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グリル・グランド [雑感]

  風が冷たい昼前、家を出て観音裏に。住所でいえば浅草三丁目。目指すはグリル・グランド。同じ浅草でも言問通りを一本越すと、人影はまばらになるが、落ち着いた街並みに落ち着いた店があちこちにある。まあ、もっともこういうところもあるが。
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  いかにも下町を感じさせる甘味処『梅むら』。ここに知り合いを案内して喜んでもらったことが何度かある。
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 少し歩くと芸者の置屋もあるそんな落ち着いた街の一角にある洋食屋『グリル・グランド』。
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 浅草で洋食というと、歴史とか味は置いといて、行列が物語る人気という点から見れば、群を抜いて『ヨシカミ』であろう。この店と天丼の『大黒屋』は、行列が絶えることがないほどの人気である。

 ただしなぜそんなに行列ができるのか、これは不思議というか、良くわからない。一応推測できることを書き連ねると、マスコミへの露出度のため? ガイド・ブックのような本に載っているから? ほどほどの値段でほどほどのものが出てくるという情報がいきわたっているから? 表通りの、いかにも観光客向けの、高いだけが取得の店には入りたくないが、さりとてマックや吉野家や山田うどんやモツ煮込みの店は嫌、という感覚による選択?

 結局浅草には、星の数ほどの店があるが、程よい味と値段の店が意外なほど少ない、というのが正解だろうか? しかし、ヨシカミにしても大黒屋にしても、並んでまでして食べるようなものが出てくるとは思えないから、一度話の種に並んでいるだけで、一度幻滅を味わった人はもう二度と来ないだろうから、行列で並ぶ人の数は次第に減少するだろうと思いきや、そういう気配は一向に見えないので、結局、世の中の人の嗜好は説明できない、という昔ながらの落としどころに落ち着くしかないのだろうか?


 …いや、何が言いたいかというと、こっちの店に来れば、待ったり窮屈な思いをして食べることもないの
にと、世の中のいたるところにある理不尽な不均衡に思いをはせてみただけである。 いや、理不尽というのは間違いである。同じ浅草といっても、この三丁目界隈は歴とした花街である。やはり六区あたりとは格が違う。以前「たいめいけん」の店主のインタビューを読んで知ったのだが、元来洋食屋は花街にできたものらしいが、そういう正しい由緒を、今でも伝えている店である。したがって、ここをたんに「下町の洋食屋」と呼ぶのは当を得てはいないのである。

 11時40分ごろ入店。すでに、妙齢のご婦人4名のグループが真ん中の席で談笑されていました。すぐに、三世代にまたがる一家4名のグループが隣の席を占め、たぶん御近所さんであろう6人組が二階に上がっていった。わたしは、そそくさと食事を片づけ出たのだが、そのとき入れ違いに若いカップルが入店した。とまあ、それなりに盛況というものではないだろうか。慶賀の至り。

 この店は、すでに何度も来ているが、すべて家族での来店であった。子供がまだ2~3歳の頃にはじめて来て、子供の機嫌が悪く何も食べなかったり、機嫌が良くてもオレンジジュースをテーブルの上にぶちまけてしまって妻の目が三角につり上がったりと、あまりいい記憶がない。だが、店の人は、そんな子連れにも嫌な顔一つしない。フレンチのオマージュとかレストラン大宮などとは大違いである。

 私のところは共働きで、私が仕事がなく妻の帰宅が遅いときは私が夕食の支度をすることもある。今日は子供のローテーションとしてはハンバーグの日だから、何か参考になることもあるかと思い、ハンバーグのセットを注文する。本品のほかに、ポタージュ、なぜかお新香、ご飯(お代わり自由だそう)、コーヒーがつく。リーマン生活とは縁がなく、ビジネス街での昼食にも縁がないので、こういうランチセットみたいなものをいただくのは、結構久しぶりのような気がする。

 待っている間に、シェフが現われた。私は、この店に来ると、必ず一度は、シェフの顔を見ているような気がする。これは何かの必要からなのだろうが、一種の顔見世というか、言葉のない挨拶のような要素もあるのではないか、と思われた。毎度感じるが、このシェフの表情は深い。いかめしいような暖かいような。すべてを飲み込む年輪と器の大きさのような何かがある。

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 子供のメニューの参考になれば・・・などとつまらないことを考えたのが間違いで、出てきたのは、私が今晩作ろうとするものとは違うタイプのものだった。それに、僭越ながら、「結構平凡だなあ、ここではやはり、いつものようにビーフ・シチューを頼むべきだった」というのが偽らざる感想。ここのビーフ・シチューは掛け値なく美味しい。それで改めて思ったのは、洋食系の店に入ってハンバーグなど頼むことはあまりないのだが、まれに頼んでも平凡だなあという感想しか持たないことが,これまでも何度かあったということである。そもそも私の期待値がおかしいのだろうか? それとも、所詮、ハンバーグなどという食べ物は、わりに平凡といった感想しか出ないような代物にすぎないのか、それともこれは・・・」と絶句するようなものがどこかで供されているのを私が知らないだけなのだろうか?

 
 帰り、浅草寺の裏手を通ったら、まだ屋台が出ている。浅草では一月の真ん中までは松の内らしい。
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