So-net無料ブログ作成
検索選択
ブログパーツ

ヨーロッパで暴動が広がる [海外メディア記事]

 あまり政治や経済に詳しい方ではないのですが、たまに世界中の新聞・雑誌を拾い読むことがあります。今日、各国のニュースを拾い読んでいたら、イギリスの『ガーディアン』誌の記事と写真に眼がとまりました。ヨーロッパで暴動が広がっているらしいのです。特に東欧諸国がひどいらしい。暴動・略奪行為が各地に広がっているようです。人種や宗教的対立ならば、原因がはっきりしている分考えやすいのですが、不況とセットになった若者の暴発行為はどこにどう飛び火するか判ったものではなく、そういう意味で予測不可能な要素を幾重にも内包しています。不況や失業問題には即効薬はない。それだけに、この騒乱は長引くかも知れず、未来に対して暗い影を投げかけているように思われます。




 下に記事の訳を掲げておきますが、写真(スライドショー形式で連続で見ることができる)を一緒に見ると、深刻な状況がより伝わると思います。
 記事は、 http://www.guardian.co.uk/business/2009/jan/31/global-recession-europe-protests
 写真は、 http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2009/jan/31/credit-crunch-protest-europe?picture=342577365
 


「ヨーロッパの各国政府は、怒り狂った人々が街に殺到するにつれて、震え上がっている

 フランスはストライキの波で麻痺し、パリの街は、さながら、瓦礫だらけの戦場のようだ。ハンガリーの通貨は、失業率の増大に伴い、ユーロに対し過去最低のレベルに沈んだ。ギリシアの農民は、農産物の安値に抗議して、ブルガリアに通じる道路を閉鎖した…
 これらは、最も暗い時代に沈みつつあるヨーロッパのたった一日-つまり、昨日のことだが-のスナップ・ショットである。
 西ヨーロッパの大きく豊かな民主主義国家でも見通しは暗いのだが、中央・東ヨーロッパの若く、貧しく、脆弱な国々では、衝突と不況と崩壊のトラウマの可能性がいっそう重大な様相を呈している。
 ちょうど20年前、革命が連鎖するお祭り騒ぎの中、それらの国は共産主義を捨てて資本主義への信念を表明したのだが、その資本主義がいま危機に陥っており、資本主義によってだまされたとそれらの国は感じている。その結果、旧共産圏ではあの革命が起こった日々以降最大の抗議行動となった。
 ヨーロッパの混乱の時代は、奥行きと規模を広げつつある。各国政府は震え上がっている。暴動が広まっているのである。


 アテネ

 12月のある土曜日に、近所でのパーティーに行こうとしていた15歳の高校生アンドレアス・グリゴロプーロスが、ヨーロッパでの暴動の季節を告げる最初の死者だった。警官に射殺されたのだが、その少年の殺害は、アテネ市に、1970年代以降では比類のないほどの暴力行為の発端になった。
 ヨーロッパで連鎖的に広がる抗議行動の源はいくつかある。アテネでは、大学生と若者が突然立ち上がり、街の一部を無法地帯に変えてしまった。彼らは職や将来への展望のなさや教育制度の失敗にうんざりしており、将来に対する悲観主義に囚われていた。
  しかし今週は、農民たちがトラクターを出動させ、農産物のよりよい買取値を手に入れるために、バルカン諸国に通じる高速道路や幹線道路や国境の道を塞いだのである。


 リガ

 バルト海に面する古い交易都市は、20年前にロシア人を追い出し共産主義を転覆させた幸福な日々以降、このようなことを体験したことはなかった。
 1万人以上もの人々が、経済危機を抑えようとして払っているラトヴィア政府の努力をどう思っているかを、政府に示そうとするために、13世紀に立てられた大聖堂に集まった。平和的抗議は深夜になって、少数の者が議会に向かい、機動隊と小競りあいになり古い都市の一部を破棄するにつれて、暴動に変わった。翌日、似たような光景は、隣国リトアニアの首都、ヴィリニュスにも見られた。
 アイスランドに次いで、ラトヴィアは、財政的・経済的危機によって打ち砕かれる最も脆弱な国であるようだ。EUとIMFは75億ユーロ(66億ポンド)の援助計画を行ったが、見通しはヨーロッパでは最悪である。
 バルト海沿岸諸国では最大の銀行、スウェーデンのスウェッド・バンクは、昨日、ラトヴィアの今年の経済成長をマイナス10パーセント以上と予測しだが、これは前回の予測の二倍以上も悪い数字である。同銀行の予測によると、エストニアの経済は7パーセントの下落、リトアニアは4.5パーセントの下落だという。
 ラトヴィアの中央銀行総裁は今週国営テレビに出演し、経済は「臨床的には死亡している。蘇生させるための時間は3~4分しかない、という感じだ」と述べた。


