思った(だから、途中で刺身の盛り合わせを追加してしまったのである)。あ~堪能した、と思っていたら、まだメガトン級の一品が控えていたのである。それが「雷神揚げ」。話には聞いていたが、それがこのコースに入っているとは、その物(ブツ)がやって来るまでまったく考えてもいなかったのである。
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 見た瞬間に「これはあかん」と悟り、観念した。一つは箸で形をくずし、なんとか半分は食べたように見せかけたが、一つはまったく手をつけず、まるまるティッシュに包み紙袋に入れて持ち帰ってきてしまった(翌日の夕飯にこの「雷神揚げ」が出たのは言うまでもない)。
 
 帰り際、女将が門の所でガーベラとバラの花束を差し出してくれた。そういえば、個室に入って飲み物を聞かれたとき、妻が何気なく「今日は結婚記念日でして…」と機先を制して漏らしていたっけ(結果はどうであれ、言うだけ言ってみるというのが彼女の主義)。それは、それっきりのことだと私は思っていたのだが、女将はこんな用意をさせていたのか。さすが老舗だ。老舗とは、門構えでも、食事の内容でもなく、こういう気配りのことかと思い至るに及んで、「雷神揚げ」をそのまま持ち帰えるという不逞の所業にかかわらず、この店への愛着が俄然沸いてきた。土曜の夜の割には閑散とした店内のことを思い起こすにつけても、声を大にしてこう訴えたい。
 
 浅草に来たら天麩羅は中清ですよ。良いことがきっとあります。









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