 パリ

 燃えつきた車、覆面をした若者たち、粉々にされたショウ・ウィンドウ、ストライキをする百万以上の労働者。フランスからのこうした風景はお馴染みのものだが、産業界での騒動の大きな第一波をエリゼ宮で迎えうつ大統領ニコラス・サルコジにとってはそれほどお馴染みというわけではない。
 サルコジは、国内問題にはあまり注意を向けることなく、世界の問題に取り組むために官邸でほとんどの時間を費やしてきた。ガザからグルジアへ、ロシアからワシントンへ、サルコジは紛争地域に素早く割って入って和平の手柄を横取りしてきた。
 そうこうしている間に、フランスは景気後退局面に入り失業率が上昇している。最新の失業率の数字が昨日発表される予定だったのだが、公表は控えられた。明らかに、抗議行動を激化させることを恐れての処置であった。



 ブダペスト

 昨秋の国際収支の危機、莫大な負債、悲惨な予算のためにハンガリーはヨーロッパで最初に国際援助を受けるべき候補国となった。IMF主導の260億ドルの緊急支援は、役立つ気配をほとんど示していない。国内産業の生産高はここ16年で最低であり、ハンガリーの通貨、フォリントは、昨日、対ユーロで記録的な最安値に沈み、政府は昨日、一層の支出削減をする旨の声明を出した。

 いまのところ、街は比較的静かである。ハンガリーの惨状は、西欧と東欧の著しい違いを際立たせている。イギリス、ドイツ、フランスなどの国は何百億もの大金を公共の支出、減税、銀行救済、財界援助に当てているが、東欧諸国(アイスランドとアイルランドを加える)は破産状態で、予算削減や増税を命じ、経済を立て直すために国際的援助を嘆願している。緊縮予算と、強い外貨(ユーロ、円、ドル)建てで受けた融資や抵当貸付の返済コストが急上昇しているために、これらの国の惨状はますますひどいものになっている。
 
 
 キエフ

 1989年の東欧での激動が最近になってウクライナにも達し、ようやく5年前にキエフの街頭でのオレンジ革命に結実した。大統領ヴィクトール・ユシチェンコが約束した新たなスタートは、混乱し、腐敗と野蛮に満ちた内紛へと消えさり、数年前までは力強く成長していた経済は急降下の状態である。
 今月三週間にわたってなされたロシアとのガス戦争は敗北に終わり、この代償はウクライナに高くつくだろう。ウクライナの通貨は、6ヶ月前の半分の価値もなく、アイスランドの哀れなクローナの運命と似ている。ウクライナ人は億単位でドルを買ってきた。11月にはIMFが介入し、160億ドルの緊急融資の最初の支払いをした。 
 ユシチェンコと首相のユーリア・ティモシェンコとの悪名高い権力闘争のお陰で、支配層のエリートの精力は消耗してしまい、政府は麻痺し、経済は機能不全状態である。ロシアは、その状態が長引くように全力を尽くしている。



 レイキャビク


 世界で最も発展し、最も生産的で、最も平等な社会の一つという地位を誇っていたアイスランドは、その生真面目な基準によれば、革命的としか言えないような変化の痛みを味わっている。
 世界中の首都で最もかっこよかったレイキャビクには、暴動に備えた機動隊が待機している。世界で最古の議会の正面では大きなかがり火がたかれているからだ。国を何十年にもわたって運営しそして破滅に追いやった自由市場主義の連中には容赦なくヨーグルトが投げつけられた。
 同性愛者であることを隠さない首相が、今日、暫定政権の長として引き継ぎを行った。新保守主義の右派は見限られてしまった。極左の環境保護派が、少なくとも当座は、このブラッドフォード程度の人口しかない極地の小国で最も人気を集める政党となるだろう。

 IMFの緊急援助チームが110億ドルをたずさえて乗り込んだ。この国の通貨クローナはもう終わってしまったようだ。アイスランドは、地球上で最も成功を収めた社会の一つがいかにして急速に失墜したかを示すテスト・ケースである」。










nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました